セミリタイアに向けて実は投資以上に重要なのが、生活費の削減です。セミリタイア可能な年数は、資産と生活費の関数だからです。正確な生活費を把握することが、誰にでもできて最も確実なセミリタイアへの道になります。
ぼくの場合、マネーフォワードを活用して、細かな生活費を記録しています。キャッシュレス支払いならば自動的に取得してくれるし、費目も(ある程度は)AIが自動で仕分けしてくれるので、大変便利。実際に記入するのは現金の支出だけです。
では、そのデータをもとに、2019年の生活費を振り返ってみましょう。
生活コストの内訳
まずは1年間の生活コストの内訳です。前提として、持ち家ではなく賃貸、また法人運営にかかった費用も土地代などの大きなもの以外は、一応生活費にカウントしています。
これを見ると、まず目につくのが家賃です。生活費全体の30%を占めています。住居費は年収の3分の1が目安と言われることが多いので、家族持ちの家賃比率としてはまぁ妥当だと思っています。
続いて、教育費。ここには書籍代などもかかっていますが、やはり教育費というのはかなりコストがかかるものだということがわかります。
趣味に12%を使っていますが、これはスポーツ関係の費用と、旅行費用です。削減することも可能ですが、QoLという意味では重要な費目なので、どちらかというと比率を上げたいところです。
食費は10%。外食なども含めているので、まぁこれも妥当でしょう。自動車に6%かかっています。こちらは半分、趣味と合算して考えてもいいかもしれません。特別費用に3%ほどかかっていますが、こちらは家電やPC、スマホなどの代金になります。だいたい年間このくらいはかかりますね。通信費が2.4%。家族全員のスマホと光回線を考えると、こちらもこれ以上は削りようがありません。
2018年と比較する
マネーフォワードを使って家計簿をつけ始めてまる2年がたちます。今回は昨年実績と比較することが可能になりました。そこで費目ごとの増減率をチェックしてみます。赤い棒が前年を超えた費目、青い棒が前年よりも減った費目です。
趣味が昨対比で2倍になっていることがわかります。これは、昨年末の旅行が1月だったのに対して、今年は12月に行ったので、ダブルでカウントされていることが関係しています。
交際費は増えていますが、全体に占める比率が2%程度なのでほぼ誤差の範囲でしょう。自動車費用が前年の半分くらいに減っていますが、これは車検の有無によるものです。また19年は医療費があまりかからなかったことがわかります。
19年の収支は?
さて19年の収支はどうだったでしょうか? もろもろの入り繰りも計算に入れると、支出額の10%ほどの赤字でした。
セミリタイア生活に移行して、収入が大きく下がったため、赤字になることは織り込み済みですが、やはり家計赤字はちょっと嫌ですね。もっとも家族の収入も計算に入れると黒字なので、貯金がほとんどできなくなったというのが家計全体での状況です。
これまで積み上げてきた資産をもとに、残りの人生を暮らしていくのがセミリタイアですから、ここまでは計画どおり。というより、この家計が続くのであれば、資産を取り崩す必要なく推移することになります。計算上はもう少し使っても問題無い感じです。
無駄使いはしていないつもりですが、特に生活レベルを落とそうとも思っていないので、このレベルの生活費で今後もすごしていきたいと思います。