クレジットカードも1つ、貯めるポイントも1つ……であれば悩むことはないのですが、最良の還元率を追い求めると、自ずと複数のポイントが貯まることになります。これらをできるだけ手軽に、かつ損なく使うにはどうしたらいいでしょうか? 現金化の方法も含めてまとめておきます。
- 現在貯まるポイント
- 基本戦略
- 1:エポスポイント
- 2:Kyash Kyashポイント
- 3:TOYOTA Wallet
- 4:nanaco nanacoポイント
- 5:セゾンアメックス 永久不滅ポイント
- 6:PayPay PayPayボーナス
- 7:d払い dポイント
- 8:モバイルPASMO メトポ
- 9:三井住友カード Vポイント
- 10:Amazon Amazonポイント
- 11:楽天カード 楽天ポイント
- 12:LINEクレカ LINEポイント
- 13:オリコカード オリコポイント
- 14:ネオモバ Tポイント
- 15:リクルートカード Pontaポイント
現在貯まるポイント
下記のような戦略で、各種クレカなどを活用いるわけですが、当然貯まるポイントも多種多様です。
- エポスゴールドカード エポスポイント
- Kyash Kyashポイント
- TOYOTA Wallet
- nanaco nanacoポイント
- セゾンアメックス 永久不滅ポイント
- PayPay PayPayボーナス
- d払い dポイント
- モバイルPASMO メトポ
- 三井住友カード Vポイント
- Amazon Amazonポイント
- 楽天カード 楽天ポイント
- LINEクレカ LINEポイント
- オリコカード オリコポイント
- ネオモバ Tポイント
- リクルートカード Pontaポイント
正直、こんなにいろいろ貯めるなんてバカですか? というくらいの感じですね……。我ながら。それぞれのポイントを(準)現金化するために採っている方法をまとめていきます。
基本戦略
まず基本となる方針と戦略から。ポイントの使い方にはお得度に従って優先順位があります。
- ポイント自体として運用
- 現金として引き出し/現金払いの代用
- 物品やサービスの購入に使用
なぜポイント自体として運用の優先度が高いかというと、ポイント運用で増えたとしてもそこに税金がかからないから。選べる投資先に制限はありますが、実は最も税制的に有利な投資です。
そして現金として引き出せるならそれに越したことはありません。また、現金払いの代用というのは、現金でしか支払えない用途に代わりにポイントを使うということです。代表例は、クレカの利用代金の決済ですね。
最後にくるのが物品やサービスの購入です。1000円のものをポイントで買ったら1000ポイント必要ですが、これを2%還元のクレカで買えば、実質980円で買えることになります。ポイント購入にポイントは普通は付与されないので、モノをポイントで買うのは最後の手段です。
優先順位のほかに考えておかなくてはいけないことが2点あります。1つはポイント交換です。上記優先順位にうまく当てはめるためには、別のポイントに交換するという方法があります。2つ目は、手間です。ポイントをいじくり回して少しだけお得になっても、それはよくて数十ポイント。これにあまりに手間がかかるようなら効率が悪い。これは使い勝手の面でたいへん重要です。
1:エポスポイント
エポスゴールドから6gramや、Kyash介してTOYOTA Walletというルートを使い始めてからけっこう貯まるのがエポスポイントです。エポスポイントは、モノや商品券に交換できますが、レート的にこれはなし。
他ポイントへは等価交換が可能なのはいいのですが、単位が500P〜とけっこう大きいのがネックです。
というわけで、ぼくが使っているのは、tsumiki投信での投信買付です。ここで買い付けた投信は解約すれば現金として口座に戻ってきます。100ポイント単位で買い付けられるのも良い感じです。
ちなみにエポスポイントの有効期限は2年間ですが、ゴールド/プラチナカードの人は無期限となっています。
2:Kyash Kyashポイント
Kyashで決済したときに貯まるのがKyashポイントです。Kyashポイントは、1ポイント単位でKyashのバリューに変換するしかないので、たまに変換しておきます。
なお、有効期限は最終取引日から180日です。半年に一回使っていればポイントは消滅しませんが、もししばらく使わないならバリューへの変換を忘れないようにします。
3:TOYOTA Wallet
TOYOTA Walletには一応ポイントプログラムもありますが、これはTS CUBIC Payでの利用に限った話。通常利用では、1%分がキャッシュバックされるので、特に何かを意識する必要はありません。
当月利用分を翌月10日以降にキャッシュバックです。ちなみに、キャッシュバック計算は合算ではなく利用都度なので、できれば100円単位で利用すると無駄がないですね。
4:nanaco nanacoポイント
