FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

高還元クレカ支払いルートの研究【2023年夏】

暑い夏のさなかですが、クレカ還元ルートは刻々と移り変わります。相当状況が変化したので、クレジットカードの最高還元ルートについて2023年夏のアップデートをお送りします。

最高還元手法のまとめ

どんなルートがどのくらいの還元率になるのかを図にまとめました。

それではそれぞれのルートについて解説します。

店舗によってはプラチナプリファード一択

まず三井住友プラチナプリファードです。特約店があるので、一部の店舗についてはチャージルートをウロウロすることなく、普通に決済するのが最も高還元になります。

プラチナプリファードは、基本1%+年間100万円で+1%+リボ払いで0.5%。さらに、OIiveのVポイントアッププログラムで、最大+5%、少なくとも2%は上乗せ可能です。下記では2%上乗せ後を記載しました。

  • セブン-イレブン/ローソン/セイコーマート/ポプラ 6.5%+家族人数%+Olive2%
  • マクドナルド/すき家/ココス/サイゼリヤ/はま寿司/かっぱ寿司/ドトール/エクセルシオール 8.5%+家族人数%+Olive2%
  • 一休 8.5%
  • Expedia/Hotels.com 11.5%
  • Yahoo!トラベル 4.5%
  • さとふる/ふるなび 6.5%
  • ETC 4.5%
  • タクシーGO 6.5%
  • ANA 3.5%
  • 阪急/阪神百貨店 4.5%
  • GDO/蔦屋書店 4.5%
  • デイリーヤマザキ 3.5%
  • スターバックス/ファーストキッチン/プロント/モスバーガー/モリバコーヒー 3.5%
  • スーパー、ドラッグストア各種 3.5%

3.5%還元の店舗は、SuicaやPASMOで払ったほうが高還元です。

LINE Payが使えるなら使う(5%)

続いて、LINE Payが使えるならLINE Payを使います。LINEクレカポイントプラスを紐づけたチャージ&ペイで5%還元となるからです。ただし月間還元上限が500ptなので月間利用上限は1万円になります。

活用場所が増加のTOYOTA Walletルートで4.2%

昨今、活用頻度が増しているのがTOYOTA Walletです。まずKyashからANA Payを介してチャージするルートが開通したことで、4.2%という高還元で利用可能になりました。

そしてTOYOTA Walletは下記の3つの方法で支払いが行なえます。

  1. iD(Apple Pay/Google Pay)
  2. クレジットカード タッチ(Apple Pay/Google Pay)
  3. バーチャルカード(Mastercard)

iDは利用できる場所が限られるし、バーチャルカードは結構オーソリで弾かれるところが多く、チャージしたのに使えない!なんてこともあって、微妙に使い勝手が悪い。ただ、昨今増加しているタッチ決済との相性がバツグンで、特に昨今導入箇所が増えた三井住友カードのSteraはタッチ決済に対応しているため、TOYOTA Walletの利用頻度が体感的にも増えた感じです。

また国税は新たにコード決済に対応し、Amazon Payが利用できます。そのため適宜Amazonギフト券を購入しておき、Amazon Payで支払うのが4.2%と高還元です。

 

このルートの注意点は、Kyashの還元には月間100ptが上限なので、利用は5万円までが還元対象になります。もっとも、Kyashを介すことで便利になる点も多いため、還元はなくてもルートに入れ込みましょう。

残りは楽天キャッシュに

昨今、いろいろな改悪が続いた結果、この他に利用できるルートとしては楽天キャッシュに通じるものがメインです。楽天キャッシュは次のような利用用途があります。

  1. eL-TAXを通じて地方税(固定資産税など)の支払い
  2. 楽天証券の投信積み立てに利用
  3. 楽天市場などで利用
  4. 楽天Payに利用(+1.0%)

ただし、最大でも楽天キャッシュまでの還元率は3.2%なので、楽天Payとして利用して1%上乗せしても4.2%。これはSuica/PASMOで支払うのと変わりありません。唯一のメリットは、期間限定ポイントが使えるくらいでしょうか。

 

ただ地方税の支払いでも期間限定ポイントは使えるので、還元率優先で考えるなら(1)の地方税と(2)の投信積み立てに利用するのが良さそうです。

 

さて、楽天キャッシュチャージへのルートは下記のように複数あります。

まず最大還元となるのが、三井住友カードを起点としKyash→ANA Pay→楽天Edy→楽天キャッシュと流れるルートです。こちらは3.2%。ただしAndroid端末が必要。また、Kyashの月間上限5万円を超えると3.0%になります。このルートの鍵は楽天Edyで、その部分の詳細はこちらの記事で書きました。

