インデックスとかGAFAに投資しているなど、けっこうなリスクを取っているぼくですが、実はリスクゼロの投資法は大好きです。いや、米国株でリスクを取っているがゆえに、リスクゼロが気になるのかもしれません。
いくつかの投資法と、でも残っているリスクについてまとめてみました。
優待クロスというノーリスク
優待がもらえる権利確定日の直前に、株を買うとともに株価下落リスクをヘッジするために空売りするのが優待クロスです。株主だとなぜか商品券などがもらえてしまうという、日本ならではの仕組みを突いたものですね。
種銭が少ないなら、これはけっこうありです。うまくいけば5日程度の資金拘束で、数%のリターンを得られます。
ノーリスクにするには、空売りにかかる株の借り賃がいくらになるかわからない(逆日歩)制度信用ではなく、固定額になる一般信用を使います。さらに取引手数料の安い証券会社を活用すれば、コストも抑えられます。
デメリットとしては、たいへんに手間がかかることです。一般信用売りは在庫が限られており、争奪戦です。知る人ぞ知る、ではなくものすごい数の人がやっているため、毎日17時や19時に在庫をチェックするなど手間をかけないと売りができません。
優待で獲得した品物を現金化するのも手間です。自家消費するにしても、「優待カードの残高がたくさんあるので消化に苦労する」という不思議な光景が現れるのが優待クロス界隈です。
年間12回しかチャンスがなく、しかも7月のように大した銘柄がないのも注意ですね。また、資金が増えても投資効率が上昇しないのも課題です。上級者になると、複数の証券会社口座を使い、移管も行い、家族にも協力してもらうようです。注文のオペレーションが複雑になり、操作ミスをしてしまうのもデメリットです。僕も3月の優待クロスではひとつミスをしました。
定期預金キャンペーンをFXでヘッジする
最近よく手がけているのが、ドル定期のキャンペーンを組んで、ドルをFXでショートすることで為替リスクをヘッジする方法です。10%の利回りで、1〜2ヶ月程度の満期のものが多いので、ヘッジコストを勘案しても、月間0.5%程度のリターンを得られます。
優待に比べたメリットは、資金があればあるだけ投資ができることです*1。
一方で、リスクは、FXでショートする際のレバレッジをどのくらいにするかです。レバレッジ1倍なら、リスクは実質ゼロです。ただし合計利回りは低下します。また、定期預金が固定金利なのに対し、FX側のスワップポイントは変動するので、支払いがものすごく増えるリスクがあります。
また、キャンペーンはしょっちゅうやっているわけではなく、初回限定なども多いので、優待以上にチャンスが限られるというところでしょうか。
もう一つの大きなリスクは税金です。定期預金の利息は約20%の厳選分離、定期預金の為替差損は雑所得、FXの為替差損は先物カテゴリーの申告分離です。つまり、利益と損失が合算できないのです。株もFX/オプション/CFDなどもやっていて、両方に利益があれば、どのように動いても損益通算してしまえばいいのですが、株しかやっていない人の場合は税制で損をする場合があります。
FXスワップ異業者アービトラージ
スワップポイントの異なる2つのFX業者で、同じ外貨を両建てすることで、買いスワップのプラスと売りスワップのマイナスの差を利益にする手法です。レバレッジ6倍のときに、だいたい3%から6%程度(通貨による)の利益が見込めます。
実質的に為替リスクが消滅するので、レバレッジによるロスカットがリスクになります。対策は資金をどれだけ効率的に移動できるかということです。
また、スワップ変動によって、利回りが悪化したり、上昇する場合があります。最悪の場合、スプレッドコストを回収(3日から1ヶ月程度が目安)する前にスワップ差がなくなってしまうリスクもあります。
ただし、急激な為替変動さえなければ安定的に利益が稼げるのと、継続的に使えて、資金が必要になったら即時に引き出せるのはメリットです。
口座開設やクレジットカード発行のキャンペーン
これは投資ではありませんが、自分の持っている属性や信用をお金に変えるという点で面白い取り組みです。げん玉やモッピーなどのポイントサイトを経由して、FX口座やクレジットカードの新規発行を行うと、3000円〜2万円程度のポイントがもらえます。
ポイントは、手数料はかかりますが直接現金化もできるので、実質的な利益です。
最大のメリットは、元手が全くいらないということ。自営業や中小企業勤務だとちょっと厳しくなりますが、大手企業につとめていれば、それだけで数万円〜数十万円を獲得できます。
下記はげん玉の初年度無料のクレジットカードの一覧を表示したところですが、まぁたくさんありますね。10ポイントが1円換算になります。
投資したいのに元手がない、という人は、クレジットカードを発行できる属性である限り、月に1枚ずつくらいカードを発行していくことで、年に数万円を得られるでしょう。それを元手に上記のようなノーリスクの投資を進めることで、資産を増加させられます。
*1:上限3億円などと書かれていたりします。