FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

個人向け国債の金利が0.51%に 銀行預金代わりにできるか?

米国金利はあと一回利上げがあるかどうかといったところで、ターミナルレートが意識されてきていますが、上がり続けそうなのが日本の金利です。ついに個人向け国債の金利は0.51%まで上昇しました。

 

銀行預金の金利は、ネットバンクなどで高いところでも0.2%がいいところ。もはや銀行にお金を置いておくくらいなら、個人向け国債が選択肢です。

普通預金・定期預金とかよりも断然有利な個人向け国債

個人向け国債ってどんなモノ? とか、買うだけでキャッシュバックがあるとか、途中解約が実は自由にできるとか、そういう話は前回書いたのでパスします。

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今回考えたいのは、個人向け国債を銀行預金代わりに使うという手法です。金利が上昇局面にあるとはいえ、銀行預金の金利は未だに雀の涙。メガバンクは0.001%だし、楽天銀行だって(条件と上限付きで0.1%)。一応あおぞら銀行BANK支店が定常的に0.2%を出していますが、あまりのダメUIに触りたくありません。GMOあおぞら銀行のハビト支店とかは0.3%だそうですが、これはキャンペーンちっく。

 

定期預金なら高いところは0.5%くらいまで上がっていますが、これも信用組合とかの組合員向けが多いですね。

 

そういう中で、国内で信用リスクゼロとなる国債が0.51%なのですから、定期預金とかを探している場合ではありません。余ったカネは全部個人向け国債って考え方だってあります。

でも銀行からお金がなくなると困る?

でも気になるのは現金を国債にしてしまうと、いざというときにお金が使えないのじゃないかということ。不慮の出来事……なんてことを想像しなくても、例えば株式市場が暴落したから株を買いたいとか、優待クロスのために数日間だけキャッシュがほしいとか。

 

個人向け国債は1年経てば中途解約可能で、ペナルティは前回・前々回の1年分の金利ですから、もし本当に現金需要が出てきたら解約すればOKです。それでは、優待クロスのように一時的に大金が必要という場合はどうするか? その答えの1つが証券担保ローンです。

 

野村證券のWebローンなら、日本国債の掛け目は80%。1000万円分の国債があれば800万円の借り入れが可能です。

さらに金利は1.5%。これは1日あたりに直せば、0.0041%の金利だということです。例えば優待クロスで1回あたり7日間の資金需要があったとします。これが年12回なので、84日分。金利換算すると0.345%の支払いです。0.51%の金利を得られれば差分として十分プラスになるわけです。

 

実際には、毎回7日間の資金拘束があるわけではなく、最短なら4日で済みます。資金も、常にマックス必要なわけではなく、つまり全力で借り入れる必要もないでしょう。となると、実質はさらにリターンが増えるわけです。

どこで個人向け国債を買うか?

ではどのように手続きを行うか。まず少額ならSBI証券が候補です。変動10年は50万円ごとに500円(0.1%)のキャッシュバックがあるからです。

野村證券もキャッシュバックがありますが、変動10年は1000万円で14000円(0.14%)のキャッシュバック。ある程度のボリュームが必要です。

SBI証券で買った個人向け国債は、無料で野村證券に移管ができます。

 

日本はインフレとともに金利も上昇し、銀行に預けているだけではインフレ負けしてしまう状況になってきました。ポートフォリオのリスクをコントロールするには、株式と現金のバランスを調整するのが定番でしたが、現金の価値が持っているだけで毀損してしまうのが現状なのです。

 

これを補う方法として、個人向け国債は注視する価値がありますね。債券投資というよりも、あくまで現金の代替というイメージです。

 

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