実感値としても、よく晴れてるなぁと感じる今年の立冬。太陽光発電所のパフォーマンスはどうだったでしょうか。
月間発電状況
11月の発電量は4万5528kWh。先月からわずかに300kWh減少でほぼ横ばいでした。
今回、特筆すべきは予実です。なんと全発電所で計画値を上回り、平均すると105%の上振れとなりました。これまでけっこう予実にバラツキがありましたが、やっぱり11月はよく晴れたということですね。
エース発電所である白子発電所の日別状況を見ると、雨などで全然発電できなかった日は4日しかありません。なるほど、これなら確かに計画を上回りますね。
ただ、2021年は前年よりも好調に推移しているともいえそうです。連系から1年11カ月がたつ1号木更津発電所の発電状況を見ると、全般に2020年よりも好調で、これまでの合計では2.4%増えています。
売電とCF状況
発電量は10月と同レベルだったので、CFも同じくらいです。多少、発電所ごとのデコボとはありますが、合算すると29万8309円とまぁまぁのCFです。もっとも、これまで猶予されていた石岡発電所のローン返済が12月から始まりますので、その後はここからCFが10万円ほど下がることになります。
発電所評価額
将来の見込み利益を割り引いて足し合わせるDCFを使った、各発電所の評価額はどう変化したでしょうか。合計では2%ほど減少しました。発電所の場合、見込み収益が毎月現実化してその分評価額が減り、代わりに将来CFの割引額が減少するので、その綱引き。まぁこのくらいの振幅という感じなのでしょう。
DCF評価額に対する各発電所の評価額シェアは下記の通りです。反省としてはやはり、どんなに土地価格が安くても、山の中の発電所はダメ!ということですね。
定期預金金利と比較可能なIRRを見ると、下記の通り。ローン返済、オペレーションコストや税金など想定される費用を全部入れ込んだ状態で、総IRRは6.8%。株式の期待リターンより高い数字が安定して出ているのは素晴らしいと考えるか、ガンガンにレバレッジかけてこのリターンでは物足りないと考えるか、なんともいえませんが、資産が増えることは事実です。
各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。
- 1号基 木更津発電所 2020年3月連系
- 2号基 筑西発電所 2020年10月連系
- 3号基 いすみ発電所 2020年12月連系
- 4号基 白子発電所 2021年1月連系
- 5号基 君津発電所 2021年3月連系
- 6号基 石岡発電所 2021年7月連系
- 7号基 栃木県 未定
しかし、7号基は本当に稼働までいけるんでしょうかね。もともと契約した物件が売主都合でキャンセルになってしまい、代替物件が未だに見つからない状態です。ちょっとどうなるかな?という感じ。
FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。
- 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- 筑西発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
- 白子発電所 JINKO(87.42kW)/オムロン
- 君津発電所 JINKO(97.2kW)/オムロン
- 石岡発電所 Qセルズ(98.8kW)/オムロン
10月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。