FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

新NISAをハックする(2) つみたて投資枠も最速で埋める方法

2024年から始まる新NISA。これまでのNISA/つみたてNISAに比べ、非課税期間が恒久化され、枠も合計最大1800万円になるなど、投資家に有利な形で変更になりました。一方、売却すると翌年枠が復活するなど、複雑なところもあります。

 

ちょうど本日13日から、楽天証券で「積立予約」が可能になりました。前回の「特定口座からNISAに乗り換えるべきか?」に続き、今回はつみたて投資枠も最速で埋める方法について。

何はともあれ全力で枠を埋める

まず新NISA活用の基礎中の基礎から。もし現金360万円を持っていて投資してもいいと考えているなら、NISA口座を最大活用する方法は、全力で枠を埋めることです。そこから新NISA活用は始まります。

 

新NSIAはつみたて投資枠120万円/年、成長投資枠240万/年の枠がありますが、難しいことを考えず、つみたて投資枠で買える商品を年間360万円分買う――。これが第一歩です。なぜか? 「投資タイミングは誰にも分からない」「投資の期待値はプラスである」という前提に立てば、

  • できるだけ大きな金額を
  • できるだけ長い期間運用する

ことが、最も有利な投資になるからです。ちなみに「投資タイミングは誰にも分からない」「投資の期待値はプラスである」は、一般的な投資理論の前提ですし、このブログでもその前提でさまざまな記事を書いています。

 

つまり新NISAの生涯枠は1800万円なので、下記のように購入すればいいことになります。

  1. 2024年 360万円
  2. 2025年 360万円
  3. 2026年 360万円
  4. 2027年 360万円 
  5. 2028年 360万円

積立金額100円、ボーナス設定119万8800円か?

この理屈に沿って考えると、2024年に入ったらまず成長投資枠の240万円いっぱいまで商品を購入します。これはまぁ簡単です。年末の休みに入ったら注文すればいいからです。問題は「つみたて」が前提となるつみたて投資枠です。つみたて設定が必要になるので、いきなり120万円は購入できないのです。

 

そのため、つみたて額を最低の100円、その上でボーナス設定を行い、1月に追加で119万8800円を投資するのがセオリーです。つまりこうなります。

  • 1月 119万8900円
  • 2月 100円
  • 3月 100円
  • 4月 100円
  • 5月 100円
  • 6月 100円
  • 7月 100円
  • 8月 100円
  • 9月 100円
  • 10月 100円
  • 11月 100円
  • 12月 100円

 

楽天証券の場合、新NISA口座でのつみたて設定が行えるのは11月13日の本日から。ただし「積立予約」という機能となり、PCでは利用できません。スマホのWebサイトからだけなのでご注意を。

楽天証券での積立予約のやり方

トップ画面に「積立予約」へのリンクがあるので、そこを選択します。

予約したものが注文に反映されるタイミングは支払い方法によって異なります。1月分に間に合わせるなら、下記の締切になります。

  • 楽天キャッシュ・楽天クレカ 12/12までに予約
  • 証券口座(楽天銀行連携) 12/28までに予約
  • その他の銀行(7日指定) 12/12までに予約
  • その他の銀行(25日指定) 12/25までに予約

チュートリアルの解説画面が出てきますが、ざっと読んで次に進みます。まず引き落とし方法の登録です。このとき楽天キャッシュ、楽天カード、銀行引き落としの3つの選択肢が出てきます。あれ? ぼくは証券口座から引き落とし(楽天銀行マネーブリッジ)をしたいんだけど、どこで選べばいいんだろう? と悩んだのですが、なんとここは「引き落とし方法の選択」ではなくあくまで「引き落とし方法の登録」でした。気にせずに「積立予約に進む」を選択すればOKでした。

STEP1の銘柄選択では、「予約する銘柄を追加する」を選び、ぼくの場合は「eMAXIS Slim全世界株式」を追加します。

冒頭から「投信残高ポイントプログラム対象銘柄を追加する」という広告が出ていて、やる気満々ですが、ぼくは「eMAXIS Slim全世界株式」を検索して追加します。ちなみに「emaxis」ではヒットせず「eMAXIS」にしないといけないのでご注意を。

続いて今回のキモ、積立設定です。口座区分には「NISAつみたて投資枠」を選択し、引き落とし方法は「証券口座」を選びます。

続いて積立設定です。本当は積立は1円で、残りをすべて一括で1月頭に積み立てたいところなのですが、その設定はできません。積み立て最低金額が100円だからです。

  • 指定日 毎月1日
  • 積立金額 100円(最低額)

続いてボーナス設定です。これは証券口座/銀行口座引き落としの場合のみ設定が可能。そして1月のボーナスに1,198,800円を設定します。指定月の2つ目を「ー」にしないと1,198,800円は選べないのでご注意を。

  • 年間積み立て 100円x12回 1200円
  • ボーナス1 1月 1,198,800円
  • ボーナス2 ー

これで予約が完了しました。初回購入日は1月4日で、つみたて投資枠の設定が完了です。1月に119万8900円が積立されます。最後に暗証番号を入れて「設定予約する」を押さないとダメなので、そこも落とし穴です。



予約設定は積立予約のトップ画面から確認できますし、変更も可能。ほかの証券会社でも、同じようなロジックでつみたてNISA枠の設定が可能なはずです。

 

www.kuzyofire.com

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