FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

ビットコイン1000万円突破はまだ序章だ

ビットコインが日本円で1000万円を超えました。ただ、ドル建てではまだで6万7700ドルで、最高値6万9000ドルには1300ドルあまり足りません。節目の6万9000ドルに向けて上昇は続いており、ドル建てATHも間近です。

一本調子で上昇続けるビットコイン

この1年のビットコイントピックといえば、現物ETFの認可でした。認可のニュースが出るたびに乱高下し、いざ正式な認可が出ると「噂で買って事実で売り」というのに、落ち幅は僅か。そこから一ヶ月ほどの停滞を経て、2月に入って急上昇しました。



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年初来の上昇率はなんと53.4%。これはほぼ2月からの一ヶ月の上昇とイコールです。一気にブレイクしたといっていいでしょう。

需要が供給を上回る

ではなぜこんなに上昇したのか。株式のように収益をもたらさないビットコインにはファンダメンタルズがありません。そのため、価格変動は基本的に需要と供給によって決まります。売りたい人より買いたい人が多ければ、価格は上がる。その差が大きければ大きいほど、激しく上がる。経済学の基本となるような価格形成です。

 

そしてビットコイン以外のモノは、価格が上がれば供給が増加します。高く売れるので誰もが増産をかけるからです。これは国家が発行する法定通貨でも同じです。中央銀行は、通貨の安定の目的で、発行量を増やしたり減らしたりします。これによって、高くなるほど供給も増え、価格上昇にブレーキがかかるわけです。そう、ビットコイン以外は。

 

ビットコインの供給量は、プログラムでハードコーディングされていて、これを変更できる人は事実上いません。将来にわたってプログラムどおりに供給が続く。これがビットコインの本質です。

 

現在のビットコイン供給量は1日あたり約900BTC。これはマイナーがマイニング報酬として受け取るもので、基本的には売り圧力になります。下記は、ビットコインETFを通じたBTC買い枚数(左)と、マイニングによる新規BTC供給枚数(右)です。

1日に900枚しか生み出されないのに、9100枚も買いニーズがある。これは需要過多であり、既存の投資家は高い値付けで売却できることを意味します。つまり、価格の上昇が続くわけです。

4月には半減期がやってくる

そしてまもなくビットコインの半減期がやってきます。約10分ごとに1ブロック生成されるビットコインのブロックチェーンですが、84万ブロックで半減期が発生することになります。ただ、ハッシュレートやマイニング難易度で「約10分」の約は変動するため、いつなのかはまだ明確ではありません。

 

下記はNiceHashによる半減期予想。4月17日が予想されています。

Bitcoinblockhalf.comの予想では、4月21日です。

この半減期が起きるとどうなるか。当然マイニング報酬が半減し、現在の1ブロックあたり6.25コインから3.125コインに減ります。1日あたりの供給量も当然半減し、約450コインしか供給がなされなくなるわけです。

 

需要が変わらなかったとしても、供給が半減すればさらに価格は上がります。これが、半減期が来るたびに価格が上昇してきたメカニズムです。

インフレしない通貨

下記の図はビットコインの供給量とインフレレートを示しています。4回目の半減期は2025年頃=2024年4月とみなされています。ビットコインの供給量は最終的に2100万枚と決まっており、現在すでに93.55%が採掘され終わりました。

現在のビットコインインフレ率は1.69%ですが、半減期が来れば0.84%まで減少します。そう、ビットコインのインフレ率はどんどん低下しているのです。これはつまりビットコインがどんどん希少なコインになることを意味しています。

 

これまでは、ビットコインの上昇は半減期を過ぎてからが本番でした。半減期を過ぎた翌年に、急激に上昇したのです。今回は現物ETFの認可というイベントもあり、半減期を前にして最高値更新を狙う動きが始まっています。

 

予想では半減期を過ぎていったん調整し価格が落ち込むものの、そこから再び急上昇し、20万〜50万ドル程度を目指すのではないかと考えています。

 

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