iPhone 14が発表になりました。初代iPhoneの登場が2007年6月、国内では3Gが2008年8月に登場しています。そこから16世代目のiPhoneになります。
マイルストーンとなったiPhone
過去のiPhoneを振り返ってみると、大きな変革を迎え、マイルストーンとなった機種がありました。
iPhone 4は、ガラスとステンレスを用いた、まさにiPhoneらしいiPhoneでした。割れやすく、アンテナ感度問題も起きましたが、最もデザイン性の高いiPhoneだと思っています。また、初のAppleシリコンであるA4を搭載した端末でもありました。
iPhone 5は、30ピンコネクタからLightning端子に変更。また画面サイズもこれまでの3.5インチから4インチに拡大し、ディスプレイ巨大化のスタートを切りました。
iPhone 6では、初めての大画面モデル「Plus」が登場します。大画面といっても5.5インチであり、最新iPhoneの6.1インチより小さいものでした。
iPhone 7は、非接触IC FeliCaに対応しました。NFCにはiPhone 6から対応していましたが、これによってSuicaやiD、QUICPayなどが利用できるようになりました。またイヤフォンジャックが廃止されました。iPhone初となる防水モデルもでもあります。
iPhone Xは、ホームボタン廃止、Face IDを搭載した10周年モデルです。新たなiPhoneのベースデザインとなりました。ノッチも登場しています。
iPhone 12は、初の5G対応モデルです。また大型化が続く中で、初の「mini」モデルが登場しました。
記載していないのは、マイナーなモデルチェンジにとどまったとぼくが思うモデルです。こうした中で、全iPhoneの中で、ぼくが購入しなかったのは、iPhone 8/iPhone X/iPhone 11/iPhone 13でした。思うに、iPhone Xをスキップしたのは痛かった。これだけの変化を我が身で感じられなかったのは失敗だったと思うのです。
Androidの失速?
逆に、これまではiPhoneとAndroidを交互に購入してきました。これまで買ったAndroidのラインナップは次の通り。
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GALAXY SII 2011年
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NEXUS 5 (メイン端末) 2013年
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XperiaZ2 (メイン端末) 2014年
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NEXUS6 (メイン端末) 2014年
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XperiaZ5 Compact (メイン端末) 2015年
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Honor8 (メイン端末) 2016年
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GALAXY NOTE8(メイン端末)2017年
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Pixel4 (メイン端末) 2019年
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Rakuten Mini 2020年
- Pixel6 2022年
メイン端末と書いてあるのは、まさにメイン電話番号を入れて普段持ち歩くプライマリの1台として使ったということです。この間、iPhoneはサブでした。ところが、2020年くらいからiPhoneがメインの座を継続しています。
これは、メインを変えるほど魅力的なAndroid端末が見当たらないからです。スペック競争は、そろそろ人の閾値を超えるところまで、今度こそ来たのかもしれません。現行iPhoneの画素数は1200万ですが、Androidの中には1億画素を超える機種もあります。でも、10倍近い何か性能差を感じるかといえば、そうでもありません。もはやコモディティになってきているというのがぴったりきます。
ではなぜiPhoneを使うのか?
エコシステム
Androidと交互に使っていた時代に比べて大きく変わったのは、スマホの周辺デバイスをいろいろと使うようになったことです。Apple WatchしかりAirPodsしかり。当然ですが、Apple製品同士の相性はよく、できるならすべてAppleで揃えるほうが便利です。
OSや端末の機能面で、iPhoneとAndroidの差がなくなってきたのも理由です。つまり、「こっちならこの機能があるから」とかが乗り換えの理由にならなくなってきたのです。
そして、単純にモノとして見た場合、iPhoneの出来はやはり別格です。細かなところの作り込み、素材の良さ、いずれも頭一つ抜けています。同じであれば、所有欲を満たすもののほうがいいわけです。
安いスマホがもっと出てくれば
一方で、iPhone 14 Proで15万円近い価格には辟易です。スマホがコモディティになってきたということは、安い価格のものでも同じように使えるということもあります。仕上げの良さとか、所有している喜びとかを重視するならiPhoneのように高い端末でもいいのですが、同じ性能で価格が安いものがあるなら、そっちもありです。
例えば、2016年のHonor8(ファーウェイ)は、たいへん低コストでかつ性能の高い、まさにコモディティといえる端末でした。当時、ほぼハイエンドといえる性能に対し価格は4万円少々。このくらいの価格で上位機種が出てくるなら、十分にiPhoneの対抗馬になり得ると思うわけです。
また、これだけキャッシュレス決済が普及してスマホ連動のキャンペーンも増える中、おさいふケータイ非対応のAndroidが多いのもネック。必要な機能を網羅すると案外iPhoneに近い価格になってしまうのです。
iPhone 14
ではiPhone 14はどうか。正直、カメラがiPhoneとしては数世代ぶりに画素数が拡大して4800万画素になったとか、常時表示ディスプレイになったとか、いくつかのポイントはあります。それでも、将来振り返ってマイルストーンだったと感じられるようなものではありません。
にもかかわらず購入するのは、まぁ前回の購入から2年が経ったというのが一番大きいかも。現在のiPhone 12 miniは、悪くない端末だし、小ぶりなデザインも気に入っているのですが、さすがにちょっとディスプレイの小ささに不便を感じることが増えてきました。また、カメラ性能でいえば、今ひとつと感じることが多く、撮影にはPixel 6のほうを使うことが増えた。これを、iPhone 14 Proならもう一度取り返せるかな? という感じです。
ディスプレイサイズは、iPhone XS(5.8)→iPhone 12 mini(5.4)→iPhone 14 Pro(6.1)と、今回歴代iPhonen中では最も大きいディスプレイサイズの端末となる見込みです。しばらく使い続けるつもりで購入です。