FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

あなたは資産減少の夢を見るか?

このところ、株価が不調です。ジリジリと下げています。上げ相場は誰にでも楽しいものですが、急落でもなく下がる相場というのはけっこうしんどいもの。xなどでは「こんなの調整でさえない」という声も聞かれますが、皆さまはどう感じているでしょうか。

株価下落をタイムスケールを変えて見る

株価下落の具合を、期間を変更して確認してみます。まずは過去5日、だいたい一週間です。S&P500は2.91%下落しました。一応僕の中での「株下がってるなぁ」という気分はこのチャートの感じです。

過去1ヶ月がこちら。下落率は2.47%で、下落のほとんどがここ一週間で起きたことであることがわかります。ちょっと前から横ばいだったんですね。

続いて年初来です。4月に入るまで、まぁキレイに上昇してきたことがわかります。このところの下落で、株価は2月くらいの水準に戻ったことになります。年初来のリターンは5.89%で、実はまだプラスです。

直近1年です。昨年の春から秋というのは、ほとんど上がっていなかったんですね。こう見ると、直近の下げも大した下げではないことが分かるのではないでしょうか。ちなみにリターンは20.88%です。

最後に5年です。上昇率は70.83%。このうち20%が直近1年の成績なので、この1年のパフォーマンスの良さが光ります。2020年3月のコロナショックは下落だということが分かるくらいの落ち込みでした。

過去の暴落はどうだったのか

まず直近5年のチャートを改めて。確かにこの一週間ほお落ち込んでいますが、このくらいの下げはよくある感じ。そこまで急という感じもしません。2020年の下げがコロナショックです。

 

コロナショックのとき、ちょうど温泉旅館に泊まっていまして、お風呂に浸かりながら「この下落は、過去と比べるとどのくらいの凄さなんだろう?」と思って調べて書いたのが下記の記事。

www.kuzyofire.com

いやぁ面白い。日経平均は2万円を切り、米国長期金利は0.41%まで低下、原油も30ドルを割れてたんですね。

 

ちなみに同じ5年スケールで2010年前後を切り取ったのがこちらです。コロナショックが霞むような凄まじい下落。そして数年経ってもまったく株価は戻りませんでした。これがリーマン・ショックです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kuzyo/20200309/20200309233347.png

このときは、7ヶ月かけて56%下落しました。当時からインデックス投資家でしたが、現在と比べて資産規模が小さく、入金力もあったので、「買い時だ」とさえ思うことなく淡々と買い増ししていたのを覚えています。資産への影響より、仕事への影響のほうが大きくて、株価下落なんかより業績下落への対応で精一杯でした。

資産減少の夢を見る

不謹慎な話ですが、急落はニュースでも話題になって、みんな「どーしよー!どーしよー!」ってなるので、お祭り気分になり、ぼくとしてはけっこう楽しいのです。コロナショックのとき、下記の記事を書いたのですが、「サーキットブレーカー連発でお祭り!」という思いと、「資産が4割消失した夢を見た」という記述がありました。

www.kuzyofire.com

ほんとの暴落のときは、ぼくのような鈍感な人間でもメンタルに来ます。資産急減を夢に見て目が覚めるわけです。この夢を見たときは、実際には2割しか減ってなくて、あーよかったとほっとして、それ以上、心は揺れませんでした。

 

これは必ずしも割合ではなくて、自分にとって失うことがコワイ金額でも、夢を見ます。例えば相場のショックに備えてVIXロングのポジションを取ったときなど、たかだか数十万円にポジションなのに、夜中に何度も目が覚めました。この数十万円は、ぼくに取って過剰なリスクだったです。

 

逆にいえば、相場下落で夢を見るようになったら、それが自分のリスク許容度の限界なのかもしれません。こうやって人は限界を知るわけですね。

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com