驚愕のニュースです。「買った株は永久保有」を標榜していたバークシャー・ハサウェイ。そのバフェットが、5月2日の年次総会で、航空株をすべて売却したことを明かしました。
米4大航空会社の株を手放す
報道によると、バークシャーは、デルタ航空とサウスウエスト航空、アメリカン航空グループ、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスの株式を全て手放したそうです。4月に65億ドルの株式を売却していますが、その大半がこれだったようです。
デルタ航空については、4月頭に18%売ったことが話題になりました。この時は、「バフェットも見誤ったか」という説や、「政府救済を受けるためには保有比率を調整する必要があった」という説など、いろいろ出ましたが、見限ったというのが真相でした。航空会社に固執したのは「ミスだった」とまで言ってます。
納得感ある考察。
— セミリタイア九条 (@kuzyofire) 2020年4月5日
バフェットはかなりの比率を残してるわけで、損切りという感じじゃないなぁ。やっぱり。 https://t.co/jwgpYNDtoO
コロナで世界は変わったか
バフェットは「世界は変わった」とまで言ったようです。これまでさまざまなバブル崩壊や災害があっても、いずれ経済は元に戻るということを信じ、それを前提に投資してきたバフェットですが、今回のコロナは違うという見通しです。
「外出制限が人々の行動に与える影響は分からない。3~4年後に、昨年までのように飛行機に乗るようになるのか見通せない」 (バフェット)
もっとも、これは人々の行動が変容するという話で、米国経済が衰退するという予測ではありません。相変わらず米国には強気のバフェットです。
日本でも外出自粛がさらに1ヶ月間延長が決まりました。2ヶ月も自宅中心で仕事と生活をしていると、これがある程度習慣化してきます。財政支出も止まらない感じで、現金や債券への不安もよぎります。
少し様子見でしょうか。ともあれ、世界が本当に変わったのだとしたら、過去のデータが一部、将来に外挿できないようになってしまうのかもしれません。