FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

投資の“最初の一歩”のハードルをどう越えるか

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投資に関しては、いくつかの落とし穴と超えなくてはいけないハードルがあります。その内、最も高いのが「最初の一歩」ではないでしょうか。自分自身の経験から、どうやって最初の一歩を超えるかを考えてみます。

投資の最初の一歩

元本が毀損する可能性があるものを投資というなら、ぼくが最初に行った投資は投資信託の購入でした。もう20年くらい前のことです。節約を重ねて必死で貯めた100万円のうち、30万円を使って投信を購入しました。

 

この記念すべき投信はハイイールド債。今もそのまま保有しており、評価額はほぼ100万円に増加しています。だいたい6%ちょっとの利回りで運用できている計算になります。

背中を押してもらう

実はこの投信は、銀行の投資窓口に行ってお勧めされたものでした。今でこそ「銀行で投信の相談をするなんて……」と思いますが、現在のように情報もなく本当に何を選んだらいいか分からない中、頼れて安心できそうなのは銀行だと思ったわけです。少なくとも証券会社に相談するよりはマシだろうという感じもありました。

 

この投信、ノーロードではあるものの、信託報酬は1%近くあり、かつ解約時に少し残していく財産留保額が設定されているものです。かつ、長期保有すると財産留保額が小さくなるという仕組みでした。

 

最初に窓口のお姉さんが、紹介のときに言った言葉は今も忘れていません。「5%くらいのリターンでいいなら、いろいろと選択肢はありますよ」。当時も銀行預金がほぼ利子ゼロに近い状態。5%なんてリターンがあり得るんだ!と驚いたものです。

 

投資に関して、変な商品を掴まされないようにすることは大事で、つまり詐欺に会わないようにすることは鉄則です。ただ、けっこう批判されながらも、銀行が詐欺的な商品を売りつけることはないのも事実。最悪でも、信託報酬がバカ高くてタコ足配当を出す商品といった程度でしょうか。「月利10%です!」なんて詐欺商品はさすがに扱っていません。

 

過度に手数料を気にするよりも、飛び込んでみるというのが、実は重要なことだとぼくは考えています。そのためには、こうした金融機関で営業を受けて、それに乗ってみるというのも無意味ではありません。背中を押してもらう効果は、確かにあるのです。

太陽光も背中を押してもらった

現在6基保有の太陽光発電所も、背中を押してもらった口です。正確には、太陽光コンサルを名乗る人にアドバイスしてもらい、業者から購入しました。正直、今となっては費用に見合うアドバイスだったのかは疑問もあります。ただ、背中を押してもらった代金だと思えば、そこそこ妥当だったなと今でも思っています。

 

投信は、最低100円から買えますので、少額で試しやすい。このことはハードルを大きく下げます。一方で、太陽光などは金額の桁が変わってきます。最低でも1500万円。これが低圧発電所の価格です。

 

100万円単位で株式を買っていた人でも、初めての商品、価格は1500万円からというものを買うのはなかなか高いハードルです。これを乗り越えるには、やはり「実際にやっている人」からの背中を押してもらうアドバイスがけっこう効きます。

押してもらえずに時間が掛かった不動産

不動産は、10年以上前から関心があったにもかかわらず、実際の購入になかなか踏み切れなかったものの一つです。2021年の春に、ついに一棟アパートを購入しましたが、これは不動産屋の担当者が良い感じで背中を押してくれたからです。

 

不動産については、「知識がない」というよりも、「あまりに高額なために踏み出せなかった」というのが正直なところ。それを理屈で知っているからといって、実際に購入できるというわけではないのです。

 

不動産の場合、いろいろなサイトに条件を登録しておくと、物件情報が届きます。それを眺める中で、「これはちょっといいかも」と思ったものがあったら、詳細を問い合わせます。ここまでは、実は何度もやっていたんですね。詳細資料をもらって、現地を見に行ったこともありました。

 

ただ、そこから購入にはつながりませんでした。それは、物件が良くないというよりも、どうにも最初の一歩のハードルを越えられなかった自分がいたからです。

 

当然、不動産屋は「どうですか?」とセールスしてきます。ところが、ぼくの物件選別眼がよかったのか、「うーん。検討します」とか言っているうちに売れてしまうんですね。担当の営業も、「ぜひぜひ!これはお買い得ですよ」みたいな売り込みはしてこない。というか、そういう売り込みがあったら、さすがにヤバイと思って逃げます。

 

今回購入した物件は、そのあたりのやりとりがとても良かった。いわば、波長が合った感じです。とりあえず融資の審査だけでもかけてみませんか? という、これもまぁ定番のセールス方法ではありますが、「この物件はいいんじゃないか?」と思っていたぼくの背中をうまく押してくれました。

難しい決断には他人を使う

このように、誰にとっても投資の最初の一歩は本当に難しいものです。特に金額が大きいと、そのハードルは跳ね上がります。ブログで偉そうに書いている僕だって、最初は投資初心者だったし、おっかなびっくり最初の投資商品を買ったのです。

 

というわけで、投資商品のハードルを越えるには営業の人に背中を押してもらうのも効きますよ、という話でした。ただ、友人に背中を押してもらうのは慎重にしたほうがいいでしょう。というのも、こうして投資した直後に暴落したりして、どうしても友人を恨むことになるからです。理屈的には友人のせいじゃないと分かっていても、感情的にはしこりが残りかねません。ここは、友人を連れて営業の人から背中を押してもらうくらいが、ちょどいい塩梅だと思います。

 

他人に決断をフォローしてもらうか、あるいは自分の中での勢いを使う。この勢いというのも大事で、結婚とか転職とかも、合理的な判断の結果というより、多分に勢いによるものです。投資の第一歩も、そんな感じではないでしょうか。

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