FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2023年6月の投資成績とポートフォリオ 上半期成績は+15.7%

毎月恒例の投資成績コーナーです。Twitterでは各所で「この半期は資産がこれだけ増えた!」という話題でもちきり。僕も大きく増加が期待されます。どうだったでしょうか?

資産全体は+4.9%

総資産の増減は+4.9%でした。単月としても大きい増加で、年初からのリターンは+15.7%。下期がどうなるかは予想もできませんが、2023年はいまのところ好調な年です。

ただ、2021年10月に達成したヒストリカル・ハイにはまだ到達していません。あと6%くらいの増加が必要です。

通貨の状況

この好調の背景にあるのはやはり円安です。ドル円は再び円安に振れて、計算上は144.3円。先日145円にタッチしており、150円に達した昨年10月を思い起こさせます。

ぼくの資産は41%がドル建てとなっており、為替の影響を大きく受けます。この1カ月で為替は3.4%円安に動いており、円建て資産増加のうち1.42%は円安効果だということになります。資産全体の4.9%の為替効果を除くと3.5%程度のプラスだったということです。

 

総資産の通貨別比率は下記の通り。ドル資産とクリプトの比率が約1ポイント、0.5ポイント上昇しました。

 

 

ポートフォリオ全体は次のようになっています。

セグメント別リターン

では、管理単位である5つのセグメントに分解してそれぞれを見ていきます。現金およびマーケットニュートラルの短期売買を行う「オルタナティブ」、金と仮想通貨の「ヘッジ」、太陽光と不動産の「リアルアセット」、そして「株式」「債券」の5つです。

 

安定して利益を出しているリアルアセットを除くと、いずれの資産も好調だったというのが見て取れます。

6月の売買はルーティンのみです。

  • 各証券会社クレカ積み立て(楽天証券(キャッシュ/カード)、SBI証券、マネックス証券、カブコム証券、tsumiki証券、CONNECT証券)

株式セグメント +8.84%

株式セグメントは8.84%と大きく伸びました。内訳を見ると、まぁきれいにすべての地域で大きく上昇しているのが分かります。

個別の銘柄で見ても、Googleだけがマイナスでしたが、ほかは大きく伸びました。年初来リターンを見ると、Meta、Amazon、Googleの伸びがやはり大きく、ハイテクが株価を牽引していることが見て取れます。ちなみに、上方修正発表後に20%暴騰したNVIDIAを、そのタイミングで買ったのですが、そこから更に上昇してドル建てでも7%の含み益状態。いやはやAI恐るべしです。

債券セグメント +2.9%

債券は2.9%の増加でした。ただし為替が3.4%円安に動いたことには注意が必要です。債券はそのほとんどがドル建てであり、為替効果を除くと実質マイナスでした。

 

下記の青い棒グラフはドル建てでの変化、緑の棒は円建てで保有している商品です。ドル建てHYGが1.3%増で、為替3.4%効果が乗ったハイイールド投資信託は4.9%となっており、大体整合しています。

 

また円建てでも為替がヘッジされている「iシェアーズ 米国債20年超 ETF(為替ヘッジあり)」(2621)はマイナスに沈んでいます。この時点では為替ヘッジは完全に裏目に出ていますね。

とはいえ、長期金利の上昇は一服した感もでてきました。政策金利はいまだに上がり続けていますが、2044年満期のストリップス債がプラスに転じるなど、どこかで債券のターンが来そうです。

 

とはいえぼくの債券ポートフォリオは、債券というよりも金融事業会社であるARCCが半分近くを占めていたり、景気敏感であるハイイールド債が19%程度あるなど、けっこうリスクテイクしたポートフォリオだったりします。

リアルアセット +1.69%

リアルアセットは1.69%の増加。といっても誤差状態です。下記は、キャッシュを含まない、純粋な太陽光と不動産のDCF評価額の推移。2021年夏にすべて稼働してから、揺れはあったものの価値が安定してきているのが分かります。

ここから継続してキャッシュフローが生まれており、利回りでいえば

  • 太陽光は9.34%
  • 不動産は6.18%

なので、元本が減らないのに潤沢なCFが得られている状態。資産の内訳は次のようになっています。

ヘッジセグメント +8.43%

金現物とクリプトからなるヘッジセグメントも、8.43%の増加となりました。年初からだとBitcoinは2倍、Ethereumは1.8倍になっていて、やはり最も伸びた資産クラスです。

下記は年初来のBitcoin(青線)とEthereum(黄色線)の推移をS&P500(赤)と比較したものです。6月半ばにBitcoinもEthereumも大きく上昇したのは、ブラックロックやフィデリティなどの伝統的な大手運用会社がBTC現物ETFの申請を行ったことが影響しています。

オルタナティブ ▲0.58%

オルタナティブはわずかに減少です。一応、こんなイベントがありました

さて、各セグメントの推移はこんな感じ。ヘッジの比率が少し増えすぎたかな? という気はしますし、債券がもう少しあってもいいと思うのですが、なかなか簡単にはバランス調整ができないものです。

今後の方針

では今後の方針です。サラリーマンを辞めて完全FIREすると、いろいろポートフォリオの変更をしたくなるかと思いきや、意外とそういう気持ちも起きません。7月に入ったので、そろそろ、資産形成期ではなく取崩しを前提としたポートフォリオのあり方を考えてみたいと思っています。

  • このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産は入れていません
  • 株主優待は現金化したもの以外、資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています(ここは今後検討です)
  • 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
  • 法人と個人の資産を合算しています

 【2023年5月の成績とポートフォリオ】

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