6月末に、6号基となる石岡の太陽光発電所が竣工しました。連系は7月末の予定ですが、一足先に現地をチェックしてきました。
竣工までの流れ
この物件を最初に確認したのは2018年の8月。実に3年も前になります。場所は平坦で、日当たりもよく、早く農転とかもろもろが終わらないかな? と思っていたのですが、ここまでかなりの日数がかかってしまいました。
いざ工事……という段になって、実は再度現地で確認作業をしています。発電所の敷地の東側に、小山というほどでもありませんが盛り上がった別の土地があり、そこにシノが群生しているのです。このまま発電所を建てると、シノが地面の下を伝って侵入してくるのではないか? どうする? という趣旨でした。
選択肢はコストが高い順に、穴を掘ってコンクリートで地下に壁を作る、防竹シートを埋め込む、生えてきたらその都度草刈りするというもの。一応、土地の仲介をやってくれた不動産屋が年10万で草刈りもするとか言ってくれていたのですが、うーん。いまのところぼくは自分で草刈りをする予定なので、これだけのコストを払う気にはなりません。
一方でコンクリートは数十万円になるようで、ちょっとこれもパス。ということで、防竹シートを埋めてもらうことにしました。工賃材料費含め約10万円也。防竹シートって初めて聞いたのですが、竹のように根を伸ばして侵入してくる植物を防ぐためのシートだということです。
(防根シート スミリン・バンブーエッジ [資材販売アイエイチエス])
永久に効果があるわけではありませんが、まぁ10年は大丈夫だろうとのこと。フェンスの外側、竹藪との間にこのように設置されていました。
竣工は終わり、土地の売買、登記移転も終わっているのですが、なぜか今頃、分筆費用と地目変更の請求書がきて、それをまだ処理中だったりもします。ちなみに、登記費用は最初7万円という請求書が来て、「高い!ほかは3万円台だよ?」と言ったら、「分かりました。勉強します」という返事をいただき、結局4万円でやってもらえました。
これまでの登記移転の費用は、最安が3万6800円、最も高いのが6万7712円。最も安い司法書士さんに毎回お願いしたいところではありますが、場所が遠いところだとやってもらえるのかな? だいたい不動産屋か売主が司法書士も指定することが多いので、次の機会があったら、いろいろ検討してみたいと思います。
発電所スペック
今回のシステムスペックは次のようになっています。
- パネル Qセルズ Q.PEAK-G4.1 305 324枚
- パワコン オムロン KPV-A55-J4 5.5kW 9台
初のQセルズのパネルです。ドイツ製ですね。1枚あたりの出力は305Wと小さめですが、その分枚数が多く、合計出力は98.8kW。土地は500坪(1652m2)と、これまでの中でも広いほうなので、贅沢にパネルを設置した感じです。
- 1号基 木更津 380坪
- 2号基 筑西 464坪
- 3号基 いすみ 545坪
- 4号基 白子 391坪
- 5号基 君津 403坪
- 6号基 石岡 500坪
土地込みの表面利回りは11%。造成費用は土地代に含まれていて、仲介費用もゼロ。追加の費用は電力負担金と分筆費用になります。
このあたり一帯の土地を発電所にするようで、土地を4分割して、そのうちの1つを僕が買った形です。隣の敷地にも発電所が完成していました。おそらく同時期に工事をしたのでしょう。手前が他人の発電所、奥が僕の発電所です。
少々気になるのは、パネルの向きが真南ではなく少し東を向いていること。パネル枚数が多いので、500坪をほぼ目一杯使っていて、真南にすると確かにレイアウト的に少々厳しくなってしまいます。これがどうなるか? ですね。
パワコンは安心のオムロン。この辺はもう慣れた感じです。
工事から1カ月しか経っていないのに、少し草が生えていたので、簡単に草刈りもしてきました。
法人Bもあと1基
これで太陽光発電所も6基。予定では、法人Bであと1基を稼働させることになっています。2018年に一念発起して太陽光発電に取り組み、FIT18円案件を7件契約。20年から21年にかけて、やっと連系が進みました。
あと1基が連系すれば、ひとまず太陽光も完了です。固定価格買取制度のFITも年年条件が悪化し、19年は14円、20年は13円でかつ30%以上の自家消費が認定要件になってしまいました。21年は12円、22年は11円になる感じです。自家消費が要件だと、野立てはちょっと厳しいですね。
すべて18円案件ということで、なんとかギリギリ太陽光発電に滑り込みセーフとなった感じです。ただ、最近はシステムの価格低下も著しく、FITを使わない野立て太陽光でも事業化できるようになってきているとも聞きます。FIT制度の後出しじゃんけんもいろいろ出てきて怖いところですし、ノンFITというのも面白いものですね。