FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

高還元クレカ支払いルートの研究 2022年冬 主役がエポスと三井住友に

少しでも高い還元率を求めて、この冬も最新のクレジットカード活用ルートの研究です。どんな組み合わせが最もお得でしょうか?

基本戦略

まず高還元クレカに関する基本戦略です。まず前提として、クレジットカードの還元は発行会社が加盟店から受け取っている手数料を原資としています。それはざっくり3%前後。つまり、クレカ単体で見た場合、定常的に行う還元は2%くらいが限界で、これを超えて還元すると発行会社は赤字になってしまいます。つまり、定常的に2%を超える還元は基本的にキャンペーンであり期間限定だと思うのが基本です。

 

ただし例外もあります。まず特定の店舗と組み合わせて高還元を実現するパターン。楽天市場で買う場合の楽天カードとか、コンビニで使う場合の三井住友カードとかです。これらは、追加還元分を加盟店側が負担していると考えておくといいでしょう。いわば販促費として、カード会社といっしょに広告している形です。これを見逃さずに活用することが重要です。

 

そしてプリペイドカードやコード決済、電子マネーの活用です。昨今はプリペイドカードやコード決済が花盛りで、クレジットカードからチャージして、支払いにプリペイドカードを使えば、ポイントの二重取りも可能です。多段ルートでチャージを繰り返せば、その還元率は5%以上になることもあります。こんな錬金術は、当然次々と塞がれていっているのですが、できるうちに活用しましょう。

 

またボリュームに伴う追加還元も最近の流行りです。つまり「年間100万円使ったら1万円分のポイント還元」といったもの。カード会社のビジネスモデルは決済額に比例して売り上げが上がるものなので、自社のカードをメインカードにしてもらい、多額の決済をしてもらうことが重要です。そこで多く使う行動にインセンティブを付けるわけです。

冬の制度変更

上記の高還元の基本、「キャンペーン」「特定店舗」「チャージ」「ボリューム」は随時変更されます。この冬の制度変更点をまず押さえておきましょう。

この中で、最も影響が大きいのが「au PAYプリペイドからのチャージ還元ゼロ」です。記事にも書きましたが、これによって最高還元となるルートが閉鎖されました。この代替ルートをどう考えるかが、この冬のポイントになります。

コンビニ/マクド/カフェ/回転寿司 6〜11.5%還元

まず特定店舗です。セイコーマート、セブン-イレブン、ファミリーマート、ポプラ、ローソン、マクドナルド、すき家、ココス、はま寿司、サイゼリヤ、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ、かっぱ寿司については、三井住友カードの利用で超高還元です。

タッチ決済(ApplePay、Google Payでも可)を使うことで、基本5%還元+年間100万円利用で1%+リボ活用で0.5%+家族ポイントで0〜5%。最大11.5%還元まで増加します。これらの店舗では、三井住友カードの利用が必須です。

 

ファミリーマートが12月15日を最後に、5%還元対象から外れます。別のルートを考えましょう。

 

コンビニ/マクド/カフェ/回転寿司という感じですが、逆に使えないチェーンを覚えておきましょう。

  • コンビニ✗ ミニストップ
  • カフェ✗ スタバ、コメダ、サンマルク、ルノアール
  • 回転寿司✗ くら寿司、スシロー

カフェをよく使う人は、スタバのほか珈琲館、カフェ・ド・クリエ、ベローチェなどが5%還元になるセゾンゴールドプレミアムを検討してもいいかもしれません。また、コメダ、サンマルクは利用券や割引券が株主優待で手に入るので、ヘビーユーザーなら要チェックですね。

Amazon 4.7%還元

Amazonを使う場合は、下記のルートを使うことで常時4.2%還元が可能です。実際はそこにさらにAmazonポイントの還元もあるので、還元率はさらに上がります。

 

要iPhoneルート

クレカ(1〜2.0%)

Kyash(+0.2%)

TOYOTA Wallet(+1.0%)

モバイルSuica

Amazonギフト券(+1.5%)

 

このルートでは、こちらのAmazonのギフト券チャージ画面から購入すれば+1.5%の還元を得ることができます。支払い画面で「その他の支払いオプション」の「コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払い」を選ぶことで、モバイルSuicaで支払いが可能です*1。これによって、Amazonギフト券の追加還元を得られるようになるわけです。

 

具体的な手順は↓をご参照ください*2

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クレカは何を選ぶかで還元率が変わります。Kyashにチャージしてポイントが付くカードなら何でもいいのですが、僕が使うのは三井住友ゴールドカードです。基本が0.5%還元、年間100万円以上利用で+1.0%、さらにリボ払い併用で+0.5%、合計2%となり、チャージ全額が還元対象です。

 

唯一注意点は、Kyashの0.2%還元には月間5万円までという利用上限があるということ(※修正:上限100ptの0.2%還元なので、利用上限は5万円になります)。つまり、Amazonギフト券+Suicaの利用は年間最大120万円以内という感じです。

Suica/PASMO 2.2〜3.2%

電車に乗るときに必須のSuica/PASMOは2.2〜3.2%還元です。先のルートをそのまま使います。

 

クレカ(1〜2.0%)

Kyash(+0.2%)

TOYOTA Wallet(+1.0%)

モバイルSuica/モバイルPASMO ※AndoroidはモバイルPASMOのみ

 

最近のチェーン店では複数の支払い方法が使える店が多いのですが、先の三井住友カードの5%対象店舗以外は、実はSuicaで払ってしまうのが一番還元率が高かったりします。もちろん、キャンペーンがなければ、ですけど。

