FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

ATM手数料無料の銀行選び 新生銀行後継(1)

新生銀行のATM手数料無料廃止で、そろそろ次の銀行を探さなければ……と思い、改めて各ネット銀行の状況を調べています。その中で、重要条件の1つが、ATM手数料無料です。 各銀行の対応状況をまとめました。 

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 ATM対応状況

まずはATMの対応状況について。ATM無料引き出し回数も重要ですが、どのATMで使えるかも大事です。いざ下ろそうとしたら「お取り扱いできません」と出るのは困ったものだからです。

  • 住信SBIネット 2〜15回         3メガバンク利用不可
  • ジャパンネット 1回(3万円以上は無料) 三菱、みずほ利用不可
  • 楽天銀行    0〜7回         三井住友利用不可
  • ソニー銀行   4回           みずほ利用不可
  • auじぶん    3〜11回(ゆうちょは最大1回) みずほ、三井住友利用不可
  • イオン銀行   1〜5回          セブン利用不可

 意外なことに、コンビニATM、メガバンクATMのそれぞれで、利用できないところがけっこうあるんですね。表にまとめると次の通り。実は、フルに対応しているのは新生銀行だけです。

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最も利便性が高いコンビニATMで「X」があるのはマイナス要素です。auじぶん銀行の「イオン銀行利用不可」はまだいいとして、イオン銀行がセブン-イレブンで使えないのは致命的です。

 

メガバンクATMは各社各様。住信SBIは全滅だし、意外なところが意外なメガバンクで使えません。ネット銀行の多くはメガバンクの資本が入っているので、その絡みもあるのでしょう。実は新生銀行は本当にどこでも使えて素敵です。

 

入金に目を向けると、さらにいろいろ制約が増します。

  • 住信SBIネット 無料            3メガバンク利用不可
  • ジャパンネット 1回(3万円以上は無料)  三菱、みずほ利用不可
  • 楽天銀行    0〜7回(3万円以上は無料) 三井住友利用不可
  • ソニー銀行   無料           みずほ利用不可
  • auじぶん    無料(ゆうちょは最大1回) みずほ、三井住友利用不可
  • イオン銀行   1〜5回          セブン、三井住友利用不可
  • 新生銀行    無料           3メガバンク利用不可

表にすると次のとおり。オレンジ色にしたのは、引き出しはできるが入金はできないところです。新生銀行はメガバンクATMでの入金ができなかったんですね。10年以上使っていて、これには気づきませんでした。

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ATM無料回数

続いてATM無料回数です。下記は、月間無料引き出し回数をまとめたものです。色が違うのは、各社の優遇ステージによって無料回数が変わるから。いろいろと特徴があることが分かります。

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まずジャパンネット銀行は3万円以上であれば回数制限なくATMから引き出せます。細かく引き出す性格でもないので、「常に3万円下ろす」と決めておけばそれほど戸惑いません。意外といいですね。
 

ソニー銀行はランクを上げれば回数制限なく引き出せますが、優遇プログラムでプラチナを取る必要があります。プラチナは外貨預金や投信残高で1000万円が必要となり、ほかにも選択肢がある中、ちょっとここのランク上げは厳しい条件です。

 

新生銀行はやはり制限無しで良かったのですが、ゆうちょとメガバンクが有料になるので、やっぱり厳しいですね。ゆうちょATMはファミマにも導入されており、入ってみたらゆうちょATMだった!というのは洒落になりません。

 

auじぶんは11回と回数は悪くないのですが、ゆうちょに関してはランクに関係なく月1回というのがいただけません。意外と地方ではゆうちょしかないという場合があって、ここは生命線だったりします。

 

住信SBIはランク3まで上げれば7回無料となり、現金を使うことが減っている昨今は十分でしょう。楽天銀行もスーパーVIP(残高300万円)までいけば7回なので、候補に成りえます。

預け入れ回数の注意点

あまり使うことはないのですが、ATMでの預け入れについては注意点がいくつか。

  • 楽天銀行は預け入れも無料回数を消費
  • ジャパンネット銀行は3万円未満は有料
  • じぶん銀行は預け入れもゆうちょ1回だけ
  • イオン銀行は預け入れも無料回数を消費

ここも、「常に3万円以上」とおぼえておけばいいジャパンネット銀行はいいのですが、ほかはちょっと危険です。楽天銀行はマックスで7回しか無料回数がないのに、預け入れで無料回数を消費するのはいただけません。

 

とはいえ、引き出しに比べて預け入れの重要度は低いので、あまり重要ではありませんね。

ATMの特殊機能

最後に、ATM関係の特殊機能を。キャッシュレスが大いに進展した2020年からは、現金が必要でATMでお金を下ろすということがほとんどなくなりました。となると、気になるのはキャッシュカードです。ぼくは財布を薄くしたいと思っている人なので、キャッシュカードをなくせれば、大きな進展です。さらにいうなら、財布レスにできればなおいいですね。

 

そこで気になるのが「スマホATM」です。これはスマホアプリを使ってATMから現金を引き出せるというもので、まさにキャッシュカードいらず。もともとじぶん銀行がサービスを提供していたのですが、10月29日から住信SBIネット銀行でも同じサービスが始まりました。

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住信SBIネット銀行の「アプリでATM」とじぶん銀行の「スマホATM」は、いずれも対象ATMがセブン銀行とローソン銀行です。もしキャッシュカードを持ち歩かないなら、この2つのコンビニだけで現金を下ろすことになりますね。

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さて、もともとの生活費決済口座の変更を考えたのは、新生銀行がゆうちょとメガバンクでATM有料化に変更したためでした。セブン銀行とローソン銀行は引き続き無料です。スマホATMを使って、もしセブン銀行とローソン銀行だけを利用するように変更したら、引き続き新生銀行を使っても変わりません。ただし、地方に出るときや、スマホATMだけではいざというときに不便だ……と感じたらキャッシュカードを持つという選択もできます。

ATM手数料無料から見た選択肢

さて、ATM手数料の面から総合的にどの銀行がよいか評価してみましょう。前提として、下記の5点をおきます。

  • 滅多に現金は使わない
  • 預け入れについてはほぼしない
  • いざというときのためなので対応ATMは多いほうがいい
  • 手数料無料以外使うつもりなし
  • 財布は薄いほうがいい

まず対応ATMで考えると、イオン銀行は消えます。セブン-イレブンで使えないのは致命的です。ぼくの自宅の最寄りにあるのがセブンということもあります。また、新生銀行はゆうちょが有料なのが致命的です。

 

手数料無料を前提とすると、ソニー銀行とauじぶん銀行も消えます。ソニー銀行は上位ランクに達しないと無料回数は4回、じぶん銀行は「ゆうちょが1回だけ」という制約が大きいからです。

 

すると残るのは、住信SBI、ジャパンネット、楽天です。期せずして、ネット銀行の有名所が残ることになりました。それぞれのメリット、デメリットは次のように考えています。

  • 住信SBI アプリでATMが便利。無料最大15回は安心。/ メガバンク全滅はいたい
  • ジャパンネット 無料回数制限なしはいい
  • 楽天銀行 3行の中では対応ATMが最も多い /無料7回にするには最大ランク維持が必要

さて、これでATM周りの評価が終わりました。次回は、重要条件の2つ目、振込手数料についても無料前提で見ていきます。

 

↓続編です。

振込手数料無料の銀行選び 新生銀行後継(2)

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