コード決済ではなく、チャージして利用するクレジットカード、いわゆるプリペイドカードは、まだ新規参入があります。今回の「B/34(びーさんよん)」もその一つ。プラスチックカードが到着したので、活用法を考えてみます。
家計簿プリカをうたうB/43
B/43は家計簿プリカをうたっています。支払いをこのプリカに集約することで、家計簿が自動的に作れるというのがウリ。残高(バリュー)を目的別に管理できたり、家族と残高を共有できたりするのが特徴となっています。
スマホアプリでカード番号が発行され、無料でVisaプリペも発行可能。ここまで見ると、Kyashや6gramに近いサービスだということが分かります。
還元がないのは6gramと同じだが
ではKyashや6gramと少し比較してみましょう。いずれもクレジットカードからチャージできるのは同じ。その際、3Dセキュアも必須です。
まず利用に際しての還元があるのはKyashだけ。でも、当初は1%と大盤振る舞いでしたが、現在は0.2%、かつ月間5万円までと、名残がある程度です。それでもまぁ、チャージの中間ルートに使う意義はあります。
Kyashの利点は、唯一事前チャージが不要だということにあります。B/43と6gramは先に一定の残高をチャージする必要がありますが、Kyashは利用時に決済金額を自動的にチャージする機能があります。このプリペイドなのに残高を気にしないでいいというのは、画期的な機能なのですが、あまり他が追随してきませんね。
利用時の3DセキュアはKyashのみ対応。多くのプリペイドカードはチャージ時に3Dセキュア必須なので、ほかのプリペイドカードにチャージできるのはほぼKyashだけとなっています(リアルカードが存在しないTOYOTA Walletは他にチャージ可能)。
表には書きませんでしたが、本人確認(KYC)はB/43のみ必須。Kyashと6gramは本人確認を行うと上限額などがアップする仕組みです。ちなみに、上記の表はKYC済みの状態をまとめています。
ではB/43のメリットはどこにあるのか。それはリアルカードを無償発行できるということと、決済上限が100万円と大きいことです。しかも月間上限はありません。何か大きな買い物をカードでやろうと思ったら、B/43の利点が生きるわけです。
リアルカード比較
では、3サービスのリアルカードを比較してみましょう。リアルカードは、B/43が無償発行というのが大きいですね。KyashはLiteでも発行に300円、通常カードだと600円かかります。6gramは800円でリアルカードを発行できていましたが、8月13日から新規発行を一時停止しています。
機能的に最も劣るのがB/43です。まぁICチップもタッチ決済もカードの発行コストが跳ね上がるので、無償発行することを考えたら最低限の機能になるのも分かります。ただApple Payにも登録できないのはやっかいですね。プラスチックカードを持ち歩かないと、リアル店舗で決済できません。
こうして並べてみると、VisaだけでなくJCBのバーチャルカードも持つ6gramはレアです。世の中には、ファミペイなど、JCBからのチャージしか受け付けないサービスもけっこう出てきているからです。もっとも3Dセキュアに対応してくれないと、使いようがないのですが。
カードデザイン
カードデザインを見てみます。単色フラットなKyashは、登場当時はそのシンプルなデザインが斬新でしたが、最近のカードはどんどんそうなってきています。一方で、6gramはまさかの透明カードということで、かっこよさはともかくとしてレアではあります。
いずれも表面にカード番号が記載されていないのは同様。KyashとB/43は、裏面にカード番号が記載されています。なお、名前に関してはプリペイドカードは共通で「〇〇MEMBER」となっており、本名は記載されません。
B/43活用
というわけで、B/43の利用シーンの一つは、高額な決済用途。また、6gramよりも保有上限が大きいので、TOYOTA Walletからの残高待避先としても使えるといえば使えます。
それにしても、還元がなく、かつ決済機能は最もプアなので、この3つの比較の中ではメインストリームにはなかなかなれないかも。あくまで「家計簿プリカ」をうたっているので、その機能を重視するユーザーに訴求するものと思われます。
なお、B/43は招待コードがあって、このコードを入れて1000円以上入金すると300円の残高がもらえます(お互いに)。もらっておくに超したことはありませんね。もしよろしければどうぞ。
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また、6gramは引き続き招待制です。もし招待コードがほしい方は、TwitterからDMをいただければご招待します。
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