 

Suicaは還元率も高く支払いも高速なのでいいのですが、明細が常に「物販」となってしまい、マネーフォワードMEで履歴を取得しても、どこで何に使ったのか分からないのが最大の問題です。

オンライン決済 TOYOTA Wallet 2.2〜3.2%

ECなどのオンライン決済を行う場合は、TOYOTA Walletを使うことで2.2〜32.%還元になります。先のルートをそのまま使う感じです。

 

クレカ(1〜2.0%)

Kyash(+0.2%)

TOYOTA Wallet(+1.0%)

 

TOYOTA WalletのバーチャルクレカはMastercardブランドなので、Visaオンリーというところでは使えないのと、これはあくまでプリペイドカードなので、予約商品などオーソリが2回走る商品を買うと、二重引き落としの罠にハマる場合があります。また、体感的にはTOYOTA Walletは、使えないECがそこそこある感じです。個人的には1万円以上のものを買うのは躊躇します。チャージしてみて使えないと、がっくりくるからです。

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税金 1.5〜2.5%

税金はau PAYプリペイドからnanacoチャージルートが還元ゼロになったことで、還元率が下がりました。現在の最適ルートは、三井住友ゴールドカードを起点とした下記2つのルートです。

 

2〜2.5%

三井住友ゴールドカード(1.5〜2%)※リボ活用で2%

au PAY(0.5%)

請求書をコード払い

 

1.5〜2%

三井住友ゴールドカード(1.5〜2%)※リボ活用で2%

au PAY(ー)

nanaco/WAON

セブン/ミニストップ店頭払い

 

ちなみに地方自治体の税金払いはPayPayやLINE Payが勢力を拡大していますが、PayPayは残高でしか支払えず、LINE Payはポイントが付かないので、あまり美味しくありません。現状au PAYで直接支払うのが最良でしょう。

 

国税については12月からコード払いも可能になります。ここでも最良なのはau PAYです。ただし支払い上限30万円までという制約があるので、ぼくは2%還元の幻の「リクルートカードプラス」を使い、クレカ手数料を取られても大きな還元を確保しています。

↓税払いのベストプラクティスを詳細にまとめました

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プラスチックカード/コード決済 その1 エポスG→MIXI M 2.5%

プラスチックカードを使う場合とコード決済については、2.5%還元が可能です。ルートとしては、エポスゴールドからMIXI Mを使います。

 

エポスゴールド(2.5%)

MIXI M → 利用

PayPay/d払いなど

 

エポスゴールドが2.5%になるからくりは下記です。

  • 選べるショップでMIXIを選択 3倍の1.5%
  • 年間100万円利用で1万円還元 +1.0%

MIXI Mは、VisaおよびJCBでオンラインでも使えますが、リアルカードを用いればより幅広く決済可能です。ICチップ、タッチ決済、3Dセキュアに対応しているので使い勝手は良好。プリペイドなので、ガソリンスタンドやホテルなどでは使えませんが、注意点はそのくらいでしょうか。

 

ただしエポスゴールドには1つ注意点があります。それはtsumiki証券の積立も年間100万円の計算に入ってしまうことです。つまり、積立を行っていると、残りの枠は年間40万円しかありません。これを超えると、+1.0%の還元がつかなくなり、美味しくなくなります。そこで超えたことを確認したら、次の三井住友ゴールドを主にします。

プラスチックカード/コード決済 その2三井住友ゴールド 1.5〜2%

最後に最も還元率が小さくなるプラスチックカードとコード決済です。ここで最良なのは、三井住友ゴールドでしょう。

  • 基本 0.5%
  • 年間100万円利用 +1.0%
  • リボ払い利用 +0.5%

この組み合わせで2%まで還元が拡大します。注意点は「年間100万円利用」で、これは100万円を超えると追加の還元はないため、どんどん還元率が下がります。もし利用が年間100万円を下回るなら、集計月最後に電子マネーにチャージしてしまい100万円ちょうどまでもっていくのがよいでしょう。

 

もし年間利用が100万円を超えるなら、三井住友ゴールドのVisaとMastercard2枚持ちをしてぴったり200万円を目指すのがよいかと思います。

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また、三井住友ゴールドが素晴らしいのは、チャージでも2%が維持されること。またチャージの場合の上限もありません。そのため、PayPayやd払いなどにも利用できます。

必須カードについて

というわけで、半年前と比べても主役カードがかなり様変わりしました。下記が必須カードとその注意点です。

  • エポスゴールド 年100万円利用必須。エポスカード利用でインビテーションを受けると年会費無料に
  • 三井住友ゴールド 年100万円利用必須。年100万円利用で翌年からずっと年会費無料に
  • Kyash 発行手数料900円の「Kyash Card」を発行しないと0.2%還元にならない

なお、財布に1枚は通常のクレカが入っていないと意外なところで詰むことがあるので、ぼくはリクルートカードプラスを入れています。こちら常時2%還元のカードで、チャージには還元がありませんが、税払いは上限なく還元されるという、高額納税時にも便利なカードとなっています。

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*1:ちなみに、ここで使える電子マネーは、楽天Edy、モバイルSuica、JCBプレモ、支払秘書の4種類だけ。モバイルPASMOは非対応なので注意を。

*2:この当時は、SuicaではなくEdyを介すことで+0.5%、そして一回の購入金額が上昇するので+0.5%アップできていたんですね