FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

意外なことに今年の自動車保険最安はJA共済だった:2024

 自動車保険は複数合見積を取って、最も安いところに決めるのは常識ですよね。ただある年に最安でも、翌年も最安とは限らないのが難しいところ。今年も複数の保険会社で見積もりを取ったところ、意外なことにJA共済が最安になりました。

これまでの自動車保険遍歴

毎年、最安の自動車保険を求めて乗り換えています。2021年は三井ダイレクト(1万4590円)、2022年はSBI損保(1万6930円)、2023年はチューリッヒ(2万0180円)が、条件内で最安でした。

 

なお条件は年ごとに少しずつ違ってはいますが、下記です。

  • 対人・対物 無制限
  • 他車運転特約付き
  • 弁護士特約付
  • 個人賠償責任保険(1億以上)

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最安がJA共済だった

今回も同様の条件で見積もりを取ったところ、意外なことにJA共済「クルマスター」が最安となりました。金額は1万6910円。なんか安い!!

ちなみにこちら、実はちょっとしたカラクリがあります。実は対物賠償が補償は無制限なのですが免責金額が10万円となっているのです。普通、対物には免責金額は付いていません。ちなみに免責なしにすると2万3970円で、ほかの保険会社のほうが安くなります。

 

ちなみに他の保険会社での見積額はだいたい2万円ちょっと。というわけで、全く同一条件で比較した場合はJAが安いわけではないのですが、対物賠償に免責を入れるといきなり金額が低くなるのです。

基本に忠実、自賠責とセット割引も

JA共済のクルマスターは、まぁ基本通りの自動車保険。ロードサービスも付いているし、他車運転特約も標準装備です。対物超過修理補償も標準で付きます。走行距離に応じた保険料変動はありません。

 

面白いところでは、自賠責共済とのセット割があることでしょうか。自賠責はどの保険会社で入っても金額や補償が変わらないわけですが、全部JAでまとめるインセンティブにはなりますね。

免責があるなら付けたい

この免責金額とはなにかというと、例えば信号機を事故で壊してしまって修理代3000万円が請求されたとします。でも対物賠償に加入していれば全額保険金で降りる。これが普通の補償です。

 

ところが免責金額が設定されていると、3000万円は保険で降りるけれど、ぼくも免責金額である10万円は払わなければいけません。つまり上限10万円というわけです。

 

さて約6000円追加して免責ゼロがいいのか、それとももし事故が起きたときには10万円払うのがいいのか。これは人によるといえましょう。なにかあったときの金銭的リスクを負いたくないがために定常支出のほうがいいという人もいれば、定常支出は抑えておきいざ何かあったら払えばいいという人もいます。

 

ぼくは後者です。というのも、保険の真髄は「滅多に起きないけれど起きてしまったときに致命的となるリスクを取り除く」ことだからです。なので、自動車保険の対人賠償・対物賠償は絶対付けますし、自転車事故などを補償する個人責任賠償も必須。そして建物に対する火災保険も入ります。これらはもし起きてしまったら1億円以上の賠償が必要になるもので、そうなるとぼくの人生設計に大きな影響があるからです。

 

一方で、生命保険はすべて解約したし、医療保険は入っていません。これらは「かなりの確率で起きるもので、かつ起きても致命的ではない」からです。生命保険は子供が小さいうちは掛け捨てに入っていたのですが、保険金額を上回る資産を持っていればあまり意味がないことに気づきました。

 

ではこういう文脈で自動車保険を考えると、自分で払える範囲、致命的でない範囲の免責金額を付けて、定常的に払える保険料を抑えられるなら、そのほうがいいということになります。例えば、対人賠償も免責100万円とかの設定があったら、かなり保険料は抑えられそうです。もし事故を起こしてしまっても、1億とか2億を払うのは嫌ですが、100万円くらいならまぁ仕方ないと思えます。これによって保険料を大きく下げられるのなら、ぼくはそっちを選びます。

 

ただ、年間保険料を例えば1万円くらい下げられたとしても、いざ人身事故を起こしたときに全額ではなく100万円は払ってくれといわれる保険なんて、加入する人がいないというのが実情のようです。ぼくは喜んで入るんですけどね。

JA共済の難しさ

さてJA共済はいわゆるネット損保ではありません。いわゆる古典的な窓販損保です。ぼくの希望としては、ネットで見積もり完了、クレカ払いで契約完結としたかったのですが、それは受け付けていないとのこと。

 

資料請求すれば何かいいことがあるかと思ったのですが、紙のパンフレットが送られてきただけでした。地球環境に大きな負荷をかけてしまいました。

 

結局、最寄りのJA支部に電話して、見積もりをお願いし、メールで送付してもらいました。やりとりすること数回。このプランでいきましょう!ということで契約しようとしたら、選択肢は2つ。来店してもらうか外回りの営業マンが会いに行きます、ということでした。

 

交通費掛けてJAの支部に行くのもなぁ……と思い、営業マンと近くの喫茶店で待ち合わせることに。そしてクレカ払いはやっぱりできず、現金払いか銀行引き落としだということでした。ネット銀行からの引き落としができない恐怖はあったのですが、幸いなことに楽天銀行も住信SBIネット銀行もOK。ただ引き落とし設定だけやって、初回は銀行振込となりました。

 

こんな手続きのためだけに、大の大人が外を回って作業するなんて、いやはやもっとITが普及すべきだと痛感した次第です。

www.kuzyofire.com

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