ソフトバンクが株式10分割と合わせて株主優待の新設を発表しました。1年以上保有の株主に、毎年1000PayPayポイントを付与するというもの。現在の株価1850円から計算すると、分割後100株=1万8500円で優待が得られるので、暫定優待利回りは5.4%に達します。
優待+配当利回り10%
ソフトバンクの株価は1850円。9月末に10分割されると185円相当になるわけで、100株単元は1万8500円になります。
これに対して1000ptなので、暫定の優待利回りは5.4%。悪くありません。さらに、直近の配当金は年間8.6円(分割考慮後)なので、100株で860円。配当利回りも4.6%あるわけで、両方合わせると10%の還元になります
※株式分割および定款の一部変更、ならびに株主優待制度の新設に関するお知らせ
1年以上保有でPayPayポイント
新設の株主優待はPayPayポイント1000pt。3月末日に100株以上保有の株主に付与となりますが、1年以上の保有が条件です。つまり初回の優待は、次のように連続3回株主名簿に記載されている必要があります。
- 2024年3月末 (もう過ぎている)
- 2024年9月末
- 2025年3月末 →優待付与
端株+権利月日だけクロスすることでもいけそうですが、1万9000円程度なら、全名義で持ちっぱなしというでもいいような気がしています。
ただ年1回の付与なので、現時点でソフトバンク株を持っていない人は、2025年3月末に保有を始めて、2026年3月末に付与というのが最短になります。1年近く待機ということですね。
NTTに習ったか?
分割かつポイントでの優待といえば、先日のNTTがまさにそうでした。NTTのときは25分割でしたが、結果1株は169円とソフトバンクと同水準です。
ただ、NTTのほうは保有から2年後と5年後に付与するという変則的なもので、それを年単位に直すと5%前後になるというものでした。それに比べると、ソフトバンクは毎年1000paypayポイントを貰えるようなので、シンプルですね。
ただソフトバンクの身代わりの速さも楽天並みのところがあります。この優待がいつまで続くかは未知数。NTTのほうは5年後付与とうたっているわけで、さすがに5年経つ前に変更はできないでしょうから、そのあたりも企業風土を反映しているのかもしれません。