FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

TOPIX3%下落、為替は147円の円高へ 背景の経済情勢

今日3月11日(3.11ですね)は日本株が大きく調整した日となりました。TOPIXは一時3%安。日経平均も一時1100円安となり3万9000円を割りました。背景をまとめておきます。

TOPIX3%安、日経平均868円安

下記のとおり、11日に入って日経平均もTOPIXも急落。一時前日終値から3%を超える落ち込みとなりました。終値では多少戻しています。

背景にあるのは2つ。一つはマイナス金利解除の噂に伴う円高。もう一つは米国AI銘柄の売りです。

ドル円は150→147円へ

ドル円はこのところ150円近辺で推移してきましたが、6日から断続的に円高が進み、11日には147円まで下落しました。


背景にあるのは、日銀がYCCの撤廃を検討しているという時事通信の報道、また3月にマイナス金利解除に傾く政策委員が増えているというロイターの報道です。

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jp.reuters.com

明暗分かれるM7

米国のAI銘柄ショックというのは、端的にいえばNVIDIAの下落です。8日、株価は5.6%も下落し、この日だけで1300億ドル(約19兆1200億円)の時価総額が吹き飛んだとされています。

 

ただ下記のM7の年初からのチャートを見れば分かる通り、下落といってもこんなもの。NVIDIAは年初から81%も上昇していますが、そのうちの5%です。

さて、M7の株価推移を見ると、ざっくりM7といってもかなり明暗分かれていることが分かります。Teslaは▲29.4%、Appleも▲7.9%、Googleも▲2.34%です。MetaとNVIDIAだけは絶好調ですが、昨年とは全体のトレンドは変わってきています。ちなみに、S&P500のパフォーマンスはMicosoftのちょっと下、8%といったところ。M7の平均に近いところにあります。

 

M7は直近1年間でみると、いずれも大きく上昇しており、Teslaこそマイナスですが、ほかの多くは40%を超える上昇。MetaとNVIDIAは規格外の成長でした。上がっている銘柄は、決算のたびに株価がジャンプしていて、現在の上昇がファンダメンタルズに支えられたものであることが分かります。もちろん、多少PERの加熱もありますけど。

この情勢を受けてどうするか

さて、この情勢を受けて、ぼくはどうするかをメモしておきます。まずTOPIXは直近1年間で33%、年初来でも12%上昇しており、ペースも早ければ一本調子でした。そのため、多少の調整は当然やってくるものです。

 

マイナス金利解除とそれに伴う円高は逆風ですが、それによって日本企業全体の成長が止まるほどではないと踏んでいます。そもそもあまり日本株に投資をしていないのですが、TOPIX ETFを旧NISA→特定口座+旧NISAで保有しているので、これはもうしばらくホールドです。

 

米国株についてもステイ。ぼくが持っているM7は、NVIDIA、Meta、Amazon、Micosoft、Googleですが、幸いなことにいずれもがS&P500を上回るリターンを出しています。Metaは保有比率がけっこう大きくなってしまったので一部を売却する予定ですが、ほかはいじるつもりはありません。AI革命はまだ始まったばかりで、本格的な成長はここからだと踏んでいます。

 

ただ為替については少し悩むところ。マイナス金利解除とかYCC解除といっても、そうそう円高トレンドに転換するとも思えません。ただ一気に130円台まで円高が進むと、ドル建て資産が10%近く毀損するわけで、それもちょっと気になる。悩ましいところではあります。

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