FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

外貨決済最強? 海外で使うRevolutの研究(1)

外貨決済というのはけっこう魔窟で、いろいろな落とし穴があります。今度久しぶりに海外に行くことにしたので、さて外貨決済はどのカードがお得かな? と思って調べたのですが、やっぱりRevolutがよさそうです。

外貨決済の決まり方

いろいろなカードの決済について比較する前に、外貨決済額がどう決まるかチェックしておきましょう。日本円なら、1万円のものを買ったら請求は1万円です。ところが外貨の場合は、もう少し複雑だからです。

 

まず100ドルのものを、ドル建てでクレジットカード決済をしたとします。このとき日本円ではいくら支払うことになるのでしょうか? まずドル円のレートで日本円に変換されます。このレートは、下記のサイトでチェックできます。

usa.visa.com

まずいったんは「Bank fee 2%」はクリアしてゼロにしましょう。はい。100ドルは日本円(JPY)にすると1万3682円だそうです。交換レートは1ドル136.82円ということです。

では、逆に1万3683円をドルに変換してみましょう。あら?ちょうど100ドルになるかと思いきや、100.81ドルになりました。下のレートを見ると、1ドル135.73円になっています。

ドルを買うときは136.829円と高く、ドルを売るときは135.73円と安くなる。この差0.81%がVisaなど国際ブランドが貸しているマークアップ(Mark-up)と呼ばれる手数料です。明示されているとおり、ドル買いには0.48%が上乗せされ、ドル売りには0.33%が上乗せされています。

 

外貨決済はドル買いですから、0.48%の上乗せ手数料がかかるのと同じというわけです。

 

なお、Mastercardのマークアップは下記から確認できます。

www.mastercard.us

 

マークアップを入れた為替の基準レートは、国際ブランドによって違います。5年ほど前はMastercardがお得と言われていましたが、現在は大差がないようです。ちなみにAMEXはレートが悪いという評判です。

カード会社の手数料

手数料はこれだけではありません。カード発行会社も手数料を取ります。下記は三井住友カードの例ですが、2019年の夏に1.63%から2.2%に手数料を改定しました。

「外貨でのショッピングご利用に伴う事務処理手数料」改定および海外旅行関連サービス拡充のお知らせ|クレジットカードの三井住友VISAカード

 

多くのカード会社は、1.6〜2.2%の外貨取扱手数料のようです。手数料が低めで有名なのは、1.6〜1.63%の楽天カード(AMEXは2.0%)1.6%のイオンカードあたりでしょうか。

 

もっとも、上位ランクのカードの場合、海外利用にプラス還元の特典を設けているものもけっこうあります。例えば、三井住友カード プラチナプリファードは、海外利用の外貨ショッピングの場合+2%を還元しています。ほぼ上乗せ手数料分はポイントで返ってくる感じです。ただこれは外貨ではなく海外なので、海外ECでのドル決済には非対応ですけど。

 

このように外貨決済の場合、上乗せレート(0.5%程度)+外貨手数料(1.6〜2.2%)が乗ってしまうのが、隠れコストとなっています。シンプルに考えるなら三井住友プラチナプリファードで2%追加還元を受ければ、手数料は0.2%以下になるので意外とリーゾナブルですが、もっといい方法はないでしょうか?

 

それがRevolutです。次回、踏み込んで考察してみます。

 

外貨決済最強? 海外で使うRevolutの研究(2) - FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

 

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