税金払いで活躍するnanacoですが、税金や公共料金払いにはポイントは貯まりません。一応、エポスゴールド→6gram→nanacoルートだと2.5%還元+nanaco0.5%還元なので、nanacoを使うメリットは一応あります。ただし店舗や買う商品によって付与率がけこう異なること、コンビニならば三井住友カードのタッチ決済が5%還元なので、あまりnanacoの出番はありません。
nanacoポイントは1ポイント単位で電子マネーのバリュー変換できるので、アプリで交換してしまいます。なお、nanacoポイントの有効期限は、3月末で締めて、翌々年4月に失効します。
5:セゾンアメックス 永久不滅ポイント
セゾンアメックスは、ナンバーレスカードの場合、QUICPayが常時3%還元というプログラムがあり、かなり日常使いしているカードになります。貯まるのは永久不滅ポイント。
一応、dポイントやPontaポイントに交換できるのですが、1000円相当ポイントからなので、ちょっとハードルが高い。そこで、永久不滅ポイントはポイント運用のプログラムがあるので、これを利用しています。
利用できるポイントは100ポイント(500円相当)から。これでポイントのまま運用して、一定のボリュームになったらdポイントやPontaポイントに交換するのが良し、です。
6:PayPay PayPayボーナス
ぼくはあまりPayPayを使わないのですが、PayPayでもらえるのがPayPayボーナス。こちらも「PayPayボーナス運用」というポイント運用サービスがあります。自動運用追加機能があって、ポイントが付与されたら自動的に運用に回すことができます。これは手間なしでけっこういいですね。
運用可能なコースはS&P500連動と、その3倍レバ。こういうポイント運用なら3倍レバもいいかな?とつい思ってしまうのは、心理バイアスの一つでしょう。
増やしたポイントも、結局は支払時に使うしかないのが現状です。ただ、PayPayカードがTポイントからPayPayボーナスに付与ポイントを変更しました。今後、もしかしたらPayPayボーナスを使った投信買付などが始まる可能性もありますね。
7:d払い dポイント
d払いは、どんなカードを登録して使っても決済時にdポイントで0.5%還元が行われるのが特徴です。つまり、エポスゴールド→6gramチャージした2.5%還元のバリューを、d払いに設定して使えば3%還元になるわけです。
ここで貯まったdポイントは、比較的幅広い使い道があります。ポイント運用としてのポイント投資がありますね。以前は裏技もあって、けっこうな額を運用していたのですが、最近は実はご無沙汰です。
代わりに、dポイントは日興フロッギーで株式を買い付けることができます。この最大の特徴は期間限定ポイントも使えること。つまり、フロッギーで株式を買い付けて売却すれば、期間限定ポイントも現金化できるというわけです。
8:モバイルPASMO メトポ
PASMOのポイントプログラムではなく、PASMOを使って東京メトロに乗ると貯まるのがメトポです。マイナーなプログラムですが、一応、還元率としては1.7%、土日利用なら2.3%に相当します。ただ、とんでもなく登録がやっかいです。
9:三井住友カード Vポイント
コンビニとマクドナルドで常時5%還元を実施しているのが、三井住友カードです。NLでタッチ決済を利用すると5%が還元されます。また、SBI証券のクレカ積み立てでも1%が還元されます。ここで貯まるのがVポイントです。
ただVポイントは利用が難しい。これまで、dポイントやPontaへは等価交換できましたが、11月1日の改悪で80%のレートになってしまいました。これは使えません。
また、SMBCグループはSBI証券と提携し、SBI証券でVポイントが貯まるサービスは開始しましたが、買付に使えるサービスはまだ。ま、いずれ始まるでしょうから、それまでVポイントのまま取っておくもよし。
または、三井住友カードの支払いに充当できるので、それに使ってしまうのがぼくの定番です。ただし、設定はけっこう面倒なので勘弁してほしいところ。
10:Amazon Amazonポイント
Amazonは利用でAmazonポイントが付与されます。また、Amazonギフト券の購入でも2%程度のポイントが付与されるので、けっこう貯まります。ちなみに、ギフト券で決済してもポイントは貯まります。
ポイントは最後の購入やポイント獲得から1年間なので、日常的にAmazonを使っていればまぁ失効することはありません。Amazonの決済にしか使えませんが、勝手に貯まって勝手に利用されるので、まぁ楽なポイントです。
11:楽天カード 楽天ポイント
楽天カードによる楽天証券投信積み立て(1%)や、保有投信残高に対する付与(ハッピープログラム)、楽天銀行でのアクションなどで貯まるほか、当然楽天市場での買い物でもじゃかじゃか貯まるのが楽天ポイントです。そこまで楽天経済圏の住民ではないので、意識はしていないのですが、過去の履歴を見てみると、まぁけっこうもらっています。
