FIT制度に基づいて売電している太陽光発電所では、運営費用の報告を経済産業省に出すことが義務付けられています。でもなんというか、非常に形式的な書類でまさにお役所仕事。とはいえ、出せというものなので、書き方を簡単にメモしておきます。
再生可能エネルギー電気の定期報告
FIT制度に基づいて運営している太陽光発電所では、1年毎に費用などを経済産業省に定期報告することが求められています。実施しないと、経済産業省から指導が入り、最悪FIT認定を取り消されるということで、仕方なく入力します。
Webページからの方法と郵送によるものと2種類ありますが、Webで提出しても「不備があります」と何度も差し戻されるくらいなので、郵送だとやってられないでしょうね。
定期報告作成方法
まず資源エネルギー庁の「再生可能エネルギー電子申請」にアクセスします。ぼくの場合は、下記のようなメールが設備IDやログインIDとともに届いたので、それに基づいてログインします。
ログインしたらタブの「定期報告」を選択します。
ここで何も入力せずに「検索」を押すと全件検索となり、下記のように発電所一覧がでてきます。新たに定期報告を行う場合は、ここで「作成」を押します。
下記のように報告区分を求められるので「運転費用」を選び、「情報入力」を押します。
続いてフォームを埋めていきます。連絡先などはそのまま、ほかもそれほど迷う内容はないでしょう。設置状況については、設置費用を登録した際に埋められているはずです。
問題は下記の「運転維持費用情報」です。
- 対象期間:稼働日の同月または翌月からスタートします。この日付が異なっていると不備があるということで差し戻されます
- 賃借料:借りている場合にはその金額を記載します
- 修繕費:修繕費がある場合は入力
- 保守点検費:同じくある場合は入力
下記のように、年間の発電量も記入します。
そのほかの値もざっと入力します。ただこのまま提出してもエラーがでます。下記のように「合計値が間違っていないことを確認しました」にチェックを入れなくてはならないのです。一応「合計を確認」ボタンがあってこれを押すと入力した数字を自動で合計してくれます。にもかかわらず、合計欄が間違っていないことを確認しなくてはならないという仕様のようです。これは0円でも確認しなくてはいけません。
最後に50kW以上の設備=高圧については添付資料を付けられるよとでてきますが、ぼくは低圧なので関係ありません。特に書類を添付せずに提出です。
一応これでOKなはずですが、もし提出内容に不備があると、差し戻しのメールが来ます。指摘された点を修正して再度出し直すというフローです。チェックポイントが決まっているのなら、フォームに入力した時点でチェックするアルゴリズムを入れておけばいいのにと思うのですが、今回は日付の対象期間が違ったそうです。
経済産業省が下請けに出した業者が、こういう細かなチェックをやっていると思うと、税金の無駄遣いだなぁと思うとともに、こういうのこそAIにやらせればいいのにとも思ったりするものでした*1。
*1:わざわざ電力を食うAIを使わなくても、全部アルゴリズムに盛り込まれるような気もする。。