3月に予定されていたクレカ積立の上限が5万→10万円にアップし、各社は続々と10万円対応を発表しています。ただ注目は10万円時の還元率。ここは各社で考え方にいろいろな差があるようです。
→三井住友カードも還元率が発表になりました。
4月からクレカ積立は5万→10万に
3月8日に内閣府令が改正され、クレカ積み立ての上限が5万円→10万円になりました。これに伴い、対応発表済みだった各証券会社が一斉に10万円対応を発表しています。状況をまとめると次の通り。
- tsumiki証券(エポスカード) 1月から10万円に引き上げ済み
- 大和コネクト証券(セゾンカード) 1月から10万円に引き上げ済み
- セゾン投信(セゾンカード) 1月から10万円にに引き上げ済み
- PayPay証券(PayPayカード) 10万円対応 3/24から
- マネックス証券(マネックスカード) 10万円対応 3/25から
- SBI証券(各種カード) 10万円対応、時期未定
- auカブコム証券(au PAYカード) 10万円対応 3/15から
- 楽天証券(楽天カード) 10万円対応 3/10から
マネックスは段階制 0.73%
さて気になるのは、積み立て額アップ時のポイント還元です。
まずマネックスは、積み立て額に応じて段階的に還元率を下げる施策としました。5万円を超えると段階的に還元率が下がります。
こちら合算してどんな還元率になるのか、ちょっと計算してみました。10万円積み立て時は還元ポイント数は730pで、率にすると0.73%となります。
auカブコムは1%継続
auカブコムは10万円になっても1%還元を継続するとしています。これは大きいですね。
楽天も還元率継続
楽天証券は10万円アップ時も6パターンを継続です。なお楽天キャッシュ積立も継続なので、楽天証券だけで月間15万円の積立ができることになります。
今回面白いのは代行手数料が安い投信を買った場合に最も有利なカードが変わることでしょう。これまでは年会費を加味すると楽天カードが最も有利でしたが、今回楽天ゴールドカードがトップに躍り出ます。またプレミアムカードも黒字化します。
PayPay証券も10万円へ
3月12日にPayPay証券も10万円への引き上げを発表しました。ところがポイント付与はこれまでと変わらず5万円分まで。これではあまり引き上げの意味がないですね。残念。
SBI証券は未定
各社がこのように発表する中、SBI証券だけはスタート日、還元率について未定としています。
最も気になるのは、やはりプラチナプリファードによる積み立ての還元率がどうなるか。三井住友プラチナプリファードは現在還元率5%。毎月5万円積み立てると2500p還元で年間3万ポイントも貯まります。プラチナプリファードの年会費は3万3000円なので、かろうじて年会費のほうが高い状況。
ここでもし10万円積立時も5%還元だと、年間6万ポイントも貯まる事態となり、年会費を払ってもたっぷりお釣りが来るようになります。三井住友カードとSBI証券が果たしてここに踏み込んでくるかどうか……。ただ5万円までの5%還元を減らすことは絶対にないでしょうし、10万円積立時に還元がないということもあり得ません。となると、
- 10万円でも5%という大盤振る舞いパターン
- マネックスのような段階制パターン
のどちらか。そしてエポスカードのように解約時のペナルティを厳格化してくるということも想定されます。ここはSBI証券の今後の発表に注目です。
→三井住友カードも還元率が発表になりました。
最後に、各社のカードで10万円積立た場合に、カードの年会費差し引き後でどれだけのポイントが残るのかを計算してみました。オルカンなど販社取り分0.4%未満の投信購入時で、SBIについては現状の還元率がそのまま継続となった場合の計算です。