tsumiki証券がいろいろと制度変更です。新NISAに合わせて、クレカ積立の上限額をこれまでの5万円から10万円に拡大します。さらに、これまで緩かったポイント還元制度も変更し、即売りを禁じてきました。何がどう変わるのか、何に気をつけたらいいかを検討します。
積み立て額が10万円に
新NISAに合わせて積立額が10万円に拡大するtsumiki証券。1月から拡大するのですが、変更期限は12月27日までです。下記のように10万円に増やしておきます。
ポイント制度が変わる
今回、積立額の増加とともにポイント制度にもメスが入りました。端的にいえば、即売り対策です。即売りとは、クレカで投信を積み立ててポイントをもらったら、すぐにその投信を売却すること。これによって投信の値動きリスクを避け、かつ売った資金で次の投信を買えるようになります。要するにポイントだけを得ようという手法です。
この即売りに対して、これまで付与されていたポイントの一部が付かなくなります。まとめると次のようになります。
- 年間50万で5000pt、100万で1万ptのボーナスポイントに制約
- 積み立て額の0.1%〜0.5%ポイント付与のがんばってるねポイントに制約
それぞれ見ていきましょう。
ボーナスポイントは引き出し分を控除
ボーナスポイントは、エポスゴールドカードの年間利用額が50万で5000pt、100万で1万ptがもらえるという仕組みです。三井住友カードも似た仕組みがありますが、三井住友カードの場合はクレカ積立は計算対象外。ところがエポスカードはクレカ積み立てが年間利用額の計算に入ります。
そのため、毎月5万円のクレカ積立を行えば年間で60万円。そのほかショッピング(や電子マネーチャージ)で40万円利用すれば100万円に到達するのです。実質的に、エポスゴールドならばクレカ積み立てで1%還元されるのと同じで、かなり美味しい制度です。
しかも、これまでは即売りをしても利用額としてカウントされていました。しかし4月1日以降、即売りして証券口座から引き出した分は減額されます。60万円クレカ積み立てしても、30万円即売りしたら、年間利用額は30万円として計算されるということです。
ただタイミングは4月1日以降の集計期間開始から。例えば僕の場合、11月30日締めの集計なので、2024年12月1日〜2025年11月30日までの集計から、即売り分が控除されるということになるでしょう。
がんばってるね!ポイントも引き出し分を控除
tsumiki証券のクレカ積み立ては、積み立て利用自体ではクレカのポイントは付きません。その代わり、積み立てが開始された月から1年ごとに、年間の積立額に対して一定率のポイントを付与します。これが「がんばってるね!ポイント」です。
これは初年度0.1%、2年目0.2%と1年ごとに0.1%ずつ増えていき、最大0.5%まで上昇します。ぼくの場合、20年5月の積み立てからスタートして、現在4年目。還元率は0.4%まで上がっています。
こちら、これまでは売却があっても積立額からはマイナスされませんでした。ところが2024年4月1日からは、売却して証券口座から引き出した分は積立額から控除されます。ぼくの場合、24年5月からスタートする5年目期間は、即売り分がマイナスされることになりますね。
今後どのようにするか
ぼくの場合を例に取ると、次のようになります。
- 2024年12月から売却分が減算 ボーナスポイント、影響▲1%
- 2024年5月から売却分が減算 がんばってるね!ポイント 影響▲0.5%
そのためもし売却するなら24年4月中の売却が重要です。また、月10万円のクレカ積み立てを行った場合、年間積立額は120万円になります。そのため「ボーナスポイント」については20万円までは売却してもボーナスポイントに影響はありません(ただしがんばってるね!ポイントには影響します)。
これまで途中換金することも想定して、積み立てる投信は信託財産留保額のない「ひふみプラス」を選んできました。ところが途中換金するデメリットが出てきた現在、ピュアに信託報酬の安さでファンドを選んだ方がいいように思います。
そのため2024年5月以降は、ロボアド的なバランスファンドである「セゾン・グローバルバランスファンド」に積み立てファンドを変更する考えです。