FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2023年5月の投資成績とポートフォリオ AIブームが来たか?

毎月恒例の投資成績コーナーです。今年は日経平均もNASDAQも強いですね。同じくらいにぼくの資産も増えているならいいのですが、さてどうでしょう?

資産全体は+0.3%

総資産は前月から0.3%増加しました。年初来だと10.24%。悪くないペースです。というか、ちょっとペース良すぎるかも。

それでも世間の株式相場は絶好調です。年初来でS&P500は9.55%上昇、日経225は22.42%、NASDAQは32.84%上昇していて、ぼくのポートフォリオはS&P500に勝っただけです。

通貨の状況

このポートフォリオ上昇はまた始まった円安の効果もあります。5月はドル円が約2.4%下落。ぼくのポートフォリオにおいては、為替による押上効果が0.95%ありました。つまり、為替がフラットだったらマイナスだったということです。

現在の総資産の通貨別比率は下記のとおり。ドル資産の比率が1.2ポイント増加したのがトピックでしょうか。

ポートフォリオ全体は次のようになっています。

セグメント別リターン

では、管理単位である5つのセグメントに分解してそれぞれを見ていきます。現金およびマーケットニュートラルの短期売買を行う「オルタナティブ」、金と仮想通貨の「ヘッジ」、太陽光と不動産の「リアルアセット」、そして「株式」「債券」の5つです。

 

5月、調子が良かったのは株式でした。ヘッジとリアルアセットはほぼ横ばい。そしてなぜか現金同等物のオルタナティブが大きく減少しているのですが、うーん。特に損失を出した記憶がないんですよね。現金の計算漏れがあるのかもしれません。

さて5月の売買は次の通りです。

  • 各証券会社クレカ積み立て(楽天証券(キャッシュ/カード)、SBI証券、マネックス証券、カブコム証券、tsumiki証券、CONNECT証券)
  • C3.ai(AI)の売却
  • SHV(米短期債ETF)の売却
  • NVIDIAの購入

まずクレカ積立7社、35万円はいつもの通り。先月購入したC3.ai(AI)は、購入直後に不正決算の疑いとかで40%も下落して、これどうするんだ? という感じになっていたのですが、直近のAIブームのせいか持ち直してプラスに転じていました。長期で安心して保有できない銘柄を買ってしまったのはよくない癖だ……と思い返して、一応プラス圏で売却です。

 

SHVも売却しました。こちらは債券に対する見通しが悪化したとかではなく、単にMMFに戻したということです。短期債は金利動向にほとんど影響を受けず、内容としてはほとんどMMFみたいなものです。しかし売買にコストがかかることと、毎月分配なので変に値動きするのが嫌だなと思い、MMFに戻しました。

 

そしてNVIDIAの購入です。ほんと、なんで売ってしまったんだろう&なんでもう少し早く買わなかったんだろうと思うわけですが、やっぱりAIにベットするにあたり、この企業は外せません。ということで、割高感はあるものの、少しだけ購入です。こちらは永久保存銘柄のつもりです。

株式セグメント +3.8%

株式セグメントは3.8%の増加でした。中身を見ると、大きく伸びたのがグロース銘柄。NASDAQが伸びているだけだって、ここが急激に上昇しました。また日経225とTOPIXのセットで持っている日本株も少々増えましたね。一方で、欧州も入っている先進国株式や、新興国は厳しい状況でした。

各領域の比率は次のようになっています。

グロースが好調というのは、保有銘柄のリターン(現地通貨建)を見てもよく分かります。Google、Amazon、Metaが本当に好調でした。

債券セグメント +1.4%

債券は1.4%の増加でした。とはいえ、これは為替に助けられただけ。ドル円は2.4%下落しており、つまり実質▲1%だったということです。特に厳しかったのが超長期債に3倍レバをかけるTMFです。10%も下落しました。

4月に引き続き、沈静化すると思われていたインフレ懸念が再燃。ジリジリと金利が上昇したのが5月です。もっとも、米国債務上限問題の解決が見え始めた5月26日からは金利も下落に転じました。

イールドカーブは相変わらず逆イールド。本当に景気後退が来ないなんてあるんですかね?

SHVを売却したことで、債券のポートフォリオは次のようになりました。

リアルアセット +0.3%

リアルアセットは0.3%の上昇。こちらはもはや誤差となってきました。太陽光は春になって比較的発電好調。不動産は満室が継続しています。継続してキャッシュを産んでいるセグメントで、怖いのは金利上昇リスクくらいです。

 

なお太陽光の現況は下記にまとめています。

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ヘッジ ▲0.5%

金現物とクリプトからなるヘッジセグメントは0.5%の減少でした。Bitcoinが5%ほど下落し、Ethereumは1.4%上昇。いずれも凪でした。金はジリジリと値を上げています。

金価格は、税抜きで1オンス2000ドル近辺、1g9,700円近辺と過去最高値圏で推移しています。ぼくが金地金を買ったのは、消費増税直前の2019年9月30日ですが、いい感じの上昇に乗れました。

Bitcoinは2025年春の半減期に向けて、今年後半は上がるしかないというのが業界内のコンセンサスです。おかしな事件がなければ、安定して上がることを見込んでいます。

オルタナティブ▲7.1%

オルタナティブは7.1%の減少です。うーん。これは絶対どこかを集計から漏らしているとおもうのですが、どうなんでしょう。オルタナティブの7%といったら全体の1.1%にあたり、誤差と言えるような額ではありません。ほんと、どこにいったかな?

 

さてセグメントごとの金額の推移を見ると、こんなふうになります。比較的厚めだった現金を、少しずつ債券にまわしていて、株は勝手に増えていることが分かります。リアルアセットは安定。ヘッジが増えるかどうかが、資産全体の増減に影響している感じです。

その傾向は通貨別を見るとよりはっきりします。ドル資産は本当に横ばいだし、円資産もほぼ横ばい。では総資産がなぜ変動するかというと、仮想通貨の増減という感じです。これはこれでいいポートフォリオなのかもしれません。

今後の方針

今後の方針ですが、ついにサラリーマンを退職し完全FIREすることにしました。というわけで、これからは資産の取り崩しで生活することになります。それを考えると、相場に心を乱されずに取り崩しができるように、方法を考えなくてはなりません。その一つは配当/分配金重視のポートフォリオへの組み換えでしょう。

 

一方で、いまはAIブームであり、AI分野への投資も検討したいところです。ほんと、お金がたくさんあれば悩まないのですが。まだ仕事は休暇中なので、7月中には方針を決めて調整していきたいと思っています。

  • このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産は入れていません
  • 株主優待は現金化したもの以外、資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています(ここは今後検討です)
  • 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
  • 法人と個人の資産を合算しています

 【2023年4月の成績とポートフォリオ】

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