FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

SBIクレカ積立5%還元になるプラチナプリファードはアリか無しか?

クレカ積み立てに新星登場です。これまでの還元率トップは三井住友カードプラチナで、還元率は2%でした。そこにこのたび登場したのが、「三井住友カードプラチナプリファード」で2022年12月11日以降の積み立て設定分から、還元率が5%です。

プラチナプリファード、還元率5%はお得か?

還元率5%というと、月額積み立て上限5万円で2500円還元。年間だと3万円もの還元になります。かなりお得……と思いきや、このカード年会費が3万3000円もかかるのです。

 

単純計算だと3万3000円の年会費がかかっても3万円分還元があるので、3000円しか費用がかからない……なんて思う人もいるかもしれません。でもここは、年会費が無料化できる三井住友ゴールドカードの積み立てと比較すべきです。ゴールドカードは還元率1%なので、年間で6000円の還元。年会費はゼロなので、6000円のプラスです。

  • プラチナプリファード ▲3000円/年
  • ゴールド +6000円/年

というわけで、プラチナプリファードがゴールドカードより9000円分の追加価値があるかどうかが分水嶺となります。

分水嶺を見極める

プラチナプリファードの特典で、9000円の差を埋められるのか? では計算してみましょう。継続的な還元率を見るため、入会キャンペーンの数字は計算に入れず、ゴールドカードは年会費無料修行を完了済みとして計算します。

  1. プラチナプリファード
  2. プラチナプリファード(リボ払い)
  3. ゴールドカード(リボ払い
  4. ゴールドカード
  5. ゴールドカード(ダブル)

まずは結果から。カード積み立てを除いて年間100万円までの利用では、最も還元率が高まるのはゴールドカードでリボ払いした場合でした*1。次点がゴールドカード。

 

プラチナプリファードは高い年会費が災いして、最も低還元です。年間50万しか利用しない場合、ネット還元率は0.4%まで低下します。ただしプリファード(リボ払い)は+0.5%還元があるため2.2%に達しています。

 

年間200万円を超えると、プラチナプリファードが逆転して上位に躍り出ます。還元率は1.85%。ゴールドカードのVisaとMastercardを2枚持ちする「ゴールドダブル」はさらにその上をいく2.3%、そしてプリファードのリボ払いは、僅差ながらその上をいく2.35%です。

 

その先はプリファード(リボ)の独壇場です。還元率は400万円で最高に達し2.43%。そこからは少しずつ還元率は下がりますが、限界還元率1.5%で推移します。

計算の内容

ちなみにどうしてこういう変化が起きるのかというと、パラメータは次の3つです。

  • 基本還元率
    • プラチナプリファード(リボ)1.5%
    • プラチナプリファード 1%
    • ゴールド(リボ) 1%
    • ゴールド 0.5%
  • 継続特典
    • プラチナプリファード 100万円ごと1% 上限400万円
    • ゴールド/(リボ) 100万円で1% 上限100万円
    • ゴールド(ダブル) 100万円で1% VisaとMastercardで200万
  • SBIクレカ積み立て
    • プラチナプリファード 5% (上限積み立て60万)
    • ゴールド/(リボ) 1%(上限積み立て60万)
  • 年会費
    • プラチナプリファード 3万3000円
    • ゴールド ゼロ

この継続特典がキモで、プラチナプリファードは400万円まで+1%が続くので、支払いが多い場合にメリットがあるというわけです。

プラチナプリファードならではのメリット

もちろん、プラチナプリファードの利点はクレカ積み立てだけではありません。まず特約店での利用は追加還元があります。ゴールドおよびゴールド(リボ)との比較を載せました。

なかなか難しいところで、「さとふる」「ふるなび」のふるさと納税は、楽天市場+楽天カードのほうが高還元ですし、それほどうれしくはないですね。百貨店やGDOは、古きよきお金持ち向けという感じで、ぼくはあまり興味がありません。

 

コンビニ+ドトール+回転寿司については、リボ併用するとゴールドのほうが還元率がアップしてしまいます。あまりプラチナプリファードのメリットはありません。

 

というわけで、プラチナプリファードを評価する点としては、ETC、スタバやプロント、そしてスーパー、ドラッグストアでしょうか。ETCは3%ですが継続特典の1%が加算されるので4%。リボ払いにすれば4.5%。これは最高クラスの還元率でしょう。ETCは年会費がかかりますが、初年度無料で翌年も利用が1回あれば無料なので、コストはゼロだと思って大丈夫です。

 

スーパーやドラッグストアは2%+継続1%で3%。リボ払いなら3.5%。これはクレカとしては最高クラスですが、電子マネーなどをうまく活用すると3%を超える還元なので、微妙なところ。

 

そのほか、ショッピング保険(500万円)、海外旅行障害保険(5000万円)、国内旅行傷害保険(5000万円)がありますが、金額がゴールドの2000万円から上がり、家族特約が付くくらいで、利用付帯です。「プラチナ」と名前は付いていても還元に振っていて、普通のプラチナなみのサービスはありません。

どうするか?

これまでの数字を総合すると、プラチナプリファードはけっこうありです。ご指摘いただいて発覚した、リボ払いによる+0.5%還元が効いています。

qa.smbc-card.com

年間200万円を超えれば、確実にゴールド2枚持ちよりもプラス。さらにETCその他で超高還元があります。法人カードがないのがちょっとネックですが、個人カードとしては最良かもと思わせる強さがあります。

 

つまり、さまざまな面で三井住友ゴールドカードの上位互換となりました。というわけで、こちらは申し込む方向で調整中。下記のように申込み経路でポイントバックがありますので、要確認です。

 

ぼくの場合プラチナプリファードという選択肢はないようです。まず利用金額によらず、年会費を入れたネット還元率が2%を超えるラインがありません。ということは、常時2%還元のリクルートカードプラスのほうが、総合的に優秀だということです。

 

しかもゴールドカードと比べても、還元率が優位になるのは年間300万円を超えてから。ここにはクレカ積立は含みません。すべてのクレカ支払いをまとめれば、年間300万円超というのは難しくありませんが、すべてをプラチナプリファードというのは無理があります。

 

例えば、エポスカードは年間40万円(60万は積立で使うので)という縛りはあるものの、MIXI M経由で2.5%超還元が確定です。auPAYは税金払いなどで活躍しますがVisaブランドの三井住友カードからはチャージできません。楽天市場での支払いは、やはり楽天カードが最も優秀です。

 

というわけで、惜しくもプラチナプリファードへの申込みはなし。

 

ちなみに、その上で申込みたい人は、下記のように各ポイントサイトから申し込むと最大で2万8000円のバックがあります。

また、下記のリンクから申し込んでもらえると、1万5000円分のVポイントが付与されます。私九条にも還元があります。

www.smbc-card.com

www.kuzyofire.com

*1:リボ払いテクは少額ながらリボ手数料がかかるので、実際の還元率はもう少し下がります