おすすめ本を紹介しまくるシリーズ、「投資本編」「小説編」「科学読物編」と続き、今回は社会科学編です。このブログは投資ブログなので、比較的社会の動向に関心の高い読者の方が多いですね。
というわけでその中から10冊ピックアップしてみました。しかし改めて眺めると、経済学系の本が全然ないですね。まだ読みが浅いのかな。そのうち、経済学系も入れてリストを作りたいと思います。
- 41)ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来
- 42)選択の自由―自立社会への挑戦
- 43)CODE VERSION2.0
- 44)FACTFULNESS
- 45)会社はこれからどうなるのか
- 46)それをお金で買いますか
- 47)寝ながら学べる構造主義
- 48)史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち
- 49)不道徳教育
- 50)自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門
41)ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来
未来を今、最も的確に見えているのがユヴァル・ノア・ハラリだと思う。サピエンス全史もお勧めだし、軽く読みたいなら『21Lessons』もいいけど、やっぱりホモ・デウスが衝撃的。人生観変わります。
たぶん『銃・病原菌・鉄』とかが好きなら『サピエンス全史』も合わせて読むとさらに楽しいですね。
42)選択の自由―自立社会への挑戦
リバタリアンの学術的支柱であり新自由主義のバイブルでもあるミルトン・フリードマン。この一冊は、小難しくなくて事例がいっぱいで、長いけど読みやすい。それはどうよ? って思う事例もあるけど、リスク取って書いてることを評価。
43)CODE VERSION2.0
法を中心とした規範は、ネットが普及すると時代遅れになっていく。そこで出てくるのが、コードで書かれたアーキテクチャで規制をしていこうという考え方。ここには未だに世代間の断絶があると思う。
44)FACTFULNESS
ロンボルグの『環境危機を煽ってはいけない』が好きなんだけど、その現代版ともいえるのがこちら。みんな印象で議論してて、ファクトをチェックしていないんだよねってことがよく分かる。
45)会社はこれからどうなるのか
岩井克人はバリバリの学者なので、かなり難しい本が多いんだけど、読みやすくかつ、「会社って何?」という素朴な疑問に正面から答えてくれたのはこの本。社会人も投資家も役に立つ話だと思う。
46)それをお金で買いますか
マイケル・サンデルの思想は僕には合わないんだけど、考慮しなくちゃいけないこととかがあるのは分かる。その1つがこの本の話であり、また能力主義への疑問だったりする。押さえておきたい思想家だと思う。
47)寝ながら学べる構造主義
みんな一度は構造主義って何だろう?って気になるじゃないですか。でも、入門書読んでも言葉ばっかり難しくてさっぱり分からない。正しいかどうかは別に、初めてなるほど!と思ったのがこちらの本。内田樹です。
48)史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち
同じように難しいのが東洋哲学。で、なぜ東洋哲学は本で読んでも理解できなくて、何がどう西洋哲学と違うのかをなるほど!と分からせてくれたのがこちらの本。飲茶氏の本はどれもおすすめ。
49)不道徳教育
リバタリアン的な極論を知るならこちら。売春婦、シャブ中、恐喝者、悪徳警察官、闇金融……一般に不道徳な行いとされているものを、擁護する論陣を張る一冊。この本を面白い!と思えるなら、リバタリアンの素質ありだと思います。併せて『不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ』もどうぞ。
50)自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門
穏当でまだリアリティのあるリバタリアン的思想が森村進のこちら。知る限り、日本におけるリバタリアニズムのバイブルではないか。リベラルとの違いやリバタリアンの中での広がりなども概観できる入門書。