FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

野村Webローンにトライ(1) 申し込みと注意点

野村Webローンをご存知でしょうか? これは持ち株を担保としてお金を借りられる、いわゆる証券担保ローンです。大和証券などでもやっていますが、野村證券のすごいところはなんと金利が1.5%(変動)だということ。これを実際に試してみました。

f:id:kuzyo:20210306125457j:plain

 そもそもなんでお金を借りる?

そもそもなんでわざわざ借金をするのでしょうか。まず、消費のためにお金を借りるのは破綻のもとなわけですが、事業や投資のためにお金を借りるのは、また別だということが挙げられます。

 

例えば、こんなニーズです。

  1. お金を借りて株を買う(いわゆるレバレッジ
  2. お金を借りて不動産を買う(いわゆるローン
  3. 別の借金をしている

「お金を借りて株を買うなんてギャンブルだろ?」そんなふうに思うかもしれません。確かに単にレバレッジを掛ける目的ならそうかも。でも次のような場合は、ちょっと意味合いが変わります。

  • 優待クロスで1%の利回りを得るためにお金を借りる
  • 信用買い(2.8%)の代わりにお金を借りる

野村Webローンの金利は年利1.5%。1カ月借りると、0.125%の負担でしかありません。せっかくそこに(ほぼ)ノーリスクでリターンが待っているのに、資金がないためにそのチャンスを失うなら、お金を借りるメリットが出てきます。

 

もう1つ、別の借金をしている場合、その金利が野村Webローンの1.5%より高いなら、こっちを使ったほうがいいですね。もしかしたら2%程度の自動車ローンかもしれませんし、2.1%のソーラーローンかもしれません。

 

そんなわけで、「増やすためにお金を借りる」のであれば、Webローンはいい武器になる可能性があるというわけです。

野村Webローンの概要

では野村Webローンの概要から。

  • 金利1.5%(変動)
  • 10万〜1億円まで、1万単位で借り入れ可能
  • 掛け目(国内上場株式 50%、一部の外国株 50%、円建て社債、ラップ、外国債券 60%、日本国債 80%
  • 支払いは6カ月ごと、利息のみ(元本返済なし)
  • ネットで手続き完了

掛け目というのは、担保掛け目です。英語ではLTV(ローントゥバリュー)ともいいます。これは、担保の何割を貸すかのことを指します。時価100万円の国内株式を担保に入れれば、掛け目50%なので50万円まで借りられるということです。この最大借り入れ可能額を「極度額」といいます。

 

利息は6カ月ごとに借り入れ元本に組み入れられます。利子分だけ追加で借り入れが増えていくイメージですね。そして、返済は自由に行なえます。返済手数料もかかりません。

 

さて注意点もいくつか。まず借り入れた資金の利用用途は自由ですが、事業用には使えません。つまり、ローンの用途の例で挙げた、不動産の買付には使えないというわけです。

事業性資金(独立・新規開業資金や運転資金、設備資金等を指し、個人が事業として行う場合の賃貸用不動産の取得等にかかる資金も含まれています。)、野村證券取扱の募集・売出し有価証券の購入資金および野村SMA・野村SMA信託・野村ファンドラップ・ラップ信託、保険商品の契約資金にご利用いただくことはできません。

ただし生活費などにWebローンの資金を回し、あまった生活費で不動産を買うのは問題なし。注意点は、Webローンの金利は不動産事業のコストには組み入れられないということでしょう。あくまで生活費のために借りて、そのために利息を払っていることになります。

 

また法人名義では利用できません。また申し込むには、「FX、信用取引、先物、オプション」口座が開かれていないことが必要です。高リスク投資家には貸さないということですね。20歳以上80歳未満という年齢制限もあります。

 

極度額を超えた分は、おそらく遅延損害金扱いで、年率14.0%の利息がかかります。ここも注意ですね。

申し込んでみた

というわけで、さっそく申し込んでみました。申し込みには4つのステップがあります。

  1. 野村證券の証券取引口座開設(ぼくは開設済みでした)
  2. 野村證券オンラインサービスにログイン(済み)
  3. 野村信託銀行の普通預金口座開設
  4. 野村Webローン申し込み

野村Webローンは野村證券が貸し出すのではなく、グループの野村信託銀行が貸し出します。そのため野村信託銀行の口座開設が必要。とはいえ、口座は野村證券のWebページのナビゲーションにある「野村信託銀行 預金・ローン」のところから開設でき、開設後はこのボタンからID、パスワードなしでログインできます。

f:id:kuzyo:20210306124110j:plain

ほぼ一体となっており、別サービスであることをそれほど意識する必要はありません。

 

続いて野村Webローンの申し込みです。オンラインで申し込んで、通常2営業日で審査が完了するそうです。ぼくの場合は翌日に契約完了となりました。特に別途必要な書類もありません。

f:id:kuzyo:20210306115249j:plain

現在キャンペーン中 

しかもタイミングがいいことに、現在野村Webローンはキャンペーン中です。期間は3月31日まで。このキャンペーンが頻繁に行われているのか珍しいのかは不明ですが、以下の特典があります。

f:id:kuzyo:20210306124641p:plain

1500円プレゼントは、期間中に新規契約して契約月末までに極度額50万円以上を設定した人。あれ? これは失敗しました。2月に契約(開設)したのですが、担保設定をしないまま3月に入ってしまいました。1500円は受け取れません。。失敗です。

 

利息ゼロ円は、キャンペーン期間中に契約後初めて借り入れした人が対象。借り入れから60日後の月の末日の翌月末までに、60日間の利息相当額をキャッシュバックするということです。こちらはまだ大丈夫ですね。

 

というわけで、まずは申込みまで。その2では実際の借り入れの具合を書く予定です。

 

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com