FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

おすすめ本を紹介しまくる 【小説編】

おすすめ本を紹介しまくる 【投資本編】に続いては、【小説編】です。無ジャンルで本を読むほうですが、小説に限ってはかなりSFに偏っています。いや歴史小説とかも好きだし、ベストセラー系も読みますよ。でも昔からSFが好きなのです。

 

SFというと、『夏への扉』とか『アルジャーノンに花束を』とか、オールタイム・ベスト系の本を紹介する話がよくあります。もちろんそれらも大好きな一冊なのですが、ここはちょっと違った嗜好で10冊紹介しましょう。

11)順列都市

シミュレーション仮説はいろいろあれど、じゃあそのシミュレーションを動かしているのは誰か? 宇宙が終わろうとも永遠に存在できる方法を提示するという、ハードSFの極地。この思考について行けるなら最高です

この話題に関心を持てるなら下記の2つの記事も興味を持ってもらえるかも。

12)ハーモニー

伊藤計劃は国内最高のSF作家の一人。その中でも最高なのがこちら。百合かどうかは別として、健康志向の昨今トレンドが進んだ先に何があるのかという話と、人間にとって意識とは何か? という根源的な話がテーマ。

 

13)エンダーのゲーム

ジャンプ王道的な主人公成長戦闘物語。それでも深みがあるのは、戦争、ジェノサイドとは何か?という問いがあるからなのか。そして、驚異のラストのためか。映画よりも小説がやっぱりお勧め。

14)玩具修理者

早世してしまった小林泰三の単行本デビュー作。恐ろしき日常に潜むホラー。短編ながら、ゾクッとくる話。

15)儚い羊たちの祝宴

米澤穂信はラノベ作家でありミステリー作家だけど、本書はぼくの中では、大ドンデン返しのあるホラー。あれ?意外とホラーが好きだなぁ。

16)スカイ・クロラ

ミステリで知られる森博嗣だけど、本書のようなどことなく清廉で透明な世界を描かせるとまたいい。戦記でもファンタジーでもない不思議な世界へようこそ。

17)オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの忠臣蔵

タイムリープ小説はいろいろあれど、定石を踏まえた上でここまで見事な物語に作るのはすごい。これ、なろう小説が原典なんだよね。

18)三体Ⅲ 死神永生

三体シリーズはどれも面白いけど、面白さのツボが違う。で、過去すべてのどんなSFよりもスケールが大きいと感じるのがこのIII。このスケールをハードSFで書き切る力量たるは……。

19)国境の南、太陽の西

村上春樹からはこちらの一冊。やっぱり世界観と文体がしんみりと来る。ストーリーとかキャラにこだわりすぎると、村上春樹の良さは分からないと思うんだ。

20)マイクロチップの魔術師

著者ヴァーナー・ヴィンジは科学者でありSF作家。シンギュラリティの発案者でもある。「真の名前を知られると負ける」というコンピュータネットワーク内での戦い。89年の作品とは思えない示唆に富みます。

→続いては、【科学読み物編】です。