FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

マクドナルド優待で大失敗 2023年12月の優待クロス

12月の権利落ち日になりました。今年の優待クロスもこれで終わり。12月は18銘柄118個の取得となりました。最も感慨深いのは、もちろんマクドナルド。いやはや大失敗です。

12月取得銘柄

12月の取得銘柄は次の通り。昨年が35銘柄150個、一昨年が31銘柄136個獲得したのに比べると、銘柄数を絞って高額なものを目一杯取ったという感じです。これまでは値がさ株の優待は1日100万円の枠内に収まらないため、すべての名義では取れなかったのですが、今年はSBI/楽天が手数料を無料化してくれたので、全名義ですかいらーくやマクドナルドのような高額優待を獲得できました。

 

すかいらーくについては1000株x5名義、マクドナルドは500株x1、300株x5、100株x1とそこそこ獲得して、現物確保費用だけでも2200万円くらいかかっているので、まぁほんといくらお金があっても足りないなって感じです。

今回も取得はほぼ制度。これまでびびって制度はどうしても敬遠しがちだったのですが、そもそも一般加熱で全然取れなくなってきているのと、制度はコストがかかるどころかプラスになる場合も多いので、僕のように人気銘柄だけでなく不人気銘柄も全部ガバっと取っていくような人の場合は制度で均すと以外と成績はよくなります。

野村Webローン1000万円の壁に当たる

これだけのクロスを行うと、さすがに現金が足りなくなります。そこで証券担保ローンのお世話になるわけですが、今回野村Webローンでトラップにハマりました。これまでは、権利付き日の前日夜間に余裕をもって注文を入れたかったために、前日に借り入れを行うことが大半でした。

 

しかし今年は、ほぼ制度でまとめて注文することと、現物手数料がかからないので、1日100万円に抑えるように組み合わせるパズルを解く必要もありません。かなりシンプルになったので、当日の朝ローンを借りて、9時の着金。ローンで借りた分は前場の引けで注文を出すスタイルに変更しました。FIREして、日中の時間がいかようにも調整できるというのも理由です。

 

さて、それでやってみたところ、なんと借りたお金を全額他の銀行に振り込めません。なんとローンを借りる野村信託銀行は、1日あたり最大1000万円までしか他への振込ができないのです。特殊詐欺への対策だと思いますが、こういうの、ほんとやめてほしい。

ただ、店頭に来店すれば金額をアップできるとのこと。権利付き日の朝、さっそく支店に電話してアポを取りました。「今日手続きしたら、すぐに反映されますか?」「はい。1〜2時間で変更されます」「何をもっていけばいいですか?」「本人確認書類と登録印をお持ちください」ということで、支店に行き、さっそく手続き。後場の寄付に間に合うタイミングで、1億円/日の振込が可能になりました。

これで借りた金を無駄にしないですみます。最初は、ATMで降ろしたらどうか?とかどこかの証券会社でクイック入金とかで引き出せないか? とか考えたのですが、やっぱり正攻法で正解です。

 

一応、野村證券には出せるっぽいので、野村證券で制度売りをすればいいかな? 信用取引の手数料は金額に限らずショット525円だし? というのも考えたのですが、なんとWebローンと信用取引口座は排他でした。使えない。。。

