投資でセミリタイアする九条日記

セミリタイアを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

仮想通貨だって利息をもらえる

株や債券が価格の変動だけでなく、配当や利子が得られるのはご存知の通りです。では仮想通貨は価格変動で儲けるだけなのでしょうか? いえ、そんなことはありません。仮想通貨だって年利換算で3%程度の利回りを得ることができます。

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 株が配当を貰えるのは、その企業が得た利益のうちの一部を配当として株主に分配しているからですね。債券では、そもそも利子を出すことを前提に販売されています。では仮想通貨ではどのようにして利回りを得られるのでしょう?

 

これは、空売りが背景にあります。株の信用取引で「売り」を行う場合、手元にない株を売ることはできないので、誰かから借りてきて売り、あとで買い戻して返すという手順を踏みます。この借りるときに貸借料を支払います。

 

どうように、仮想通貨でも「売り」を行う際には、だれかから借りてきて売らなくてはなりません。このときの貸し手になることで、貸借料をもらうことができるのです。現在のレートですと、それがだいたい1日あたり0.007%。年率に換算すると、単利で3%くらいになります。

 

具体的には、米国の仮想通貨取引所Poloniexを使います。Poloniexの口座には、通常の取引に使う「Exchange」、証拠金取引を行う「Margin」、そして貸出を行う「Lending」の3つのアカウント(口座)があります。Poloniex内ではこの3つの口座への資金移動は即座に無料で可能です。

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まずこの Lendignアカウントに資金を移動させます。その上で、画面上部の「Lending」の項目を開いてみましょう。

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ここには、「LOAN OFFERS」と「LOAN DEMANDS」の表があります。OFFERSは、貸し出したい、と思っている人が利率(Rate)、数量(Amount)、期間(Duration)を提示したものを載っています。例えば最上部の例だと、0.04706681ビットコインを2日間、日利0.0056%で貸し出しますよ、と載せているわけです。

 

DEMANDSは逆にこの条件で借りたい、という人が載せています。上部に、RateとAmount、Durationを選んで「Offer Loan」を押すとOFFERSに乗り、OFFERSとDEMANDSが一致すれば貸出が実行されるというわけです。

 

ただし、わずか2日間で期限が来てしまうのと、早期償還も多いので、これを手作業で行うのはたいへん困難です。そのため、PoloniexのAPIを使い、Botに自動貸出を行わせるサービスが存在しています。

 

僕は、「Bitseeder」というサービスを既に半年程度利用しています。こちらのサービスは日本語で説明が書かれており、手順も記載されているので、それにそって登録を行えば、比較的容易に導入できるでしょう。

bitseeder.net

手数料は、貸出による利益の8%です。仮にビットコイン貸出の年間利回りが3%なら、そのうちの8%、0.0024%が手数料として徴収されます。実際には、手数料相当分を事前にbitseederのアカウントに送付しておき、そこから手数料分が減っていく形になっています。余った手数料デポジットを返金してもらうことはできませんので、あまり多く送付するのは避けましょう。僕は誤ってそこそこの額の送金を行ってしまったので、それがなくなるまではこのサービスを使おうと思っています。

 

BitseederはAPIを通じて、LendingのOFFERSとDEMANDSのマッチングを行うだけなので、貸出による利益はPoloniexのLendingアカウントにPoloniexから入金されます。入金されたビットコインは、自動的にBitseederが新たな貸出に回してくれるので、再投資による複利効果も期待できます。

 

さて、このPoloniexの貸し出しサービスですが、半年ほど利用しての実感は、利回りは大きく変動するということです。2018/04/08時点では、0.007%前後ですが、2017年のビットコインハードフォーク騒動の前後には、利回りが暴騰して、0.3948%などという日利までいったこともありました。それだけ貸出需要が高かったということです。

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逆に下がっても、0.005%程度は安定して出ているように思います。ちなみに、上記の画像の0.3948%の貸出は期間1分で返却されて、収益は、0.00000001ビットコインでした。ここまで少ないと読むのも苦労するのですが、要はこれはビットコインの最低取引単位である1satoshi だったということです。1BTC=100万円だとすると、1satoshiは、0.01円になります。

 

なお、この仮想通貨貸出のリスクは、主にPoloniexの破綻です。仮想通貨の持ち方としては、自分が管理するウォレットに置くか、取引所などのアカウントに置くことになりますが、貸出をするにはPoloniexのアカウントに置きっぱなしにすることになります。年間3%程度の利回りでは、取引所破綻のリスクに対して割が合わない、という考え方もあります。

 

そんなこともあり、僕自身は、仮想通貨ポートフォリオのうち、30%程度をLendingに回すようにしています。