FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

マネフォの「資産形成アドバンスコース」がちょっとコレジャナイ

愛用しているマネーフォワードMEが、新機能として投資家向けの機能をリリースしました。「資産形成アドバンスコース」です。ウリは、配当金が集計して見られるということと、業種別やタグ付けでポートフォリオを組めるということ。そして料金はなんと980円/月です。

ちょっとコレジャナイ

投資家向けの新機能ということで期待したのですが、個人的にはちょっとコレジャナイ感が満載です。機能を抜粋するとこうなります。

  • 配当履歴、内訳
  • 資産に自由にタグづけ・自分だけのポートフォリオ作成
  • 株式の業種別内訳
  • 配当利回り別内訳

配当が見られるのは悪くないのですが、「月ごとの偏りが分かる」とかそんな重要かなぁ。銘柄事の配当利回りなんて、別にマネーフォワードで見なくても証券会社のサイトで十分見られます。

 

資産にタグ付けして分類し、内訳が見られる機能は悪くありません。要するに下記のようなグラフが自動的に出せるというわけです。

ただデータの書き出しには対応していません。そのため、こんなふうにアセットアロケーションの変化を見ようと思ったら、結局スプレッドシートで自作する必要が出てきます。

いろいろと中途半端な印象です。の割に、金額はプレミアムコースから月額500円アップ。これはちょっと微妙ですね。マネーフォワードMEは手放せないツールですが、今回ばかりはぼくは課金の予定はありません。

ではどんな機能がほしいのか

ではどんな機能がほしいのか? ということですが、その前に昨今の機能の生まれ方について。マネーフォワードは真っ当プロダクト開発をするところで、当然リリース前にユーザーヒアリングもするし、さまざまなテストもします。

 

半年くらい前に、同社から「配当がチェックできる機能は欲しいですか」「あったら月額いくらなら払いますか」という感じのアンケートが数回来たことを思い出しました。そのとき、「そんな機能はいらないよ。それで500円は高いよ」と返答した記憶があります。にもかかわらずこの機能が実装されたということは、多くのユーザーが「これはいい!」「これなら500円払う」と返答したということなのでしょう。

 

なのでこの機能自体が失敗だとは思いませんし、普通の投資家には魅力的なのでしょう。ただ、ぼくのニーズに合っていなかっただけです。

 

というわけで、改めて、自分ならどんな機能がほしいか、です。それはずばり資産全体の含み益と、年換算のリターンです。入出金を除外したトータルリターンと、含んだインベスターリターンを出してくれるといいですね。

 

投資の分析をする上で、実績がどうだったのかを振り返ることは重要なことです。「自分は投資がうまい」と思っている人でも、それがインデックスに対してどれだけの上乗せ(アルファ)ができているのかを数字で把握しなければ、実力は測れません。

 

入金力が大きかったり、リタイアして引き出していたりすると、トータルリターンの計算は非常にやっかいになります。資産が増えたのは投資がうまく行っているからなのか、単にたくさん入金したからなのかが判別しにくいのです。

 

マネーフォワードが持っているデータを活用すれば、含み益がいくらで、今年のリターンがどれだけなのかを計算することはできるでしょう。これはスプレッドシートでやるにはかなりやっかいで、正直正確にはやれないものなのです。

 

資産個別の含み益については昨年の神アップデートで対応したのに、総資産の含み益については未だに確認できません。どれだけの人が、ぼくと同じようなニーズがあるのかはわかりませんが、これは欲しい機能だと思っています。

 

あとは細かなことですが、総資産グラフの期間が1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年のほか全期間しかないことも問題です。少なくとも年初来、3年、5年くらいはほしいところ。また、暗号資産が現金と合算されて表示されているのは、これ設計した人は投資したことあるのか? と思ってしまいます。

マネーフォワードは投資家においても必携のツール。だからこそ、さらなる進化を期待しています。

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com