制度クロスの答え合わせ

さてそれでは制度クロスの答え合わせです。

  • ラウンドワン(4680)
    • 差額配当(54)− 手数料(7)− 逆日歩(0)→47
  • 東京都競馬(9672)
    • 差額配当(919)− 手数料(57)− 逆日歩(810)→52
  • アルペン(3028)
    • 差額配当(383)− 手数料(26)− 逆日歩(450)→▲93
  • ミヨシ油脂(4404)
    • 差額配当(613)− 手数料(17)− 逆日歩(540)→56
  • CARTA(3688)
    • 差額配当(414)− 手数料(18)− 逆日歩(450)→▲54
  • シークス(7613)
    • 差額配当(245)− 手数料(19)− 逆日歩(240)→▲14
  • 地主(3252)
    • 差額配当(842)− 手数料(29)− 逆日歩(1200)→▲387
  • 四国化成(4099)
    • 差額配当(214)− 手数料(22)− 逆日歩(90)→102
  • パンパシ(7532)
    • 差額配当(77)− 手数料(43)− 逆日歩(0)→34
  • 片倉工業(3001)
    • 差額配当(306)− 手数料(21)− 逆日歩(120)→165
  • 日本マクドナルドHD(2702)
    • 差額配当(597)− 手数料(80)− 逆日歩(660)→▲143
  • オークネット(3964)
    • 差額配当(368)− 手数料(24)− 逆日歩(360)→▲16
  • 物語コーポレーション(3097)
    • 差額配当(230)− 手数料(57)− 逆日歩(0)→173
  • NJS(2325)
    • 差額配当(2068)− 手数料(106)− 逆日歩(1800)→162
  • 正興電機製作所(6653)
    • 差額配当(268)− 手数料(15)− 逆日歩(240)→13

全部合計すると、100株あたり-76円となり、全体では大勝利です。ここに各優待が加わるわけですから。とはいえ、そこそこ痛かったものもあります。個別に見てみましょう。

 

地主は3000円のカタログギフトを387円も出して買うことになりました。資金も20万ちょっと拘束されており、ちょっと失敗の部類です。12月はいい銘柄がたくさんあるからです。

マクドナルドで大失敗

マクドナルドは今年12月は6.6円の逆日歩。こりゃ制度で行ったら大成功でした。これまでの逆日歩を見るとこんな感じ。前回2回がたいへんなことになっていただけだともいえなくもありません。

  • 2023/12 6.6円
  • 2023/6 41.7円
  • 2022/12 60円
  • 2022/6 3円
  • 2021/12 6円
  • 2021/6 0.55円
  • 2020/12 7.25円
  • 2020/6 0.15円

というわけで、しっかり制度クロスしていれば、100株あたり143円のコストで優待が手に入ったことになります。

 

ところが僕はというと、今回かなり悩んでいました。というのも、前回2回の逆日歩の高さにビビったのと、マクドナルドが優待に長期保有制限をかけたので現物をある程度保有し続けてもいいかな?なんて思ったのです。

 

こんなアンケートも取ってみたら、以外と裸で権利日を越える!って人も多く、結局半分くらい制度クロス、半分は裸現物で持ってみました。

 

そして権利落ち日となる本日の株価は?というと、権利付き日に6020円で引けて、落ち日の寄付きは5970円。50円=5000円分の値が落ちた感じです。

この記事を書いている前場のタイミングでは5990円。少し値が戻ってきました。ただ、僕は裸現物の半分くらいを、寄りの成行で売ってしまったんですよね。これは大きな判断ミスでした。100株あたりのコスト=損益をまとめるとこうなります。

  • 制度クロス分 ▲143円
  • 現物寄付き売り 値落ち▲5000+配当3900円→▲1100円
  • 現物保有したまま 値落ち▲3000円+配当3900円→+900円

さらに、マクドナルドの配当は四季報予測で39〜43円となっています。もし上限の43円なら下記のようになります。

  • 制度クロス分 ▲81円
  • 現物寄付き売り 値落ち▲5000+配当4300円→▲700円
  • 現物保有したまま 値落ち▲3000円+配当4300円→+1300円

うーん。なるほど。結局大勝利なのは現物を保有したまま、長期認定に向けて持ち続ける覚悟のあった人。次に制度クロスで凸った人だったわけです。僕のように現物を寄付で売ったら50円くらいの値落ちがあるのは過去データからわかっていました。そりゃそうです。配当分は確実に落ちるからです。なのに、あまり考えず寄付き売りしてしまった。それが今回の敗因です。

 

まぁ大失敗といいつつ、配当が入ってくるので損失は100株あたり1100〜700円。これなら1冊あたり4500〜5000円程度の価値がある優待でカバーできそうです。

 

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