最近はクレジットカードも流行りのようで、今度はメルカリがクレカ発行です。その名も「メルカード」。どんな特徴があって、どう活用できるのか、考えてみました。
最大4%還元……といっても
メルカードの基本情報は下記の通りです。
- 年会費無料
- JCBブランド(メルペイがイシュア)
- ナンバーレス(番号はメルカリアプリで)
- キャッシング機能なし
- 限度額はメルカリ利用状況に応じて(最大50万円)
- 保険などなし
- メルカリ残高やptで事前返済可能
そして最大の特徴は、還元です。
- 常時1%還元
- メルカリ内の買い物は1~4%還元(上限、半年間で3万pt)
- 毎月8日は+8%還元(上限300pt)
この還元率は、メルカリの利用状況によって変わるとされています。メルカリで売ったり買ったり、またメルペイを利用したりすると還元率がアップするという、なかなかこれまでにない仕組みです。どうやらシンプルなアルゴリズムではなく、AIによる学習で設定しているようです。
これをどう活用するか?
「常時4%還元」と見たときは驚きましたが、よくよく見るとなかなか使い方が難しいカードです。まず、通常のポイント還元は1%なので敢えてメルカードを使う理由がありません。そして、電子マネーや決済サービスなどへのチャージは軒並み還元対象外です。
メルカリ以外でのお買いものの還元率について - メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
となると、やはりメルカリ内で利用するときにメルカードを使うということになります。利用状況にもよりますが1~4%還元が得られるからです。三井住友ゴールド(2%)→Kyash(0.2%)→TOYOTAWallet(1%)で、3.2%還元ですから、それ以上の還元が得られるなら、メルカードを使うメリットがあります。
さらに、8日に使うという手もあります。8日の利用は+8%という高還元。ただし還元上限が300ptなので、3750円までのものを買う場合にMAX還元率が得られます。
情報によると、Amazonギフト券の購入でも8%還元されたということですので、8日になったら3750円、アマギフを購入するのがベストプラクティス。またIDAREへのチャージでもいけるようです。
メルカリポイントの現金化
もう一つの使い方は、メルカリポイントの準現金化です。どういうことかというと、メルカードの支払額は、メルカリ残高やメルカリptを使って精算できることを利用します。
例えばメルカードを使いメルカリ外で1万円使ったとします。放っておけばそのうち銀行口座から引き落とされるわけですが、メルカードならばメルカリ残高やメルカリPtでも精算が可能だということです。つまり、期限が迫っているptや少額の残高を有効に利用できるわけです。
実はこの手法、これまで使えなかったわけではありません。メルペイでは、iD決済のほかMastercardブランドのバーチャルカードも提供していて、こういった手段で決済して残高やptを消化することもできました。ただ、この手法はいずれも決済できる場所が限られている上に、追加の還元がありません。そのため、手数料を払っても残高を銀行に振り込んで、それを別のカードの決済代金に充てたほうが有効だったわけです。
しかしメルカードならば、場所を問わずに決済に使えます。さらに1%還元です。例えば高還元系の三井住友ゴールドカードのフル還元2%と比べても1%しかギャップがありません。銀行への出金手数料は200円なので、1万円の残高を出金するなら2%相当、2万円なら1%相当。つまり、2万円以内の少額残高なら、出金するよりもメルカードで先に消費して、残高を精算に充てたほうがお得というわけです。