FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

楽天が為替手数料6銭!と思ったら、SBIは対抗してゼロ円化


これまであまり手がつけられていなかった、証券会社でのドル円為替に大きなメスが入りました。楽天証券が片道3銭、往復6銭にすることを発表したと思ったら、SBI証券はゼロ円です。もう最高ですね。

SBI証券が為替手数料ゼロに

米国株を買うにはドルが必要です。円貨決済も可能ですが、それは裏側で自動的にドルを買い付けているだけで、結局はドルを買う必要があります。これまで、ドルの売り/買いともに25銭程度のコストがかかっていました。

 

ところが、29日に楽天証券が片道3銭、往復6銭に引き下げることを発表。対抗してSBI証券は一気にゼロ化したのです。

これまでもドル買いにはいろいろやり方があった

ちなみに、これまでもドル買いについてはコストを抑える方法がいろいろとありました。楽天証券はそもそもキャンペーンで3銭を継続していましたし、松井証券やマネックス証券はキャンペーンでゼロです。

 

SBI証券の場合、住信SBIネット銀行でドルを買ってそれをSBI証券で利用するという技があって、その場合片道6銭で購入できます。さらにSBI FXトレードを使い、差金決済でドルを買い、現引きすれば平均0.218銭でドルが購入可能でした。

 

ただキャンペーンは永続的ではありませんし、住信SBIネット銀行やFXを使う方法はちょっとトリッキーで手間や制約があります。今回SBI証券がゼロ円としたことで、とてもシンプルになりました。

米国株の出口に最適

そして今回のポイントは、ドル買いだけでなくドル売りもゼロ化したことです。米国株を売却するとドルが得られますが、それを引き出そうと思ったら円に替えなくてはなりません。そのときにだいたいどこでも25銭の手数料がかかったのです。

 

ぼくが知る限り、住信SBIネット銀行やFXを使ってもドル→円のコストを抑える方法はありませんでした。それが今回いきなりゼロになったのです。

 

ちなみに楽天が対抗して手数料ゼロにしなくても、いろいろな方法はあります。米国株もほふり管理なので、実は他証券会社に移管が可能です。つまり楽天証券からSBI証券に移管して売却し、ドルを円に替えれば為替手数料がかかりません。楽天証券で米国株を売却してしまうと、ドルを他証券に送金する方法は(基本的に)ないので、そこは注意が必要です。

注意点も

ただし楽天、SBIともに注意点もあります。一つは単体としてドルを買ったり売ったりする取引だけが対象だということです。米国株を買うときの円貨決済には、このレートは適用されません。配当の円貨受け取りでも同様です。

 

それにしても、為替コストを全く気にせずに米国株を取引できるなんて、なんて幸せな投資環境になったのでしょうか。逆ざやの赤字となることをものともせず、ダンピングに勤しむSBI証券には感謝しかありません。

 

※当然のように、楽天証券も追従し、6銭ではなくゼロに下げてきました。12月4日からゼロ円です。もう、楽天でもSBIでも、手数料の差で移行を考える必要はなさそうですね。

プレスリリース

 

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