FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

野村信託銀行のWebローン (4)リスクと注意点

前回まで、野村Webローンに申し込んで、外国株式を担保に借入を行うところまで、実際に試してみました。今回は、そのリスクと注意点について。

  1. 野村Webローンにトライ(1) 申し込みと注意点

  2. 野村Webローンにトライ(2) 外国株を担保設定してみた

  3. 野村信託銀行のWebローンに申し込む (3)借り入れ実践編

評価額が下がった場合

証券担保ローンは、担保として差し入れた株式など有価証券の評価に応じて、借りられる額が決まります。一般には掛け目と呼ばれ、時価評価額の何パーセントの借り入れが可能かを表します。

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まぁだいたい株式なら、評価額の50%が借り入れられる上限ですね。1000万円の時価なら、500万円まで借り入れられることになります。

 

ところが、株価下落などで評価額が下がってしまうとどうなるのでしょうか?  「担保充足率が70%を下回ると担保の差し入れが必要になる」ということでした。担保充足率というのは、借入限度額(極度額)を借り入れ額で割ったものですね。500万円の極度額の状態で、250万円借り入れたら充足率は200%となり、安全状態です。

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ところが、株価が下落して極度額が下がってくると、担保充足率も悪化します。先の状態で株価が下がって時価が1000万円から500万円まで下がると、掛け目50%をかけて、極度額の上限は250万円ということになります。そこに250万円借り入れているので、充足率は100%。これがさらに株価下落が続くと、100%を切って、70%を下回るとアクションが必要になります。

返済あるいは追加担保 

では実際にはどのような流れになるのでしょうか? まず70%を下回るとログインしたあとのメッセージボックスに、このことが表示されます。対応する必要があるのは、翌営業日までです。取り得るアクションは2つ。

  • 追加の担保設定(当日19時まで)
  • 返済(翌日10時まで)

返済というのは、借りたお金を返す(野村信託銀行口座に入金して、返済ボタンを押す)ことですね。追加担保は、株式などを追加で担保に入れて、極度額をアップさせるというアクションです。といっても、株式の移管には一週間程度はかかるので、あらかじめ手配しておかないと、追加担保というのはなかなか難しそうです。

金利はいつ付くのか 

さて、野村Webローンは1.5%という低金利が魅力です。では、この金利はいつ付くのでしょうか? まずWebローンの契約は6ヶ月契約ということを押さえておきましょう。この6ヶ月というのは、借り入れを行った日ではなく、Webローンの申込契約を行った月から計算します。そこから6ヶ月後の15日が契約更新日です。

 

例えば4月にWebローンの申込をしたら、その6ヶ月後、10月15日が更新日。この日が休日の場合翌営業日になります。この日を過ぎると、契約は再び6ヶ月の自動更新となります。

 

そして利息は、1円単位日割りで計算し、その合計が契約終了のタイミングで付きます。例えば100万円借りていた場合、1日あたり41.095円の金利ですので(端数切り捨て)、6ヶ月で7503円(月の日数にもよる)が利息になります。

 

利息は、自動的に追加の借り入れとして処理されます。つまり6ヶ月後には、100万7503円を借りている形になるわけです。そして、この追加の借入が行えない場合、野村信託銀行の普通預金口座から引き落とされます。

金利はいつ変動するのか

ちなみに野村Webローンの金利1.5%は変動金利です。野村は「2017年2月1日からずっと1.5%」だといいますが、今後の金利情勢によって当然変更になります。

 

いつ変動するのかというと、こちらも契約更新のタイミング。つまり、1.5%の時に借りれば、契約更新までは変わらないということです。逆に、6ヶ月おきに金利が変わる可能性があるわけです。

返済はどうやるのか

借りているお金はWebからいつでも即時返済が可能です。ローンメニューの「返済」画面を見ると、「元本一部返済」と「全額(元利)一括返済」を選べるようになっています。

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元本一部返済は、借りているお金の一部を好きな金額だけ返済する方法ですね。ただし、100万円借りて100万円返済しても、契約更新のタイミングで利息分が新たに借入として入ってくることは注意です。

 

一方の「全額(元利)一括返済」は、その時点での利息も含めてまとめて返済する方法です。上記画面でもxxxx64円と端数が出ていますが、これは利息が含まれているからです。

返済までのお金の流れ

ちなみに返済には野村信託銀行の口座に入金する必要があります。ただし、振込手数料を負担して野村信託銀行に入金するのは避けたいですね。野村證券口座から野村信託銀行口座へは、当然手数料無料で出金が可能です。そして野村證券の口座には、下記の金融機関からなら手数料無料で入金が可能です。

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メガバンク+りそな+ゆうちょ+スルガ。またネット銀行なら楽天銀行+PayPay銀行+セブン銀行が対応ですね。住信SBI銀行が含まれていないのは、人によってはちょっと面倒かもしれません。

 

ちなみに、野村證券→野村信託銀行と資金を移動させると、野村信託銀行からは月10回まで振り込み手数料が無料です。これを使えば、手間はかかるものの、振込手数料をそこそこゼロにすることができますね。

 

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