資産から生まれる現金(CF)を集計するインカムゲインCFのコーナーです。今月から、生活費や取り崩し率も盛り込んで、FIRE後の実態が分かる内容にバージョンアップしました。なお11月は実は1年で最悪の月で、年間で最も収入が低くなっています。
11月のCF状況
インカムゲインCFは10月から半減です。厳しー!太陽光は急速に発電量が減少、配当はゼロで債券からの分配金は雀の涙。唯一不動産だけが収入をもたらしてくれたのですが、なんと空室予告もありました。
11月に入ってきた分配金は定例の下記2つだけ。ほぼ誤差みたいなものです。
- HYG (ハイイールド債) ※毎月
- TLT (米20年超長期債)※毎月
直近1年のインカムソースを見ると、かなり太陽光に依存しています。太陽光・不動産・金融資産で1:1:1くらいにもっていきたいとろこです。
総資産に対する今年の累積インカムゲインの利回りは2.43%まで来ました。このままのペースなら年間で2.65%ってところでしょうか。
生活費をどれだけカバーできるか
これだけ収入が下がると、生活費をカバーできないような気もします。8月に完全FIERしたので、毎月の生活費をこれまで以上にしっかりとチェックするようにしています。生活費の推移は次の通り。横軸は「月」です。
このように、想定生活費に対して、けっこうブレが大きいことが分かります。まぁ半年分前払いとか1年分、2年分を前払いする費用もありますし、旅行とかにいけば大きくどんとコストが発生します。このくらいは揺れるものです。
この生活費を複数の収入源でカバーしていきます。収入源とは次の3つです。
- ブログやフリーランス活動などの副業収入
- 資産からの収益(インカムゲインCF)
- 資産減少
完全FIREとかいいながらも、このブログの広告収入とか依頼された仕事をちょびちょびやるなどの収入もあるので、それが生活費の足しになっています。(3)は実質的に現金の減少ですが、現金がゼロなら株式などを売って現金化しなくてはなりません。つまり(2)と(3)が実質的な取崩しです。
グラフにするとこうなります。数字はインカムCFで生活費のどれくらいをカバーできたかの比率です。
生活費を副業収入(青)でカバーして、インカムCF(赤)でカバーして、それでも足りない部分は資産の現金からの持ち出し(緑)になります。10月は現金が余ったので、現金が増加したということです。
資産取り崩し率
FIRE後の生活としてはよく4%ルールがいわれます。実際のところ、ぼくはどのくらいの比率で資産を取り崩しているのでしょうか? 各月の年率換算パーセンテージを出してみました。
これを見る限り、平均3.5%の取り崩しとなっていて、比較的余裕がある感じです。このペースでいけば、運用ゼロでも29年資産がもちますし、3.5%以上の運用リターンを出せていれば資産は減りません。
インカムゲイン利回りが2.6%程度なのでキャピタルゲインで0.9%以上の資産増加があれば、資産は減らないという計算にもなります。
最後に、生活費の何倍の資産を持っているかを表すFI倍率を。これは取崩し率の逆数なので別途計算するほどのことでもないのですが、これはこれで数字がイメージしやすくなります。FIRE後4ヶ月の平均では、FI倍率は29倍となりました。
FIRE後、サラリーマンとしての定期的な収入がなくなったわけで、生活を切り詰めるような意識が働くかと思いきや、時間ができたこともあって旅行に行くなど、けっこうお金を使いました。それもあって、特に9月の支出は多く、想定生活費を30%ほど上回って推移しています。
そのため、総資産は増えているものの支出も増加し、FI倍率は悪化しました。これまで37倍と書いていましたが、支出増加の影響で直近では29倍となります。とはいえ、この計算にはiDeCo/DCや年金、保険などは含まれていません。そろそろこうした資産もある程度組み込んだ上で、支出の状況やバランスをチェックしていきたいと考えています。来年2024年からは、そんなふうに変更していく予定です。