FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

金持ちになりたければ避けるもの5つ

フィナンシャル・ポインターに、FOX Businessが、金持ちになりたければ絶対に使ってはいけない5つのモノを説明しているという記事が出ていました。なるほど、ではぼくも「避けるべきもの5つ」を考えてみたいと思います。

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クレカリボ払い

まず最初に挙げたいのがクレジットカードのリボ払いです。手数料という名前に騙されてはいけません。これは借金に対する金利です。多くのカードで、金利は15%。つまり、100万円残高があったら毎年15万円も取られるということです。

 

特に注意なのが元利均等払いのリボです。毎月、元金1万円+手数料を支払うというリボ払いと、手数料も含めて1万円を支払うというリボの2種類があります。後者が元利均等払いです。何がマズイか、まずはグラフで見てみましょう。

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青い部分が元本返済、赤い部分が利息です。20万円の買い物を毎月5000円ずつ払っていった場合のグラフですが、金利が15%でも支払い切るのに4.6年かかり、金利総額は7万9000円に達します。

 

元利均等払いの場合、毎月返済をしているのに、最初のうちは、その半分近くが利息になる可能性があります。恐ろしいものです。

宝くじ

次が宝くじです。別名「愚者の税金」といわれるほど、期待値が低いのが宝くじです。最も当たりやすいといわれるサマージャンボ1等前後賞でも、当選確率は500万分の1。 ちなみに1年間で交通事故に合う確率は107分の1。ちなみに落雷に合う可能性は年間で630万分の1なので、これが宝くじ並ということです。

 

ただし宝くじの期待値は、実はそこまで悪くありません。1等以外にも6等などは10分の1の確率で当たるため、等級ごとに当選金額と確率をかけ合わせ、各等級の結果を足すと、期待値は140円程度になるといいます(サマージャンボ)。

 

このくじは1枚300円で売られているので、期待値的には約半分になって返ってくるギャンブルです。

 

そして、この1等が極めて低確率で賞金が高額というのは、サンクトペテルブルクのパラドックスによく似ていますね。このパラドックスではなんと期待値がプラスなのですが、実質的には投資に値しない例となっています。

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宝くじは、期待値がマイナスなので、最悪です。

 

もっとも、スタバでコーヒーを飲む代わりに宝くじを買い、そのワクワク感がコーヒー一杯よりも大きいなら、買うのはアリだと思います。ただし、ワクワク感は1枚を100枚にしても100倍にはなりません。買うなら1枚が良いのではないでしょうか。

短期間のトレード

 続いては短期間のトレードです。投資がお金を増やすのに重要なのは、利子にせよ配当にせよ、企業成長に伴ってプラスサムのゲームとなっているからです。投資している人全員が豊かになるという構造です。

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ところが短期間のトレードではこれは変質します。利益を得るということは、その分だれかが損失を被っています。つまり、ゼロサムゲームとなるのです。実際はそこに手数料が乗ってきますので、マイナスサム。期待値で見ても、お金は減っていきます。

 

しかも、短期間のトレードでは値動きが激しい対象が好まれます。仮想通貨がいい例です。値動きが穏やかでも、レバレッジをかけて実質のボラティリティを上げます。FXがその例です。

 

こうした値動きが大きいトレードでは、手数料の多寡が気にならなくなるから不思議です。1分で1万円が動く世界で取引していると、手数料が180円でも1800円でも誤差に見えてしまうんですね。これは実感としてもあります。

 

そしてコストは確実にリターンを蝕み、お金を減らしていきます。

生命保険

4つ目は生命保険です。まず間違えてはいけないのは、「最悪の事態に備える」のが保険の目的であって、それを貯蓄と組み合わせてはいけないということです。保険に入るなら、貯蓄要素のない掛け捨てが基本。これが前提です。

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生命保険も損害保険も、もしも起こってしまったら対処しようがない出来事をカバーするという意味では重要です。ところが、多くの場合、「最悪の事態」ではないことに備える医療保険に入ったり、貯蓄要素のある保険にはいることで、損を出しています。

 

そして、お金持ちになろうと思うなら、相応の資産が貯まってくれば保険は不要になるということも理解すべきでしょう。何かが起こっても、自分の資産でなんとかなるなら、保険に入る必要はないからです。

www.kuzyofire.co手数料を取られる銀行口座

 5番目として挙げておきたいのが銀行口座選びです。ATMからお金を下ろしたり、振り込みをするときに手数料を払っていませんか? 銀行を選ぶだけで、どちらもゼロにできるのです。

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しかも銀行は、どれか一つしか使えないわけではありません。魅力的な銀行があったら併用しても構わないのです。にもかかわらず、手数料を取られる銀行を普段使いするというのは、コスト節約の意識が低いことを如実に表しているのだと思います。

 

おそらく、2%程度の還元が期待できるクレジットカードよりも、見た目がかっこいいゴールドカードに年会費を払っていたりするのではないでしょうか。資産を増やすには、収入を増やす、支出を減らす、運用利回りを上げる、の3つしか方法がありません。この中で確実にリスクなくできるのは支出削減だけです。

 

支出を下げたことで、生活の質が落ちるのは本末転倒です。だからこそ、ほぼ同じサービスなのに高い手数料を払うことは絶対避けるべきなのです。あ、同じ株を取引できるのに、ネット証券の10倍以上の手数料を取る証券会社もそうしたものの1つですね。

番外編

番外編は、家、自動車、ブランド品、豪華な食事です。

 

FPの家計相談などでは、保険と並んで見直しを言われる部分ですね。でも僕はこれらの削減は上記5つよりもずっとあとだと思っています。なんとなくブランド品や食事に高額なお金をかけているのなら見直すべきですが、そうしたくてしているのなら、それは人生における重要なことだからです。

 

お金は使って初めて価値を生み出します。だから何に使うかは重要な選択であり、使わずにお金として取っておくというのも選択です。

 

毎日質素な生活をして老後を迎え、死んでみてびっくり。その人の資産が何億円もあった。こんな話を聞くことがあります。この人は本当に幸せな人生を送ったのか。それは、資産額自体が幸福をもたらしていたのかどうか、またお金で買えないもので幸福を満たしていたのかのどちらかでしょう。

 

多くの場合は、必要なものにお金を使った上で、金持ちを目指すのがいいと思います。

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