ぼくのポートフォリオには実に12本ものインデックスファンドが含まれています。え? なんで? これは深い理由があって複数のインデックスファンドに投資しているというよりも、歴史的経緯が大きくて複数本を保有することになりました。
- 株式/債券のETF/投信一覧
- 第1期:IVV+EFA+EEM=全世界インデックス 2008年〜
- 第2期:VT 2015年〜
- 第3期:上場MS世界株(1554)2016年〜
- 第3期+:NFTOPIX(1306)2016年〜
- 第4期:eMAXIS Slim全世界+楽天バンガード全世界+SBI・V・S&P500 2020年〜
- 第1期〜4期のまとめ
- なぜ売って一つにまとめないのか?
株式/債券のETF/投信一覧
下記が株式/債券のETF/投信一覧です(資産全体の35%くらいを占めます)。まぁいっぱいあります。記事では「eMAXIS Slim全世界一本でいい!」なんて言ってるくせに、自分自身ではほんのちょっとしか保有していません。
これはなんででしょうか?
第1期:IVV+EFA+EEM=全世界インデックス 2008年〜
まずこの中の4割を占めるのが、IVV+EFA+EEMです。これらは米BlackRockのETFで、次の投資対象を持つインデックスです。
- IVV:S&P500 ETF
- EFA:北米除く先進国 ETF
- EEM:新興国ETF
これらのETFを買い付けたのは2008年のリーマンショック前後です。当時はバンガードのVOOも国内で販売されておらず、当然eMAXIS Slimのような低コスト投信もありません。VTだって販売されていませんでした。
当時、インデックス投資をするなら、米ドルでIVVかSPYを買うしかなかったというわけです。なので古参インデックス投資家の間では、意外と保有者が多いETFです。
継続的にコストも引き下げられているため、それほど競争力がないわけではありませんが、現在追加買付をしたくなるような商品でもありません。にもかかわらず、保有し続けている理由は税金です。当然含み益がたくさん乗っていて、売却して整理すると20.315%の税金がかかります。これを嫌って保有し続けているというわけです。
第2期:VT 2015年〜
続いて3割を占めるVTです。2009年に楽天証券はVTの取り扱いを開始しましたが、数年経って購入を始めました。
こちらは2015年から2020年にかけて、一般口座・NISA・特定口座で購入しています。14年12月から海外株の特定口座も始まりましたが、なぜかこれまで通り慣れた一般口座で買い付けていました。ただ一般口座取得分は売却していて、現在持っているのはNISAと特定口座だけです。
- 特定口座 平均買付額 81.63ドル
- NISA 平均買付額 92.58ドル
というわけで、現在の96.44ドルに比べると多少の含み益状態です。
第3期:上場MS世界株(1554)2016年〜
VTと並行して購入を始めたのが、上場MS世界株(1554)です。約1割を占めています。2016年から18年まで、特定口座とNISA口座で断続的に購入しました。なぜVTを買わなかったかというと、ドルがあまりなくて、投資できるのは円だったからです。最初期に80円台後半から90円前半でドルを買って以来、その後のドル転はしておらず、入金は円がメインとなっていました。
さて上場MS世界株(1554)はインデックス投資家の間でもマイナーでしょう。ただeMAXIS Slim全世界(オールカントリー)がスタートする2018年10月まで、円建てで投資できる低コストな全世界インデックスというのはそれほど種類がありませんでした。
上場MS世界株(1554)は信託報酬が0.264%と、オルカンの0.05765%に比べると5倍もあります。それでもまぁ当時は安い方に入ったと記憶しています。ただし信託財産留保額が0.3%あるのがキッツいETFです。
ちなみに上場MS世界株(1554)はMSCI ACWIをベンチマークとしていますが、最大の特徴は「除く日本」となっていることです。当時2012年に始まったアベノミクスによって日本株は継続的に上昇していて、日経平均は1万円から2021年には3万円まで上昇しました。この間「日本を除く」インデックスに投資していたのですから、バカですね。ほんと。
ただ2016年からのチャートを見ると、日経平均と同じくらい全世界株も成長していて、コロナ後の上昇では日本株を上回っています。結果オーライという感じでしょうか。
第3期+:NFTOPIX(1306)2016年〜
では日本株をスルーしていたのかというと、そういうわけでもなくて、MS上場世界株と合わせてTOPIX連動ETFも購入していました。セットで、全世界インデックスを作ろうとしたわけです。
購入していたのはNFTOPIX(1306)。野村アセットの商品です。信託報酬は0.0627%とまぁ低い方でしょう。こちらはすべてNISA口座となっています。
第4期:eMAXIS Slim全世界+楽天バンガード全世界+SBI・V・S&P500 2020年〜
そして2020年から買付を始めたのが、現在の花形である各種インデックスファンドです。これは、クレカ積立を基本として購入を進めました。
- 楽天証券 楽天バンガード全世界
- SBI証券 SBI・V・S&P500
- マネックス証券 eMAXIS Slim全世界
- auカブコム証券 eMAXIS Slim全世界
- 大和コネクト証券 eMAXIS Slim全世界
- tsumiki証券 ひふみプラス
これらが合計して4%くらいを占めてきています。
第1期〜4期のまとめ
というわけで、似たようなインデックス投資でも、下記のように投資対象が変化してきました。
- 第1期:ドル転して米ETFの組み合わせでインデックス投資(4割)
- 第2期:ドル転して米ETF VTでインデックス投資(3割)
- 第3期:円から上場MS世界株(日本除く)ETF+TOPIX投信ETFでインデックス投資(15%)
- 第4期:クレカ積立を使い全世界株式投信でインデックス投資(4%)
なぜ売って一つにまとめないのか?
ではなぜ複雑になるにまかせて、売却して一本化しないのでしょうか。それはひとえに税金です。含み益に課税されるよりは、多少高くても(といって0.25%程度)保有し続けて複利のチカラを得たほうがよいと理解しています。
ただし、下記のタイミングでNISA口座が満期になります。
- 2024年 NFTOPIX
- 2025年 NFTOPIX
- 2026年 VT
- 2027年 上場MS世界株
- 2028年 上場MS世界株+XLP
NISA満期後はその資金を再投資に回す考えです。円はeMAXIS Slim全世界、ドルはVTを買うことになるでしょう。基本的に全部新NISAに入れる考えです。現行NISA口座の投資先は、いずれも10年間運用しており、100%以上の運用益が出ています。つまり、ざっくり200〜250万円超くらいになっているので、新NISAは年間上限360万を埋めるには追加で100万円くらい持ち出せばOKな感じです。
またすべて円の投信にしたいと思っているので、ドルVTは特定口座になるでしょう。ここまでいくと、だいぶポートフォリオが整理されて、きれいな形になりそうです。