投資でセミリタイアする九条日記

セミリタイアを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

人はどうしても損失に目がいく VIX投資で実感

実は、FRBの議会証言直前の7月3日と4日に、VIXロングのポジションを取りました。GMOクリックのCFDで米国VIロングです。タイミングとしては、12ドル台であり直後にFRB議長が利下げを渋るかどうかを控え、悪くないタイミングだと思っていました。

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VIX値は最低水準だったが……

これまでVIXはショートによるコンタンゴの減価分をとっていく戦略が中心でしたが、この方法はしばらくやってみるとリスクの高さに気づきます。忘れもしない1月のVIXショックで大きな痛手をくらいました。

 

ということで作戦変更。景気の先行きも不透明で、米中の貿易戦争は継続中、イランとの関係も不穏ということで、VIXロングをしかけたわけです。

 

米国VIの価格も、建単価で14.27と14.30ドル。決して高い水準ではありません。

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その後、やはり議会証言を前にしてVIXは上昇。みるみるうちに、証拠金に対して50%もの含み益がたまりました。ところが、予想外にFRB議長の発言はハト派。一気にVIXは沈静化して、逆に50%ほどの含み損に転落です。

 

ちょうど価格調整日が7月10日に来て、翌月の先物にロールオーバーが行われました。VIXが多少上がったといってもコンタンゴ状態は継続。つまり、結構な額の価格調整金を取られ、含み損状態が継続しました。

 

20日早朝にイランがイギリスのタンカーを拿捕したというニュースが流れると、VIXも急騰して、現在は価格調整金含めてプラスマイナスゼロといったところですが、やはりVIXは難しいです。

ヘッジといえばヘッジだけど

少し大局的に見ると、米国株を大量に保有しているぼくにとって、株が下落すると上昇する可能性の高いVIXはヘッジ手段だといえます。米国株がジリジリ上昇すると含み益が積み上がり、逆にVIXは下降して損が貯まります。

 

資産の約4割が米国株なので、これが1%上がるというのは金額的には相当なインパクトです。VIXで多少含み損が増えても、合計してみるとほぼ変化無しという感じ。

 

逆に、株が暴落したときには株式が評価下落するとともに、VIXが上昇します。もし暴落でVIXが20ドル近くまで上昇すれば、500%くらいの利益が見込めます。これは、株式資産が10%程度下がっても相殺できるレベルになります。

 

つまり、景気を見ても国際情勢を見ても、これ以上の株価の上昇はないと踏んでいるので、VIXをロングすることで株価下落のヘッジになっているというわけです。理論上は。

心は損失額を見てしまう

こんなふうにヘッジだと理解していても、個別に米国VIの損益を見てしまうと、その損失にビビってしまいます。利益が出ると、証拠金に対して50%程度の利益でも、利確したいという気持ちがわいてきます。資産全体で見れば、ほとんど総額は変わっていない(ヘッジが効いている)のにです。

 

これが投資信託などで、両方の資産を合計した金額だけが表示されるのなら、そんなにドキドキしなかったでしょう。値動きが緩やかだなぁくらいに感じていた可能性が高いと思います。

 

でも、個別に成績を見てしまうと、落ち込んだり、ぬか喜びしてしまったりするんですね。

 

心を鍛えれば多少は違うのかもしれません。月給に相当する額くらい毎日変動しても平然としていられればいいわけです。でも、本質的には当初描いていたストーリーから乖離したかどうかで考えるべきです。

 

たとえば、VIXの含み損益と同じくらい、絶対額でいえば米国株は動いています。でも、長期保有で長期では上昇すると考えているので、上がろうが下がろうが心に影響はないわけです。仮想通貨もそうです。この期間に、Bitcoinの価格は150万円近辺から100万円あたりへと30%近く下落しました。絶対額でいえば、この下落のほうがVIXよりぜんぜん大きいわけです。でも、仮想通貨はそういうものだと考えているので、別に気にならないわけです。

損失か含み益の減少か

もう一つ、損益計算上、損失が出ているのか、含み益が減少したのかも重要です。たとえば300万円の損失が出たら、さすがに心が凹みます。でも600万円の含み益が半減して300万円になったのなら、そこまで心のダメージはありません。

 

実際の損失は変わらないのに、アンカリングポイントがどこにあるかで感じ方がまったく変わるわけです。これは完全に行動経済学でいう心理的バイアスです。

 

こう考えると、毎日ポジションをクローズするデイトレーダーは強い心の持ち主だと思います。なにしろ損益が毎日ダイレクトに出てくるわけですから。長期投資家は、含み益が貯まってくるので、多少の下落でそれが減っても、心は耐えられるというわけです。

 

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