FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

経済を学ぶための「負けない」投資方法

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「経済の勉強のための株式投資をしよう」なんてことを新社会人に言ったりします。これ自体は間違いではないと思うのですが、落とし穴もあります。そう、ギャンブル的に上がり下がりに夢中になってしまい、大やけどするのです。 

 

よく、社会人になったら経済動向をチェックしろ、なんて言われますが、自分が投資していない限り、チェックしようとは思いませんよね。というか、投資していないのにFedの利上げに注目する人のほうが変わっていると思います。

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では、どうしたら大やけどせずに、経済の勉強としての投資をしたらいいのでしょうか?

 

絶対負けないドコモポイント投資 

まずオススメしたいのがドコモがTHEOと組んで提供している「ポイント投資」です。これは、ドコモのポイントである「dポイント」を使って疑似投資体験ができるというものです。THEOファンドの基準価格の上下に伴って、投資したdポイントが上下します。

 

なぜこれがオススメかというと、絶対に負けないからです。というのも、ポイント投資の騰落が反映されるのは毎日平日の17時。しかもこのとき、昨晩の米国市場の結果に基づいて騰落が反映されるからです。

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つまり、前の晩米国市場が下落していたらポイントを引き出し、上昇していたらポイントを追加する。こうすることで、絶対に負けない投資が可能なのです。といっても、追加できるポイント数には上限があるので、ものすごい額を運用できるわけではありません。また所詮ポイントなので、現金が増減するわけでもありません。

 

それでも、前の晩の米国市場の動向を見て、入れる、出すを毎日作業していると、嫌でも米国市場の動向に敏感になります。まさに経済の勉強にうってつけです。 

 

FX異業者スワップアービトラージ

経済といえば為替。しかもドル円の動きは経済を写す鏡です。こちらも変に投資しようとすると、FXで大きくレバレッジを取ってしまい、大やけどしがちです。そこでオススメなのが、複数のFX業者を使ったスワップアービトラージです。

 

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上の記事にやり方を書きましたが、米ドルを一方の業者で買って、同額別の業者で売ります。売り買いの両建てをすることで、為替がどちらに動いても損得なしになります。ではどうやって儲けるかというと、買った方のスワップポイントのほうが売った方のスワップポイントより大きくなるように業者を選ぶのです。これで、毎日チャリンチャリンとスワップポイントの差額が入ってきます。

 

それでも為替は毎日動くので、増減に合わせて、証拠金の移動を行います。円安に動いたら、その分、ドルを買った口座で利益が出るので出金し、ドルを売った口座に移します。これで、両方の口座で証拠金が一定の量になるように調整します。

 

レバレッジをどのくらいかけるかにもよりますが、よほど短期間で大きく為替が動かない限り、損失を出す可能性は非常に低くなります。ただし、毎日証拠金が大丈夫か、為替をチェックすることになります。つまり、嫌でも為替に敏感になります。こちらも経済の勉強にうってつけです。 

 

短期債券ETFを買う

もう一つ、経済でチェックしておきたいのが米国金利の動向です。少々マニアックですが、金利がどう動くかは経済を反映するとともに株式などにも影響します。そして、金利がダイレクトに影響するのが債券です。

 

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債券は、満期までの長さ(デュレーション)によって、金利の変化の影響度合いが違います。初心者は、まずは短期の、デュレーションが小さい債券を少し持つと、「ああ金利が上がったので債券価格が下がったな」とか「金利が下がったので債券価格が上がったな」と分かるようになります。

 

例えば、デュレーションが0.8年程度の短期国債ETF【SHY】や、3年弱程度の総合債券指数ETF【BND】などがいいでしょう。下記のように、株価(S&P500)が大きく上下していても、債券価格はかなり安定しています。

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しかもBNDで2.8%、SHYで1.8%程度の分配金もあります。配当をもらいながら、金利動向に敏感になるのは、経済の勉強にうってつけです。いずれも、ドル建てのETFなので、購入にちょっと手間はかかりますが、将来海外株投資をする練習も含めて、債券ETFにトライすることは無駄にはなりません。

趣味としての投資

この海外株、ドル円為替、ドル金利をチェックできるようになれば、その後の投資でギャンブルしてしまうこともありません。どのくらい投資したら、どのくらいの上下があるのかも体感できるようになります。

 

こうすることで、一生続けられる趣味として投資を始めてみてはどうでしょうか。

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