FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

FIREすると「暇すぎて辛い」のか 一問一答

Twitterで「FIREすると」で検索するとけっこう面白い。実際にFIREした人の感想はもちろん、FIREを目指す人が自らを戒めるかのように「FIREすると◯◯らしいから…」と書いていたりもします。

 

ぼくは5年前にキャリアを降りてセミリタイアし、先日、完全FIREを決断。6月、7月は有給休暇消化で、実質FIRE状態で過ごしてきました。ノービスFIRE者として、FIREの実際を一問一答形式で答えてみます。

FIRE すると社会と隔絶し時間を持て余す

まだ2ヶ月くらいだからでしょうか。社会と隔絶した感はまだありません。Twitterで毎日いろいろな人とやりとりしているのも大きいかも。SNSは承認欲求なんて言われることもありますが、社会とつながる窓だという見方もできます。

 

時間を持て余すかは、全く逆でものすごく忙しいですね。朝から晩まで時間を自由に使えるので、セミリタイヤ時代にはなかなか取り組めなかった、旅行とかスポーツとかフルに1日を使うアクティビティに取り組めます。結果、ブログを書く暇さえなくなる始末。

 

仕事以外にやりたいことがなかった人は、時間を持て余すのかもしれませんが、やりたいことがある人は暇なんてないよなという感じです。

FIREすると世の中から必要とされなくなってしまう

そもそも世の中から必要とされる必要なんてあるんでしょうか。20年ちょっと会社員をやりましたが、どんなポジションであっても代わりはいるもの。この人がいないと困るなんて、幻想なわけです。

 

世の中から必要とされるという幻想は心地良いもので、誰かのため、社会のために働いていると感じるとやる気が出るのも事実です。でもそれは、自分が何をやるべきなのかを、自分以外の誰かに委ねているということでもあります。世の中という鵺のようなものから求められたことをやるのではなく、自分が必要だと思ったことを実行できる生き方をしたいですね。

FIREするとは、若くして老人側に回るということ

これはまさにそうですね。人は誰しもリタイアし、労働ではなく資産からの収入で暮らすようになります。昔はそのタイミングが60歳の定年退職でしたが、長寿化に従いだんだんと実質的なリタイアが遅くなっていきました。いまでは雇用延長なども使い70歳くらいまで働く人も多いのでしょうか。

 

FIREとは逆に、60歳よりも前にこの状態に移行することです。ただ重要なのは人生100年時代と言われる中、老人側とは残された余生を過ごす人生の残余ではないということです。

 

大学卒業までが22年、そこから30年働いても52歳です。平均寿命の82歳にはまだ30年あります。この人生最後の30年は、第2の人生であり何かを行うのに十分な長さがあります。これを少しでも有意義に使うためには、まだ体力も気力も十分にあるうちに移行すべきだと思いませんか?

FIREすると世界から取り残された感や自己編の存在感が薄まる/FIRE すると孤独になる

世界から取り残されるって何でしょう? 人間は社会的な生き物なので、自分を周りの人間との関係性で規定します。たしかに会社というコミュニティから外れたときに、自分の存在感が薄まったように感じるのかもしれません。

 

でも、そういう人は定年退職したあとはどうやって過ごすのでしょう? 会社員時代を懐かしがりながら、死ぬまでテレビを見て過ごすのでしょうか。そしてコミュニティというのは会社だけではありません。いまはリアルだけでなくバーチャルでも、さまざまなコミュニティが存在します。

 

また会社員を止めたからといって、仕事(?)を完全に止める必要もありません。ペースを大きく落として、好きな仕事だけ、お金に関係なく取り組めばいいわけです。

FIREすると体感で平日が5日から3日になるような速さで終わる

これはまさにそうです! 6月は、子供が学校に行くのが平日で家にいるのが休日というカレンダー感覚がありました。が、7月も終わりになって夏休みが始まると、究極的に曜日感覚がなくなります。医者にいって薬をもらおうと思ったら、あ!今日は日曜日だったと気づく始末。

 

恐ろしい速さで時間が過ぎ去っていきます。

FIREするとデブる

あー。これはちょっとあるかも。実はコロナ禍になってリモートワークメインになってから、すごく体重が増えました。外出が減って、歩く距離も減ったせいです。そのため、最近は意図的に外に用事を作って動くようにしています。

 

買い物へ出るのもいいですし、図書館に行くだけでもいい。バッテリーピックアップを自転車で回るのもありですね。外は暑すぎですけど。

FIREすると交流できる仲間を見つけるのが難しくなる/会社辞めてFIREすると人間関係なくなって病むぞ

これは半分真実、半分誤りじゃないでしょうか。FIREすることで変わるのは、会社と仕事関係の交友関係です。確かにFIRE後は、同僚やかつての仕事先の人たちとの交流は減るでしょう。

 

でも人の交流関係は仕事関係だけではないはずです。そしてFIREすることで、これまで交流が難しかった、例えば”日中昼間に時間がある人”との交流も可能になります。土日を待たなくても、スポーツなどの趣味に時間を使えるようになるのです。少なくとも、趣味関係の交流は以前よりやりやすくなるともいえます。

 

ぼくの場合、そもそも会社関係での交友が嫌いでした。なのでFIREすることで、より自由な交友関係に移行できたと思っています。

仕事が嫌だからと言う理由だけでFIREすると、当然、直ぐに職場復帰することになる

この話もよく聞きますね。でもこの話には抜けてる部分があります。

  1. 仕事が嫌だからFIREすると
  2. ◯◯だから
  3. すぐに職場復帰することになる

この(2)の「◯◯」が重要です。仕事が嫌で止めたのにすぐ職場復帰するほどの理由とはなにか? 「お金がなくなったらから」「暇だから」「社会的な交流が少ないから」etc. まぁいくつか考えられますが、いずれにしても◯◯に入るのは、ここまで挙げていたいろいろな「FIREすると◯◯」のバリエーションです。

FIRE後、2ヶ月経って

というわけで、まだ有給休暇中ではありますが、早期退職して2ヶ月経ったタイミングでの思いをまとめておきました。

 

暇どころか忙しくて、やりたいことも盛りだくさん。もしかしたら、60歳を超えての定年退職では、こういう気持ちにはならなかったかもしれません。早期退職だからこそ、自由な時間がたっぷりあってやりたいことがたくさんあることの嬉しさを噛み締めているともいえます。

 

とはいえ正式に退職するのは本日7月31日です。明日からは本格的に無職。そうなると気分的にもまた何か変わるのかもしれません。

 

またこれまでの仕事を完全にストップするのではなく、要望があればフリーランスとして請けますよとも周囲には伝えてあります。そのためすごくペースを落とした形で、仕事は続ける可能性もあります。

 

いずれにせよ8月は子供も夏休みなので、スポーツしたり旅行に行ったり、まさに夏休み気分で子供とのアクティビティを楽しみたいと思っています。

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