FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2023年7月の投資成績とポートフォリオ ハイテク株の爆上げ続く

毎月恒例の投資成績コーナーです。リセッションが来るかと債券を購入して身構えていたら、金利はどんどん上がり株価も上昇するという状況が続いています。といっても、株式ポジションを減らしたわけではないので、順調に増加はしているものの、まだヒストリカルハイには遠い状況です。

資産全体は+0.9%

総資産は0.9%増加しました。年初からの増減は+16.7%になります。厳しかった2022年と対照的に2023年は好調です。

とはいえヒストリカルハイにはまだ到達していません。下記は詳細なデータが残っている2018年からの資産推移です。21年秋にピークを付けた資産額ですが、まだそこまでは回復していません。あと1.25%増加すれば、晴れてヒストリカルハイ。さあどうでしょうか。

また23年の資産額上昇はあくまで為替の上昇の影響が大きく、総資産をドル換算すると大して増加していないことも分かります。

 

為替は再び円安基調に動いていますが、実のところ金融引き締めであるYCC緩和や、米国側では利上げ停止と、いつ円高に振れてもおかしくない状況だと思っています。先月に比べるとドル円は144.3円→142.42円(7月末時点)とわずかに円高となっており、ドル建て資産の比率42%で加重平均すると、-0.55%の影響がありました。資産全体は+0.9%でしたが、為替によって0.55%の下落を含んでいるということです。

総資産の通貨別比率は下記の通りです。バランスは悪くないと思っているのですが、少しクリプトが多いかな? という感じもしています。

ポートフォリオ全体は次のようになっています。地名が書いてあるのは、東小岩=アパート、ほかは太陽光発電所です。

セグメント別リターン

では、管理単位である5つのセグメントに分解してそれぞれを見ていきます。現金およびマーケットニュートラルの短期売買を行う「オルタナティブ」、金と仮想通貨の「ヘッジ」、太陽光と不動産の「リアルアセット」、そして「株式」「債券」の5つです。

 

これを見ると、今回足を引っ張ったのは金・クリプトからなるヘッジセグメントでした。またジリジリと長期金利が上昇している債券も下落でした。

7月の売買は、各証券会社でのインデックス投信クレカ積み立て(楽天証券(キャッシュ/カード)、SBI証券、マネックス証券、カブコム証券、tsumiki証券、CONNECT証券)の合計35万円が一つ。それからPFFDの東証上場版である【2866】を購入しました。

www.kuzyofire.com

株式セグメント +3.22%

株式は好調でした。その中身はひたすらグロース株です。

ぼくの保有しているグロース銘柄が下記です。S&P500が年初来+19.8%なのに対して、それぞれの上がり方は凄まじいです。Metaは2.5倍、NVIDIAは3.2倍。この大型株でこの伸びは驚異的だといえるでしょう。

ではMetaやNVIDIAがバブルなのかというと、必ずしもそうでもないのが面白いところ。下記はMetaのPSRですが、継続的にPSRは低下しており昨年末の急激な落ち込みから回復しつつあるところだという見方もできます。

逆にNVIDIAのほうはPSRが跳ね上がっており、PERも240倍に。AI需要による売上利益の急拡大が予想されてはいますが少し買われすぎかもしれませんね。

次のようにインデックスこそ上昇は20%前後ですが、グロース株の値上りが圧倒的です。5月に買ったNVIDIAがすでに23%も上昇しているのですから。

債券セグメント▲1.11%

逆に冴えないのが債券です。元々のシナリオは、2023年に入るタイミングでインフレは沈静化し、リセッションの兆しが見え始め、Fedは利下げに転じざるを得ないだろうというものでした。

 

利上げはブレーキ、利下げはアクセルです。現在は急激にブレーキを踏んだことで、CPIが下落し始めています。いまはブレーキを離した(利上げを止めた)状態ですがこのままではCPIは目標の2%では止まらず、さらに下がってしまうでしょう。どこかでアクセルを踏む(利下げする)必要があるという見立てでした。

 

このように米国のCPIは急速に下落に転じていて、早くアクセルを踏まなければ2%を下回ってしまう可能性もあります。

この状況から、市場は来年からの利下げを織り込んでいます。FF金利先物を見ると、まだわずかに利上げの線は残っているものの、長期では24年3月からの利下げがメインシナリオとして見られていることが分かります。

ところが、3月以降、長短金利ともに逆イールドを保ったまま上昇傾向にあります。こうなると債券価格は下落が続きます。超長期ETFのTLTで年初来▲3.2%。その3倍レバTMFは15%を超える下落です。

ぼくの債券ポートフォリオはボロボロで、7月単月でここまで下落が進みました。なお緑は円建てです。

債券ポートフォリオは、短期売買目的でPFFD東証版の【2866】を購入したため、比率が変わっています。

リアルアセット +1.16%

リアルアセットは1.16%の増加でした。下記はキャッシュを含まない、太陽光発電所と不動産のDCF評価額の推移ですが、まぁ安定しています。割引率は6%です。直近少し上昇したのは、梅雨らしくない7月で発電量が大幅に増加したせいもあると思います。

リアルアセット資産の内訳は次のようになっています。

ヘッジセグメント ▲3.56%

今回減少したのが金とクリプトのヘッジセグメントです。とはいえ年初来で見るとBTCが約2倍、ETHが1.7倍になっており、金も14%増加しています。好調な株と関係なく、独立して動く資産を組み込むことは分散の基本です。よいアセットクラスだといえるでしょう。

ポートフォリオは下記のとおりで、少しETHの比率が大きいですね。少し売ることも考えるべきかなと思っています。

もう一つ気になっているのがSUSTENです。こちら少額ですが運営理念に賛同してGREENファンドを購入しました。しかしもうじき2年が経とうというのに、パフォーマンスは低下の一途。ついに3分の2まで減少してしまっています。この2年は経済情勢がさまざまに変化した年ですが、GREENファンドの戦略はいずれにも対応できなかったと考えるしかありません。損切りというと何ですが、そろそろ見切りをつけようかなとも思っています。

オルタナティブ+1.43%

オルタナティブは1.43%の増加です。特に何のアクションもしていません。

今後の方針

では今後の方針です。考えなくてはいけないことは明白で、有給消化も終わった8月1日からは、完全に取崩し期に入ります。そのため、下記の2つが必要になります。

  1. 取崩しに向いたポートフォリオへの組み換え
  2. 取崩し額の把握方法の検討

ポートフォリオについては先日記事にした「バケツ戦略」がロジカルでリーゾナブルだなという気がしています。また取崩しについてはあまりどんぶり勘定にはしたくないので、なんらか方法を考える必要があります。この点は喫緊の課題なので、早々に考えたいと思っています。

  • このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産は入れていません
  • 株主優待は現金化したもの以外、資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています(ここは今後検討です)
  • 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
  • 法人と個人の資産を合算しています

 【先月、2023年6月の成績とポートフォリオ】

www.kuzyofire.com