優先順位的にいえば、ポイント運用に回すのが最良で、次に楽天カードの支払いに充当するのが最も有利なわけですが、実は手間を考えて、すべてのポイントをカード積み立てに充当しています。
これはこれで手間がかからないというメリットがあり、積み立てに回せば投信を解約すると現金で戻ってくるわけで、実質現金化でもあるわけです。
12:LINEクレカ LINEポイント
LINEクレカは現時点では2%還元という、手間なしの中では最強の高還元クレカなわけですが、ここで貯まるのがLINEポイントです。こちらは、LINE証券に入金→LINE証券→LINE Payバリュー→銀行出金というルートがあって、容易に現金化できたわけですが、11月1日にLINE証券から銀行への出金手数料が無料になるという改定が行われました。
つまり、LINE証券に入金してそのまま銀行出金すれば、簡単に現金化の完成です。これはこれで手間が掛からず、かつUIがまともなので、案外使いやすいポイントだったりします。
13:オリコカード オリコポイント
ちょっとやっかいなのが、このオリコポイント。法人カードがオリコカードで、利用でオリコポイントが貯まります。正確には、貯まるのは暮らスマイルというポイントなのですが、こちらけっこう昔ながらのクレカのポイントプログラムで、一応1ポイント5円相当ながら、かなり使い勝手が悪い。
そんな中始まったのがオリコポイントです。暮らスマイルをオリコポイントに等価交換でき、かつオリコポイントはTポイント、Ponta、dポイントに等価交換できます。
というわけで、暮らスマイル→オリコポイント→T/d/Pontaに移行するという流れになります。Tポイントは即時交換というのもいいですね。
ただし最低単位は1000ポイント(1000円相当)。そして、暮らスマイルの有効期限は「獲得した月から2回目に迎える会員ご本人さまの誕生月まで有効です。有効期間はポイント(スマイル)を獲得した月を含め、13ヵ月~24ヵ月間」という、ちょっと複雑な形式。そして、オリコポイントに交換すると、「移行月を含む12ヵ月後の月末」が有効期限です。つまりギリギリで交換すれば、最低2年間は貯めることができます。
その間、1000ポイント(0.5%還元なら20万円の利用)を貯めれば、晴れて共通ポイントに変換できることになります。
14:ネオモバ Tポイント
さて、かつては共通ポイントの王者だったTポイントは、携帯キャリア系ポイントプログラムの躍進で、最近は見る影もない状態です。とはいえ、実はユーザー数は多く、さまざまなところで未だに使えるため、けっこう貯まりやすいポイントです。
ぼくの場合、ネオモバに口座を持っているので、毎月220円の手数料を取られて200円分のTポイント(期間限定)が付与されます。また、新生銀行のポイントプログラムに毎月登録すると、T/dポイント/nanacoポイントが貯まるのですが、こちらをTポイントで登録しています。
ネオモバはTポイントで単元未満株を購入できます。どうせ期間限定の200ポイントが毎月付与されるのですから、ほかのTポイントも併せてネオモバでの買付に使ってしまおうという狙いです。単元未満株は売却すれば現金になりますから、これも現金化の一環です。
TポイントはSBI証券でも投信買付に利用でき、1ポイントから利用可能で現金併用も可。というわけで、実はかなり現金化しやすいポイントになります。
15:リクルートカード Pontaポイント
やっと最後まで来ました。Pontaポイントです。リクルートカードプラスという現在は新規募集を停止しているカードも保有していまして、こちらで還元されるのがリクルートポイントでした。これはPontaポイントに等価交換でき、実質Pontaポイントなので、結構貯まります。
ところが、現在は貯まったリクルートポイントはdポイントにも交換できます。どちらかを選べるわけですが、先に書いたようにdポイントは日興フロッギーで株を買うくらいしか現金化の道がありません。
ところがPontaポイントには3種類の現金化方法があります。1つは、au PAYと組み合わせたじぶん銀行への出金です。UIUXがイケてないことを除けば、これが王道でしょう。
2つ目は、auカブコム証券で投信を買い付けて売却することによる現金化です。こちらもUIUXがイケてないので、ご注意を。
そして3つ目が11月1日から始まったSBI証券での投信買付です。最低1ポイント、1ポイント単位で投信を買い付けられます。まだ実際に買い付けてみたことはないのですが、まぁauカブコムよりもUIがひどいということはないでしょう。今後は、これが本流になると思われます。
ちなみに、dポイントとPontaは、ローソンのお試し引換券で利用できるポイントでもあります。というか、現金ではお試し引換券は使えないので、dポイントとPontaが必須です。その意味では、むやみに現金化せずに、お試し引換券用にポイントのまま保有しておくというのも有用な方法だと思います。