FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

制度クロスと配当クロスの逆日歩答え合わせ【2023年2月】

2月24日が権利付き最終日だった2月銘柄の逆日歩が発表になりました。このところ、一般信用在庫の争奪戦が激しくなり、だんだんと制度信用を使う比率が増えています。ただ、過大な逆日歩が付くと想定外の損失となるのも制度の怖いところ。

 

実際にどうだったのか、答え合わせをしていきます。

制度を使った銘柄と配当クロス

2月末銘柄で制度を使ってクロスしたのは下記の銘柄です。

オンワードの逆日歩は1.85円。配当が12円出ているので、その約15%の1.8円が受け取れます。というわけで、売り方でかかったのは約5円でした。

 

フジの逆日歩は2.35円。配当は15円なので、2.25円の受取りです。配当取りができるだけでなく6000円分の優待もゲットできて大勝利です。※フジの配当は30円ではなく15円でした。差し引き0.1円のマイナスで100株で10円の支払いでした。ご指摘いただきました。ありがとうございます!

 

高島屋は逆日歩0.65円。配当は24円なので3.6円の受取りです。こちらもさらに優待をゲットして大勝利。

 

TSIは逆日歩1円。配当は7円で受取りは1.05円です。こちらも勝利ですね。

 

薬王堂は逆日歩3.80円、配当は25円で受取りは3.75円でした。わずかに逆日歩のほうが高いですが、100株で5円なので前日一般より安く済みました。

 

テラスカイは逆日歩0.05円。配当はゼロなので、かかったコストは100株で5円です。クオカード1000円なので勝利ですね。

 

東宝は逆日歩2.05円、配当は40円で受取り6円です。差し引きでこちらも大勝利です。

 

イオンは逆日歩2.50円、配当は36円で受取り5.4円です。優待の株主カード目当てでしたが、配当だけで2600円くらいの利益になりました。

惨敗の配当クロス

さて問題は配当クロスです。ちなみに、制度クロスの場合、現物から受け取る配当額は100%ですが、制度売りで支払う配当調整額は配当額の約85%になります。そのため、配当額の約15%が利益になる仕組みを利用し、クロスによって配当をタダ取りしようというのが配当クロスです。

 

ただしノーリスクではなく、逆日歩が付けばその分がマイナスになります。

 

今回配当クロスをしてみたのは、下記3銘柄です。いずれも配当利回りが高いことから選択したわけですが、さてさて。

  • 三陽商会(8011)
  • MrMaxHD(8203)
  • スタジオアリス(2305)

三陽商会の逆日歩は8.15円でした。配当は54円なので受取りは8.1円。おっとマイナスです。赤字になりました。1株あたり0.05円ですが損失です。爆死。

 

MrMaxHDはというと逆日歩が5.6円です。つまり最高逆日歩が付きました。配当は27円なので受取りは4.05円。差し引き1株あたり1.55円の損失です。まいった死屍累々。

 

スタジオアリスは逆日歩が6.35円です。配当は70円で10.5円の受取り。差し引きすると4.15円の利益です。最後でなんとか一つだけ勝利ですね。

 

もちろん、それぞれ購入した株数が違うので、株数を掛け算しなくてはなりません。すべて合算すると、マイナス……。そこに現物側の手数料も乗ってくるので、やらなきゃよかった状態です。

 

こんなことならイオンを1000株(5%還元株主カード)ではなく3000株クロスして、7%還元を目指せばよかったです。利回りはともかく、そのほうが配当クロスのリターンも大きかった。。

 

優待クロスの制度突撃は、意外と被弾しないものですが、配当クロスはやはり難しい。投資の世界は厳しいものです。

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