原因はさておき、Bitcoinの上昇が止まりません。4月に急騰して50万円を超え、5月半ばには90万円にタッチ。その後もみ合いましたが、27日には95万円超で推移し、100万円を覗う状況です。
ちょうど1年前の価格に
ちょうど1年前のBitcoinは80万円前後で推移していました。その冬急落して50万円を割ったわけですが、この2ヶ月ほどの上昇で、1年前の水準を取り戻しています。
ぼくの仮想通貨ポートフォリオ全体でも、組み換えはあるものの、ほぼ1年前の価格に戻りました。
そろそろリバランス
2017年末に200万円をつけたときの反省は、ここまで仮想通貨のポートフォリオ内でのシェアが上がったのだから一部を売却してリバランスすればよかったというものです。
今回、仮想通貨を保有しているのは、あくまでポートフォリオ全体のアセットアロケーションの一貫として、株式や債券などと相関のない資産を組み入れるためでした。ということは、この上昇によってシェアが上昇したのであればリバランスです。
オルタナティブクラス、特に仮想通貨は総資産の3%を目安にしたいと思っています。つまり現在の仮想通貨の半分は売却することになります。
売却先にどの取引所を使うか?
売却して日本円にするとなれば、最も低コストな取引所を使いたいものです。残念ながら、日本円にするためにはBinanceやBittrex、Poloniex、Bitfinexなどの海外取引所は使えません。
国内の取引所は、この2年間に大手が参入し、体制もコストも変化しました。当時は、BitflyerかCoincheckかという感じでしたが、現在はSBIバーチャルカレンシーズ(SBIVC)はじめDMM、GMO、楽天(6月サービス開始)、ヤフー出資のTAOTAO(5月30日サービス開始)、IIJのディーカレットなど、大手が続々参入しています。
楽天とヤフーの状況を見つつではありますが、取り急ぎ、各取引所のコストをチェックしてみました。
GMOが最安か? makerとtaker
ざっと調べてみたところ、やはりBitflyerやCoincheckなどの古株はけっこうコストがかかります。逆に、大手の新規参入組は取引コストを抑えているようです。
まず入出金に費用がかかるところはイケていません。これが無料なのは、GMOコインとTAOTAOです。SBIVCやディーカレットも費用がかかるんですね。
次に、取引手数料です。無料としているところもありますが、騙されてはいけません。事業者と相対で取引するいわゆる販売所では、買値と売値に差があります。スプレッドです。FXと同じで手数料が無料でもスプレッド分は損をしているといえます。一般的には、販売所で売却するよりも、顧客同士が板を使って取引する「取引所」のほうが有利なレートで売却できますね。
そして取引所のほうは、事業者が手数料を取ります。現在取引所を提供しているのは、BitflyerとGMOコイン、zaifなど。取引所の場合、手数料体系がちょっと複雑です。
取引所には、価格を提示する人(maker)とその価格で取引を行う人(taker)が存在します*1。一般的には、makerのほうが手数料が安くなっています。これは、多様な価格を提示することで取引の流動性を高める役割を果たしているからです。
GMOコインはmakerにマイナスの手数料を出しています。つまりお金が増えるということです。こうした取り組みは、流動性のまだ小さい取引所ではよくあります。
Bitflyerの手数料体系は取引量によって変わるようです。「ようです」と書いたのは、公式サイトのリンクがおかしく、確認できないからです。こちらのブログによると、直近30日の取引量が10万円未満の場合は0.15%、100万円以上で0.11%、200万円以上で0.1%、2000万円以上で0.05%、5億円以上で0.01%のようです。
これを見る限り、最も取引手数料が安く、出金にもコストがかからないのはGMOコインになります。さっそく口座開設手続きをしたのですが、3日ほどで郵送住所確認も含めて口座が開きました。
Poloniexで行っているレンディングを停止して、通常口座に戻るのに最大2日かかります(貸し出し日数が2日のため)。また明後日30日にはTAOTAOがサービス開始です。新規資金流入の可能性もあるので、5月末から6月頭でBTC売却によるリバランスを行いたいと思います。
*1:株でいうと、指値をする人がmaker、成行がtakerですね。