普段Ethereumの管理には定番のMyEtherWallet(MEW)を使っています。が、iPhone上でMyEtherWalletの状況を把握するために、「ETH Explorer」というアプリを使っています。
このアプリ、EthereumだけでなくERC20トークンについても自動で取得して数量と、日本円での価値も同時に表示してくれるのが特徴です。ある日、マイニングされたETHが入ってきたようなのでほかのトークンも見てみると……。
あれ、見慣れないLPTというトークンが入っていて、しかも日本円で1800円程度の価値になっているではないですか。
- LPT(Livepeer Token)とは
- MyEtherWalletにカスタムトークンを追加する
- Ethplorerで調べることもできる
- ERC20トークンを送信する
- LPTを売却する
- MEWのスワップ
LPT(Livepeer Token)とは
さっと調べてみたところ、Ethereum上で分散型のライブ配信プラットフォームのプロジェクトだそうです。ここでライブ配信を行うと、LPTトークンを受け取れます。
なぜこのトークンが僕のMEWに入っていたのかわからないのですが、おそらくETHを持っている人に自動的にトークンを配布する、いわゆるエアドロップされたのではないかと思われます。
トランザクションを見ると、2018年の8月20日にDepositされていました。価格推移を見ると、比較的安定しており、1トークンあたり約7ドルで取引されているようです。
MyEtherWalletにカスタムトークンを追加する
このプロジェクトがどうなるのかは分かりませんが、1800円程度の価値があるのならなんとかしておきたいものです。まずはMyEtherWalletに入って、どんな感じか見ようとしたら表示されません。
ERC20系のトークンは、自動的にMyEtherWalletに表示されるものと、自分で設定しなければいけないものがあります。LPTは設定が必要なようです。
Add Custom Tokenを押して、「トークンのコントラクトアドレス」と「トークンシンボル」と「Decimals」の入力が必要です。これをまずは調べなくてはなりません。下記のサイトに、LPTのEthereumメインネットのアドレスとシンボル、Decimalsが書いてありました。
For “Token Contract Address” use the following:
0x58b6a8a3302369daec383334672404ee733ab239
- for Ethereum Mainnet
0x24f56ef2fed379421bee64ecafc2bc744f72522b
- for Ethereum’s Rinkeby testnetThis should populate the other fields with “LPT” and “18”
これを入力すると、無事にカスタムトークンとして追加されました。
Ethplorerで調べることもできる
また下記のEthplorerというサイトで、トークン名(今回はLPT)を入力すると、必要なアドレスなどが表示されるようです。
こんな感じでトークンの選択肢が出るので、
選択すると、コントラクトアドレスやシンボル名、Decimalsなどが表示されます。
無事にカスタムトークンとして認識されました。
ERC20トークンを送信する
続いてはLPTの送信です。調べると、PoloniexにLPTは上場していて取引ができるようです。Poloniexにログインして、LPTのDepositアドレスを取得し、送信してみることにしました。
まずはMEWで「送る」−「ETHとトークンを送信」を選びます。タイプからLPTを入力して「Entire Balance」を押せば全量が設定されます。
Poloniexの宛先アドレスを入力したら、あとは「トランザクションを送る」を押すだけです。
ガスリミットなどは全自動です。思ったよりも簡単でした。
「Check Status on Etherscan.io」というボタンがあって、ここからトランザクション状態を確認できます。
しばらくペンディングでしたが、30秒少々でステータスがSuccessに。
Poloniex内のDeposit Historyでも「Pending」中となっています。
LPTを売却する
続いては、LPTの売却です。SELL LPTからLPTの数量部分をクリックすると、全額がAmountに入ります。指値でなければ、BUYとして提示されている金額に当てていくので、「Sell」ボタンを押すとすぐに売却が完了しました。
今回は売ってBTCに替えました。0.00412262BTCがBlanceに入っていることが分かります。
お小遣い……というより、エアドロップトークンを取り扱うのが初めてだったので、ちょっと試してみたくてトライしました。LPTで検索しても意外にヒットするサイトが少なく、最初情報を集めるのに苦労しましたが、進めてみるとそんなに難しくないですね。
MEWのスワップ
ちなみに、MEW内に「スワップ」というメニューがあり、そこからChengellyなどを介して、簡単に両替が可能になっているようです。ただし両替所によって取扱コインは違っており、LPTについては残念ながらどの両替所もダメ。結局Poloniexに送るしかないようです。
【ちょっとした仮想通貨関連の話題です】