FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

FIRE後、初めて資産取崩しだけで暮らしてみた一ヶ月

当たり前の話ですが、FIREすると定期収入がなくなり、資産から生まれるお金で生活することになります。理屈では分かっている。でもいざ資産が毎月減っていることに心は耐えられるだろうか? そんなふうにも思いますよね。

 

というわけで、FIRE後の初月、生活費を取崩したことで資産がどれだけ激減したかをチェックしておきます。

8月の取崩しは総資産の0.29%

8月一ヶ月を生活するために取崩したのは、総資産の0.29%でした。年間にすると3.52%。逆数にすると28.3倍になります。これは想定より少し多めです。

過去の平均から計算すると、総資産は年間生活費の37倍あるので、年間2.7%を取崩して使う想定でしたが、それを上回る金額を使ったことになります。

取崩し以外にも収入はあった

とはいえ実は取崩し以外にも収入はありました。下記のような感じです。

  • 優待品などの売却
  • ブログの広告収入
  • 取材などの謝礼金
  • SpotWorkからの報酬
  • 元勤務先からの7月分交通費

インカムゲインは年率2.94%想定

年間2.7%を生活のために取り崩すとして、資産からの入金額(インカムゲイン)はどうでしょうか。資産からの入金額がこれよりも小さければ、株式などを適宜売却して現金を作ることになります。別に株式を売却して現金を作って生活するのでも、全く問題はないのですすが、そういう仕組みを用意しないと手作業で売却するのはちょっと心に負担がかかりそうです。

 

直近の数字では、配当や不動産収益、太陽光収益からの入金が、総資産の2.94%の想定です。そのため特に明示的に株を売るなどしなくても、ここまで得られるという感じです。

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資産全体は▲0.8%

ちなみに8月の総資産の変化は▲0.8%でした。生活費のために0.29%引き出したので、生活費がかからなければ、▲0.61%だったということになります。生活費の引き出し額よりも、市場の変動幅のほうが大きいという状況でした。

 

ただし市場変動が0.43%なのに対し、生活費引き出しが0.29%というは、誤差とかノイズというには大きい数字です。いってみれば、月間の信託報酬が0.29%、年間でいうと信託報酬3.52%の投信を運用しているようなものです。これを超えるリターンが上げられなければ、資産は目減りしていきます。

 

といっても、別に資産が減って困るものでもなく、死ぬまでに資産を使い切るというのが目標なので、実はもう少しペースを上げて使っていってもいいと思っています。最近、年齢とともに体力と新しいことにチャレンジするモチベーションの減退を感じることが増えています。こりゃ年を取ったら、ほんとカネを使わないぞ……という予感もあるので、使いたい!という気持ちがあるときには使ったほうがいいと思うのです。

今後の見通し

では今後の見通しです。まず収入面では副業収入が入ってきます。失業手当を貰わないという選択をしたので、8月から個人事業主としてなにかあれば……レベルのお仕事をしています。この副業の収入が9月末に入金されるはずです。

 

一方で支出はというと、引き続き健康保険の任意継続が続きます。これ、額がけっこう大きいのでつらいものです。10月から給与支給にともない協会けんぽに移行するので、あと1ヶ月の我慢です。公的年金については、一時的に妻の扶養に入り第3号となります。こちらも無事認定が降りたので、8月、9月は専業主夫扱いです。

 

あ、普通徴税に切り替わった住民税がありました。会社員の場合は特別徴税といって給与から勝手に住民税が引かれるのですが、なんとこれ、前年(2022年)分の住民税なのです。というわけで、退職後も2022年の会社員時代の住民税を支払わなければなりません。住民税は累進課税ではなく10%固定なので、控除後の収入の10%を振り込まなければならないわけで、けっこう大きい。

 

もし年収2000万円で退職した場合、控除後が1800万円くらいだとして、翌年は180万円の住民税を払うことになります。いや、たっかいですね。

 

というわけで、8月は思ったよりもカネを使ったという反省もありますが、これからもあまり働きすぎず、面白そうだと思ったら積極的にカネを使い、死ぬまでに資産を使い切る「DIE WITH ZERO」を目指してFIRE生活を楽しもうと思っています。

 

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