いまさらながらDeFiをちょっと試してみたいと思っています。ただ実際のお金を使うのもどうかと思い、Ethereumのテストネットを使うことを思い立ちました。どのようにしてテストネットにアクセスして、無料でETHをもらうか、手順をメモとして書き残しておきます。
- Metamaskのインストール
- 主な4つのテストネットに接続可能
- Ropstenで1ETH獲得
- Kovanで4ETH獲得
- RinkeByで3ETH入手する
- Goerliから0.05ETHを受け取る
- 各テストネットでETH取得完了
Metamaskのインストール
まずはEthereum(とERC20トークンなど)のウォレットであるMetamaskのインストールから。そういえばEthereumはガチホールドなのですが、ウォレットはMyEtherwalletのままで、ほかのウォレットをしばらく使っていませんでした。
「DappsやるならMetamask」というのはしばらく前から聞いていたのですが、なんとなく取り組めていませんでした。さて、Metamaskは、ブラウザ拡張機能のウォレットです。今回はChromeの拡張機能としてインストールしてみました。最もメジャーな方法だと思います。
検索すればMetamaskのダウンロードページが出るので、そこからChrome向けをダウンロードします。
「GetStarted」を押すと設定の始まりです。まず、新たにウォレットを作るのか、別のウォレットから引き継ぐのかを決めます。「シード」と呼ばれる12この単語でできたパスワードを入れれば、自分のETHの資産を引き継ぐことができます。または「Create a Wallet」で新たに作ります。
注意事項を確認して「I Agree」。
続いて、Metamaskのパスワードです。長いパスワードにしましょう。Metamaskをインストールしたブラウザで、このパスワードを突破されると、ETH資産が盗まれてしまいます。
続いて、この新しく作ったウォレットのパスフレーズを、見られないところに保管です。「Reveal」をクリックすると表示されるので、これを書き留めておきます。このパスフレーズは絶対に誰にも見せてはいけません。オンライン環境にあるメモ帳などに記載するのもやめたほうがいいです。紙に書いて、金庫にしまっておくのがいいでしょう。取引所しか使っていないと分かりませんが、このパスフレーズはブロックチェーン上にある自分のETHにアクセスするための「秘密鍵」と呼ばれるものと同義です。
これで設定は可能です。Metamaskはローカルで動作するウォレットなので、どっかのサーバにメールアドレスなどを設定する必要もありません。
主な4つのテストネットに接続可能
続いてテストネット。イーサリアムは世界で1つのブロックチェーンを使って送金を行ったり、プログラム(スマートコントラクト)を実行するわけですが、その本番環境であるメインネットのほかに、テストをするためのブロックチェーンがあります。
テストネットは複数あって、「Ropsten」「Kovan」「RinkeBy」「Goerli」など。Metamaskの上部のプルダウンから、どのネットワークを使うかを選択できます。
Ropstenで1ETH獲得
最初にRopstenを選んで、無料のETHを受け取ってみましょう。「Buy」ボタンを押すと、送金を受けて入金するか、Faucetから無料でETH配布を受けるかを選べます。当然ですが、メインネットとRopstenは別のブロックチェーンなので、この受取アドレス宛に、メインネットのETHを送ってはいけません。
「Etherを取得する」を選ぶと、下記のページが表示されるので、緑のボタンを押して、受け取ります。これで無料で1ETH取得できました。
Kovanで4ETH獲得
今度はKovanです。同じくBuyを押すと表示される画面から、GitterのWebサイトを表示して、そこの掲示板にETHの受け取りアドレスを貼り付けます。すると、しばらくして4ETHが送金されてきます。
自分のETHの受け取りアドレスは、Metamaskのこちらからコピーできます。
RinkeByで3ETH入手する
続いてRinkeByです。こちらは少々面倒で、同じく「Buy」を押して表示されるサイトの左のボタンから、CryptoFaucetを選びます。ここにURLを貼ると、ETHが送られてきます。
上記の画面にURLを貼ります。では何のURLを貼るかというと、
- 自分のETH受け取りアドレスをTwitterなどに投稿
- そのTwitterURLを貼る
というステップを踏みます。
Goerliから0.05ETHを受け取る
最後はGoerliです。こちらも「Buy」から「Etherを入手」を選ぶと下記の画面が出ます。ここに自分のETHの受け取りアドレスを貼れば、0.05ETHを入手できます。
各テストネットでETH取得完了
このようにして、各テストネットで無料のETH配布を受けることができました。これで、実際のETH(メインネット)を使うことなく、Ethereumのアプリケーションを試すことができるようになります。
次回は、実際にいくつかのDeFiアプリをテストネットで使ってみたところをまとめてみたいと思います。