楽天モバイル事業の赤字で無配に転落する楽天グループが、優待にどでかいタマを持ってきました。楽天モバイル回線を1年間無料で提供するというのです。しかも音声付き、月間30GBデータと盛々。これはうまく使えば、ほぼ無料スマホ生活になるんじゃないでしょうか?
概要
今回改定された株主優待は、以前発表していたデータ通信専用eSIMの提供をアップグレードするものです。音声付きに変わるほか、保有株式数によらず1年間利用できます。つまり楽天G株主ならば、ずっと優待モバイルが無料だということです。
概要は次の通り。
- 2023年12月末日の1単元(100株)以上保有株主が対象(途中の保有株式数は考慮しない)
- 詳細は3月上旬に公開
- 3月上旬〜下旬に申し込み
- eSIM送付 4月下旬から順次
- 5月1日から利用開始
- SPUは対象外
- 利用期間終了後は自動解約
- RakutenLINK(無料通話ソフト)は利用可能
注意点としては、MNPの扱いが書かれていないこと、それから音声回線ということですが、通話料金の支払い方法が不明(別途クレカ登録?)といったところです。
本優待での特別仕様のSIMのため一部機能はご利用いただけません。あらかじめご了承いただけますと幸いです。
と書いてあるのも不気味です。
どのように活用するか?
これはけっこうお得な優待だといえます。音声+30GBの回線といえば、ドコモのahamo(音声+20GB・2970円)に匹敵します。エリアに課題を残しているとはいえ、日常的には不自由ないレベルには達しています。つまり、1年間で3万6000円以上の価値があるって感じです。
ただ気になるのはMNP可能なのかということと、期間終了後、自動解約されてしまうということ。つまり、メイン番号を優待モバイルにMNPしてしまうのはかなりリスキーという感じです。
となると、下記の構成がベストプラクティスになる感じがします。
- メイン:povo2.0でだいたい無料運用
- サブ:優待モバイルでデータ+RakutenLINKで無料音声
最大の課題
最大の課題は楽天が優待を継続するとは限らないこと。今回だって、データ専用eSIMを発表したのは12月26日のこと。そこから2ヶ月足らずで今回の改定です。さすがに改悪ではないものの、5000株とか1万株を買った人にとっては、100株と同じ扱いになってしまって「ええええ!!」っていう気持ちでしょう。
さすがに1年提供って書いてあるので、1年は無料で提供すると思いますが、翌年も継続する可能性は低いと思います。楽天Gは、速攻見切りを付けて、たとえ改悪であっても強行する会社です。優待モバイルに最適化した回線構成にするのはあまりにリスキーだといえます。
さて、色々検証してみたのですが、ぼくにとっての最大の課題に気づきました。なんと、12月の楽天Gの優待、全く獲得していないではないですか! 5000株取ろうかと思案したものの、結局取らずに終えたようなのです。なんてこった。今回の1年間の優待モバイルも、ぼくにとっては夢と消えてしまったようです。