FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2023年8月の投資成績とポートフォリオ 調整に入ったクリプト

毎月恒例投資成績コーナーです。界隈では、株価好調もあってか絶好調!の声を聞きますが、ぼくのパフォーマンスはイマイチ。これもみんな金利のせいだ! なんて。さて、では状況をみていきましょう。

資産全体は▲0.8%

資産全体は0.8%の減少です。このうち0.3%はこの記事でまとめたように、生活のための取崩しになります。実質的なパフォーマンスはざっくり▲0.5%といったところ。

先月はヒルトリカルハイまであと少し……なんて書きましたが、あっさり減少に転じました。

 

為替は月末で145.53円とわずかに円安に振れました。比率にして2.18%で、ぼくは資産の約半分をドル建てで持っているため、為替のプラス効果が0.93%ポイントありました。つまり、次のようになります。

  1. 総計 ▲1.43%
  2. 為替効果 +0.93%
  3. 取崩し ▲0.3%
  4. 結果 ▲0.8%

総資産の通貨別比率は下記の通りです。クリプトが少し多いので、雑所得の収入と経費をにらみつつ、少し売却を考えたいと思っています。

ポートフォリオ全体は下記の通り。地名は東小岩=アパート、ほかは太陽光発電所です。

セグメント別リターン

続いてブレイクダウンし、管理単位である5つのセグメントに分解してそれぞれを見ていきます。現金およびマーケットニュートラルの短期売買を行う「オルタナティブ」、金と仮想通貨の「ヘッジ」、太陽光と不動産の「リアルアセット」、そして「株式」「債券」の5つです。

 

これを見ると、今回足を引っ張ったのは明白にヘッジセグメント。しかも金価格は上昇していて、クリプトが急ブレーキをかけました。

8月の売買は、各証券会社でのインデックス投信クレカ積み立て(楽天証券(キャッシュ/カード)、SBI証券、マネックス証券、カブコム証券、tsumiki証券、CONNECT証券)の合計35万円。

 

それからPFFDの東証上場版である【2866】をすべて売却しました。もともと資金が余っていたので短期売買目的で購入したものです。結果的に、分配金の権利を獲得するとともに、わずかですがキャピタルゲインも得ることができました。

株式セグメント ▲0.37%

株式セグメントでは、実は途上国が足を引っ張りました。

株式内のアロケーションでは、途上国は8.7%しかなく、ボリュームは小さめなのですが、下落が大きかったため全体の足を引っ張りました。

銘柄個別で見ると、途上国ETFのEEMが▲6.6%と下げたほか、Metaが▲7.1%と振るわず。Metaは年初来146%のリターンを出しており、少し調整が入っています。またNVIDIAも5.6%上昇し、全体を牽引。年初来でも30%超のリターンを上げています。

債券セグメント +0.74%

債券は0.74%の上昇でした。ただし僕の持っている債券はほぼドル建て。つまり為替効果で2%近くのパフォーマンス改善がありました。その結果で+0.74%なので、ドル建てではマイナス1%ちょっとだったということです。実際のパフォーマンスは下記の通り。緑棒は円建て、青棒はドル建てです。「ハイイールド」は分配金再投資型の投信なので分配金も含まれています。

いやはや、なんというか金利が全然下がりませんね。下記は米FFレートと2年債利回りの推移です。チャートを見て分かるように、基本的にFFレートは2年債利回りのあとを追うように推移します。別の言い方をすれば、2年債はFFレートの先行指標になります。

 

今回、FFレートに先行して上昇していた2年債の上昇が止まり、FFレートが追い越したのが2023年の2月。そこから2年債利回りはグッと下がり、つまりは政策金利も利下げ期待が増したわけですが、その後の経済指標の好調っぷり(つまりインフレが収まらない)もあり、FFレート、2年債ともに上昇しているというのが現在です。

まぁ良くも悪くも、債券は大バーゲン中。現在債券は含み損中ではありますが、ここから購入しておけば、株価が下落したときの良いクッションになるはずです。

リアルアセット +1.82%

リアルアセットは1.82%の増加でした。リアルアセットのパフォーマンスは、DCF法による資産価値+当月生まれたキャッシュの合計で計算しています。資産価値は不動産も太陽光もともに微増。そして資産価値の1.6%ほどのキャッシュが入ってきました。これを合計すると+1.82%だったということです。

リアルアセット資産の内訳は次のようになっています。

ヘッジセグメント ▲6.52%

今回大変動があったのがヘッジセグメントです。ほぼ1:1:1の比率で、金インゴット、ETH、BTCを保有していますが、金価格が上昇し1gが1万円に到達した一方で、BTCとETHは揃って約10%下落しました。

BTCとETHの直近一ヶ月のチャートは下記の通り。現在のクリプト市場はビットコイン現物ETFに振り回されており、関連のニュースが出るたびに乱高下しています。

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今後の方針

さて今後の方針です。先月「取崩しに向いたポートフォリオへの組み換え」「取崩し額の把握方法の検討」が必要だと課題を書きました。このうち取崩し額については、生活費口座を決めて月末に残高が100万円になるように投資口座から入金するという手法で把握することにしました。実際に、把握した取崩し額がどうだったかもまとめました。

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続いては、取崩しに向いたポートフォリオの設計です。本当は8月にそれをやろうと思っていたのですが、子どもも夏休みのために毎日一緒に遊ぶので忙しくて、ポートフォリオどころではありませんでした。9月に入れば学校も始まるので、いくつか調べつつ、大方針を固めたいと思います。

  • このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産は入れていません
  • 株主優待は現金化したもの以外、資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています(ここは今後検討です)
  • 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
  • 法人と個人の資産を合算しています

 【先月、2023年7月の成績とポートフォリオ】

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