楽天証券で開けた法人の証券口座に、信用取引口座を申し込んでみました。もともと優待クロスのために開けた口座ですが、もっと便利にクロスができるようにと思い、開けたものです。
法人信用取引口座の狙い
法人口座では、優待クロスの異名義取り引きをしています。法人口座で現物を買い、個人口座側で信用売りをする形です。しばらくこれをしていたのですが、やはり異名義だと面倒&ミスが起こるんですね。買い付けはともかく、売るときは両方でタイミングを合わせて現物売りと信用決済をしなくてはいけません。
本当は現引きできれば、タイミングも簡単だし、ミスもすくない。現物を信用の担保にもできる。いいことがけっこうあります。これが信用取引口座開設のねらいです。
申し込みは電話のみ
口座にログインして、「設定」から「申込が必要なお取引」を選びます。楽天証券は特に申し込み不要で外国証券口座は自動的に開設されます。ただ、信用取引口座などはベット申し込みが必要です。
ここで「申込」ボタンを押すと、個人口座とは違い「電話」を求められます。
こちらに電話したのが8月20日。その後の流れは次の感じでした。
- 8月20日 電話
- 8月25日 書類到着
- 9月2日 書類返送
- 9月12日 返信メール
とどいた書類はこちら。
決算書と直近月次試算表が必要
書類を用意して返送するのですが、決算書はともかく、ちょっと面倒なのは直近の月次試算表が必要だということです。3月末の決算から5カ月ほど経っているので、税理士にお願いして作成してもらいました。
そのため、書類の準備に一週間ほどかかっています。
こうして集めた書類返送用封筒に入れて返送したのが9月2日。さて、どうか? と思ったら、9月12日にメールが。通常はこの審査結果メールで審査を通っていれば、翌営業日以降に開設が完了するそうです。
ところが残念ながら審査落ち。いやはや。楽天証券にはこの名義でクロス現物を数百万円保有しており、銀行口座の預金も十分。「確認してください」と書かれていた点は問題ないはずだったのですが。。。
債務超過が問題か。。
これは実は思い当たる点がありました。審査用の書類の中に、「純資産額」を問う質問があって、「純資産額100万円以上」「100万円以下」のチェックを付けて返します。
さてここで決算書を改めて見ると、なんと純資産額はマイナス。つまり債務超過の状態です。一般的な話ではありますが、たしかに債務超過の企業に信用取引を許可するわけはありませんね。これは確かにヤバいな、とは思って返送したのですが、やっぱりダメでした。
この債務超過問題は、難しいところです。BS上で、持っている資産や現金の総額よりも、債務のほうが大きい状態を指すのですが、ぼくの法人が債務超過になっているのは当たり前。資本金は最低限の300万円に抑えていて、多くを役員であるぼくからの借り入れに頼っているからです。外部からの借り入れは固定資産とバランスしているので、この役員借り入れが債務超過の原因です。
単に債務超過を解消しようと思ったら、借り入れ金を資本に組み入れれば、あら不思議、それだけでも債務超過は解消します。とはいえ、これも手間だし、資本金が増えてしまうことのデメリットもあります。
根本的な話でいえば、事業である太陽光が稼働してまだ数ヶ月であり、PLが黒字転換して間もないということが問題です。累積損失の一掃にはまだしばらくかかると思いますが、単に債務超過が解消になるだけなら数ヶ月あれば大丈夫です。
今になって思えば、事業が始まる前の設立直後に信用口座も含めて開設していれば、こんな面倒なことにはならなかったような気もします。この1社目の債務超過が解消されてきれいな決算書になってから、改めて審査を依頼してみようと思います。