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続いては、三井住友カードゴールド(Mastercard)を起点とし、auPAY→WAON→楽天キャッシュと流れるルート。auPAYからANA Payに流れる支流もあります。いずれも3%還元。こちらの注意点は、WAONを楽天キャッシュに変換するにはミニストップ店頭にいかなくてはいけないことです。またauPAYは月間チャージ上限5万円の制約があります。

 

3つ目のルートは、ファミペイを介してWAON→楽天キャッシュという流れ。ファミペイへのチャージ方法は3つあって、

  1. マネックスカードなどJCBカード(月間2万円上限)
  2. ファミマTカード(上限なし。0.5%還元)
  3. ApplePay(月間2万円上限)

ここで(1)のルートは2%還元のため、プラチナプリファードルートが無制限に使える昨今、あまり意味がなさそうです。(2)は還元率が低く、こちらも微妙。(3)はエポスゴールドカードからMIXI M経由が定番でしたが、エポスカードの選べるショップポイント3倍からMIXIが外れ、さらにMIXI Mからファミペイチャージが不可となり、実質的に利用方法がなくなりました。

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まとめると、下記のようになります。

  1. プラチナプリファード起点:3.2%(3.0%)
  2. 三井住友カードゴールド起点:3%(月間5万上限)
  3. ファミペイ経由:1.5〜2.5%(月間2万円上限)

結局、楽天キャッシュを目指すルートでも、プラチナプリファード起点が最強という結論です。auPAYルート、ファミペイルートは一斉を風靡しましたが、現在はあまり利用価値がない感じです。

各カードの解説

SMCCMは「三井住友ゴールドカードMastercard」です。こちらは通常還元率が0.5%ですが、年間100万円使うと1万円分のpt還元(1%還元相当)があります。さらにリボ払いを併用すれば、わずかにコストはかかりますが+0.5%還元です。合計2.0%還元となります。auPAYへのチャージにはMastercardブランドが必要(一部、Visaでもチャージできるカードもあり)なので、このカードは貴重です。

 

エポスGは「エポスゴールドカード」です。こちらも通常還元率は0.5%ですが、年間100万円使うと1万円分のpt還元(1%還元相当)があります。以前は「えらべるショップ」でMIXIを選べば、還元率が3倍になりましたが、8月からMIXIは対象から外れました。tsumiki証券へのクレカ積立も、この100万円に含まれることが特徴です。

 

マネックスは「マネックスカード」です。貴重なJCBブランドで還元率は1.0%。なお、PayPayカードをJCBで作っているなら、そちらでも代替になります。

 

ファミマTは「ファミマTカード」です。通常還元率は0.5%ですが、ファミペイに上限なくチャージできるのが特徴です。いろいろとクセのかるカードで、このルート以外には利用価値がありません。

 

プラチナPは「三井住友カードプラチナプリファード」です。こちら通常還元率は1.0%ですが、年間100万円利用ごとに1万pt(1%相当)の追加還元があります(上限400万円)。さらにリボ払いの併用で+0.5%。そのため、合計で2.5%が還元されるというナイスなカードになっています。

 

au PAYはコード決済のau PAYですが、併せて「au WALLET プリペイドカード」のことを指します。これはau PAY残高を利用できるプリペイドカードで、このカード番号をApple Payに登録することで、モバイルnanacoやモバイルWAONにチャージができます。ただし現在ではチャージによる追加還元はなく、単に経由ルートでしかありません。

 

MIXI Mは以前は6gramという名称だったプリペイドカードです。チャージした残高はVisaかJCBブランドで利用できます。以前は、いろいろな別のプリペイドサービスや電子マネーにチャージできたため便利だったのですが、現在はSuicaくらいしか行き先がありません。

 

ファミペイは、ファミリーマートが提供するコード決済サービスです。通常は還元率0.5%です。

 

KyashはVisaブランドのプリペイドカードです。さまざまな残高の経由地として活躍します。以前は中間ルートでも高還元だったのですが、現在は還元がかなり減ってなんと0.2%還元の上限月間100pt。でもないよりはマシでしょう。

 

TOYOTAは「TOYOTA Wallet」です。トヨタファイナンスが運営するプリペイドカードで、Mastercardブランドのバーチャルカードのほか、iD決済が可能です。Apple PayやGoogle Payに登録することでタッチ決済にも対応します。決済時に1%還元があるのが最大の特徴です。

 

↓旧版 2023年春の高還元クレカルート

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